任期満了に伴う茨城県境町長選挙は2月4日、投開票が行われる。立候補者は、同県結城市の自営業で新人の高嶋勇喜(たかしま・てつわんあとむ)氏(54)、再選を目指す現職の橋本正裕氏(42)=公明推薦=の現職と新人が一騎打ちを展開している。選挙戦は12年ぶり。立候補者の詳細や情勢予想などを伝える。
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境町長選挙速報
高嶋 勇喜氏 得票数 360
橋本 正裕氏◎ 得票数9591 当選
※情勢予想で◎=有力、〇=やや有力、△=苦戦、無印=評価対象外
※2月4日確定=投票率49.94%
立候補者のプロフィルや主な経歴など
高嶋氏は富士大を中退。建設業を営んでいる。名前の読み方は「てつわんあとむ」に変更したことを明らかにしている。出馬に当たっては事務所の開設を含む遊説などの選挙活動をしていない。名前は通称ではなく、本名になっている。
橋本氏は1998年3月に芝浦工大工学部を卒業。99年に境町役場に採用された。2003年に境町町議選で初当選後、連続4選を果たしている。11年には全国最年少の35歳で地方議会議長に就任。14年の前回町長選で初当選した。
◇高嶋 勇喜(たかしま・てつわんあとむ)氏
生年月日:―
出身地 :茨城県結城市
出身校 :富士大中退
主な経歴 : 建設業(自営)
◇橋本 正裕(はしもと・まさひろ)氏
生年月日:1975年12月20日
出身地 :茨城県境町
出身校 :芝浦工大工学部
主な経歴 : 境町長(1期)、境町議(4期)、町議会議長、境町役場職員
立候補者の主な公約や主張など
▽高嶋氏
「無投票での再選を阻止する。政治経験はないが、福祉や教育、環境問題など専門家を登用して政策を考えてもらう」
・専門家を登用して町政運営を行う
・事務職員の非正規雇用を推進させ、人件費を削減する
・防災強化のため、役場に独自の消防隊員を配置する
▽橋本氏
「1期4年間で取り組んできた政策の効果が出始めた。問題だった人口減少が下げ止まりの兆候が出ている」
・教育、子育て支援の環境を拡充させ、引き続き人口減少を食い止める
・健康寿命を延ばすため、民間企業と連携した事業の推進
・公共交通の充実、圏央道を活用して積極的な企業誘致を目指す
選挙の争点や情勢、予想などを解説
境町長選の争点は、今後の橋本氏の1期4年の評価になる。まちの活性化に向けて、民間企業や現役大学生と連携した事業を展開するなど、ざん新なアイデアと行動力を見せている。再選が有力だ。
高嶋氏は強力なインパクトを持つ「てつわんあとむ」という名前を武器にしている。10万馬力のパワーが発揮されれば、非常におもしろい展開になる可能性がある。
2月4日の投票時間は7~18時で、19時から「境町勤労青少年ホーム」で即日開票する。1月29日現在の選挙人名簿登録者数は2万639人(男1万448人、女1万191人)。