任期満了に伴う兵庫県洲本市長選挙は3月4日、告示された。投開票は同11日。立候補者はいずれも無所属で、新人で不動産管理会社社長の伊郷浩芳氏(60)と、3選を目指す現職の竹内通弘氏(72)=自民、公明推薦=の2人。現職と新人の一騎打ちとなった。立候補者の詳細や情勢予想などを伝える。
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伊郷 浩芳氏△ 得票数 8614
竹内 通弘氏◎ 得票数13376 当選
※情勢予想で◎=有力、〇=やや有力、△=やや苦戦、無印=評価対象外
※投票率59.63%
竹内氏が伊郷氏を破り、3選を果たした。
洲本市長選の争点は、少子高齢化による深刻な人口減少対策。まちの活性化に向け、定住・移住促進に向けた施策に注目される。子育て支援策の拡充、住みよいまちづくりへ向けた交通網の整備なども挙げられる。
情勢を予想すると、自民、公明の推薦を受けた現職の竹内氏の3選が有力とみられる。伊郷氏は支持層をどこまで固められるがポイントになる。
同日は市議選も行われ、定数18に対して19人が立候補している。
3月11日の投票時間は7~20時で、21時15分から「市文化館」で即日開票する。3月3日現在の選挙人名簿登録者数は3万8237人(男1万7979人、女2万258人)。
▽期日前投票
期間:3月5日~10日(一部地域で異なる)
時間:8時半~20時
投票所:洲本市役所本庁舎1階ほか3カ所
▽洲本市メモ
位置:兵庫県の淡路島中央部に位置している
人口:4万4727人(2018年1月31日現在)
特色:洲本城、瀬戸内海国立公園の自然環境に恵まれている
名産品:イカナゴ、ちりめんじゃこ
◇伊郷 浩芳(いごう・ひろふさ)氏
生年月日:1958年5月30日
出身地 :兵庫県洲本市
出身校 :近畿大商学部
主な経歴 : 不動産管理会社社長、自民党洲本支部幹事長
近畿大商学部を卒業。建築会社勤務、新聞販売所経営などを経て、不動産管理会社の社長を務めている。2017年9月まで自民党洲本支部幹事長だった。父の故文夫氏は同市議を2期務め、議長もしていた。
◇竹内 通弘(たけうち・みちひろ)氏
生年月日:1946年2月22日
出身地 :兵庫県洲本市
出身校 :大阪経済大経済学部
主な経歴 : 洲本市長(2期)、新旧洲本市議(2期)
大阪経済大経済学部を卒業。民間企業勤務を経て、2004年旧洲本市議選で初当選し、合併後の06年新洲本市議選に初当選し、計2選を果たした。10年洲本市長選で初当選し、14年に再選した。
▽伊郷氏
「無投票は洲本市のためにもよくない。市民の投票の権利を確保するために出馬した」
・行政、教育、財政などの改革を推進させ、新しい洲本市をつくりたい
・職員の働き方改革、市民代表による諮問機関の新設
・給食費の無償化
▽竹内氏
「淡路島内3市が連携して取り組むべき課題があり、引き続き市政を担っていきたい」
・市政のかじ取りとして2期8年間の実績
・人口減少対策に向けたまちの活性化策
・住みよいまちづくりへ向けた社会インフラの整備
▽2014年3月9日=投票率66.35%
竹内 通弘氏 得票数 16700 当選
山木 佳宏氏 得票数 8170
竹内氏が元市議の新人・山木氏を大差で下して再選を果たした。