学校給食の日本一を決める「第12回全国学校給食甲子園」(21世紀構想研究会主催)の決勝が12月2日~3日、東京の女子栄養大駒込キャンパスで開催される。北海道代表は島牧村学校給食センターで、昨年の足寄町学校給食センターに次ぐ北海道勢の連覇を狙う。
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決勝は全国2025応募の中から12代表が集結!
決勝の舞台は、まさに学校給食のトップレベルの過酷な戦いになる。ここまでたどりつくのも容易なことではない。全国から2025の応募があり、書類選考で47都道府県59代表を決定。その中から全国12ブロック24代表を絞り込み、さらに決勝進出12代表が選出された。
【第12回全国学校給食甲子園決勝進出校・施設】
▽北海道・東北ブロック
北海道:島牧村学校給食センター
福島県:福島県立相馬支援学校
▽関東ブロック
群馬県:川湯村学校給食センター
埼玉県:越生町立越生小学校
▽甲信越・北陸ブロック
新潟県:新潟市立女池小学校
福井県:春江坂井学校給食センター(坂井市立東十郷小学校)
▽中部・近畿ブロック
兵庫県:芦屋市立精道小学校
奈良県:宇陀市立学校給食センター
▽中国・四国ブロック
岡山県:新見市立新見学校給食センター
愛媛県:西条市立神拝小学校
▽九州・沖縄ブロック
佐賀県:神埼市学校給食共同調理場
鹿児島県:垂水市立学校給食センター
島牧産の米を100%給食に生かした
島牧村は海と山に恵まれた人口約1500人の小さな自治体。同村では養分をたっぷり吸収した清流を利用した「賀老米」が特産品として知られる。給食では「賀老米ななつぼし」を100%使用。これに北海道産豚ひき肉、野菜を豊富に取り入れたつくね風ハンバーグなどを献立にして決戦の舞台に臨む。
【島牧村学校給食センターの献立】
・ごはん
・牛乳
・つくね風ハンバーグ
・ブロッコリーのサラダ
・みそ汁(豆腐と長ネギ)
島牧村学校給食センターでは、村立の島牧小と島牧中の2校分94食を調理している。小学校では田植え体験を通して食育教育をしており、村の特産品の米の理解を深めている。家庭科の授業では、給食で出されたメニューを再現する調理実習も行うなど、給食を通して食の学びを深めている。
決勝大会は12校・施設の栄養教諭(学校栄養職員、調理員)2人が出場し、60分以内に6食分を調理して後片付けするまでを審査する。審査委員による調理過程と食味審査によって、各賞を決定する。
前回の第11回大会(2016年)は、足寄町学校給食センターが優勝。今回の島牧村学校給食センターは、北海道勢として連覇の期待がかかっている。12月2日は応募献立食育コンテストやレセプションを開催。12月3日に審査が行われ、決勝戦の模様は公式ホームページでインターネットによるライブ配信をする。