北海道コンサドーレ札幌のFWジェイ(35)が11月4日午前、札幌市西区の「宮の沢白い恋人サッカー場」で行われた練習中に倒れた。AEDなどを用意し、蘇生措置を行ったもよう。ピッチに救急車が乗り入れ、一時、練習場が騒然とした。ジェイは歩いて救急車に乗ったという。
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体くの字に曲げ、しびれるような動きで倒れた
SNSなどの書き込みによると、練習のアップの終わりのレクリエーションメニューの最中にジェイが倒れたという。バスケットボールのような練習メニューをこなしているうちに突然、体をくの字状に曲げ、手と頭がしびれているような動きを見せながら、ピッチ上に倒れたという。
その後、スタッフが駆け付け、心臓マッサージを行ったといい、AEDによる蘇生措置が施された。数分後に到着した救急車が、そのままピッチに乗り付けて、救急搬送されたという。一部情報によると、ジェイは意識を取り戻し、自力で救急車に乗ったという。この日は連休の中日とあって、練習場には大勢のサポーターが詰めかけていた。
ジェイは元イングランド代表で、7月1日に札幌のJ1残留の切り札として、獲得が発表された。2003~04年にペルージャ、06~08年ウルバーハンプトン ワンダラーズ(イングランド)など名門クラブでプレー。磐田に所属していた15年には32試合20得点でJ1昇格の原動力となり、16年に同チームでJ1・22試合14得点をマークした。
7月29日の浦和戦(札幌ド)で札幌移籍後、初出場し初得点を決めて勝利に貢献。これまで11試合6得点という活躍を見せ、チームのJ1残留のキーマンとしてゴールを量産している。
ジェイが自身のツイッターで無事を知らせる
札幌は現在、13位で11月18日の14位清水戦(アイスタ)で勝てば、その時点でJ1残留が決まる。チームの貴重な戦力であるジェイの長期離脱も予想され、J1残留に向けて不安要素が高まった。
Jリーグ選手の練習中のアクシデントは、松本で2011年8月2日の練習中に急性心筋梗塞で倒れた元日本代表DF松田直樹さんの例がある。救急搬送されたが、意識が戻ることなく、2日後の8月4日に34歳で亡くなった。
当時はAEDの設置義務はなかった。松田さんの悲報を受けて、日本サッカー協会では2012年からJリーグ、JFLに対して試合や練習でのADE常備を義務付けた。日本陸上競技連盟なども同様の措置を取っている。
Thanks to everyone wishing me well but it was just a blackout. Nothing serious. 👍🏽
— Jay bothroyd (@jaybothroyd) 2017年11月4日
「みんな私のために祈ってくれてありがとう。ちょっとした失神の状態だ。たいしたことはない」
チームや大勢のサポーターが心配していたが、ジェイは同日13時13分に自身のツイッターで、無事であることを伝えている。
札幌はジェイの症状について、次のように発表した。