任期満了に伴う比布町長選は12月12日に告示され、同17日に投開票を行う。立候補したのはともに無所属の新人で、前町議で酒販店経営の今井明信氏(50)と、前町産業振興課長の村中一徳氏(47)の2人。新人による一騎打ちで、2005年以来12年ぶりの選挙戦になった。
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比布町長選速報
今井 明信氏 得票数 964
村中 一徳氏 得票数1522 当選
※12月17日=投票率75.62%(最終)
新人の一騎打ちを制し、村中氏が初当選した。
立候補者2人のプロフィルや主な経歴など
今井氏は旭川大高を卒業。2007年の比布町議選に初当選後、3期連続の当選を果たした。今回は町長選出馬のため、3期目の途中で町議を辞任した。町内で酒販店を経営している。
村中氏は旭川実高を卒業後、1989年4月に比布町役場に勤務。産業振興課長、総務企画課長補佐などを歴任した。産業振興のトップを務めた経験があり、企業誘致にも期待される。
◇今井 明信(いまい・あきのぶ)氏
生年月日:1967年5月30日
出身地 :比布町
出身校 :旭川大高
主な経歴: 酒販店経営、比布町議(3期)、町商工会理事
◇村中 一徳(むらなか・かずのり)氏
生年月日:1970年
出身地 :旭川市
出身校 :旭川実高
主な経歴: 町産業振興課長、町総務企画課長補佐
両候補予定者の主な公約や主張など
▽今井氏
・町議経験を生かし、町政に反映させる
・タクシーを有効活用し、町民生活の利便性を図る
・予防接種や健康診断を拡充させ、予防医療を推進
▽村中氏
・町の課長を歴任した行政のキャリアを町政に生かす
・住宅整備を行い人口減少対策、子育て支援の拡充
・農業振興、企業誘致による町の活性化策に取り組む
選挙の争点や情勢などを解説
比布町長選の争点は、今井氏が現在の町政からの刷新を掲げる一方、村中氏が現町政の継続を訴えている。刷新か継続かを町民が審判を下すことになる。選挙戦の対立の構図が非常に明確で分かりやすくなっている。
比布町の人口は3805人(11月末現在)で、北海道の中央の上川盆地に位置している。同町のキャッチコピーは「スキーといちごのまち」。町内のぴっぷスキー場がランドマーク的な存在だ。農業は稲作が中心だが、野菜や果物の栽培も盛んになっている。イチゴは町の名産品としてPRしている。日本の自治体でただ一つ、「パ」行で始まる市町村名がついている。
選挙戦は12年ぶりに加え、新人同士の対決の現状で優劣をつけるのが難しい。現状では接戦になる可能性も考えられる。
12月17日の投票時間は7~20時で、即日開票する。12月1日現在の選挙人名簿登録者数は3355人(男1570人、女1785人)。