任期満了に伴う神奈川県秦野市長選挙は1月14日、告示された。投開票は同21日。立候補したのは、元同市福祉部長の高橋昌和氏(61)、4選を目指す現職の古谷義幸氏(70)の2人。立候補者の詳細や情勢予想などを伝える。
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秦野市長選挙速報
高橋 昌和氏 得票数33466 当選
古谷 義幸氏 得票数20739
※1月21日22時51分確定=投票率40.56%
秦野市長選挙は現職の高橋昌和氏が4選を果たした。
立候補者のプロフィルや主な経歴など
高橋氏は法政大卒業後、1979年に秦野市役所に勤務。環境産業部長、財務部長、福祉部長などの要職を歴任。2017年3月に定年退職するまで38年間、行政マンとしてのキャリアを誇る。市の要職に就いてこともあり、地域の問題や課題などにも精通。市役所内の人脈も豊富だ。市民の目線に立った市政運営に期待が持たれる。
古谷氏は秦野高校を卒業後、働きながら法政大経済学部(通信教育)を卒業した苦労人。23歳のときに総理府の青年海外派遣事業でインドやネパールを視察。現地で感じた貧富の差に衝撃を受け、政治家を志した。1975年に秦野市議選で初当選後、4期16年務めた。02年秦野市長選で落選するも、06年に初当選して3選を果たした。
◇高橋 昌和(たかはし・まさかず)氏
生年月日:1956年10月18日
出身地 :神奈川県秦野市
出身校 :法政大社会学部
主な経歴 : 秦野市福祉部長、市財務部長、市環境産業部長
◇古谷 義幸(ふるや・よしゆき)氏
生年月日:1947年7月8日
出身地 :神奈川県秦野市
出身校 :法政大経済学部(通信制)
主な経歴 : 秦野市長(3期)、神奈川県議(2期)、秦野市議(4期)
立候補者の主な公約や主張など
▽高橋氏
・分べん停止中になっている秦野赤十字病院の早急な再開
・超高齢化社会や新東名高速道・246バイパス開通を生かしたまちづくり
・行政運営の優先順位、人事の偏りなど市政の刷新
▽古谷氏
・行財政改革にも力を入れ、3期12年間で市債残高を127億円削減
・子育て支援策を充実させ、7カ所の整備を実現させた
・新東名道の開通を控え、まちが活性化する施策を講じていきたい
選挙の争点や情勢、予想などを解説
秦野市長選の争点は、古谷氏の多選を市民がどのように捉えているのがポイントになる。前回2014年の市長選は、大差で勝利して3選を決めた。4選が手堅いとの観測も出ている。
高橋氏は今回の市長選に、保守系の県議や市議9人から出馬要請を受けたとみられる。古谷氏の多選に対して、少なからず刷新しようとする組織的な動きがあるようだ。もちろん、選挙戦が白熱した展開になることも予想される。
1月21日の投票時間は7~20時で、20時45分から「カルチャーパーク総合体育館メインアリーナ」で即日開票する。2017年12月1日現在の選挙人名簿登録者数は13万5989人(男6万7998人、女6万7991人)。