任期満了に伴う徳島県東みよし町長選挙は4月3日、告示された。投開票は同8日。立候補者はいずれも無所属新人で、元同町議の松浦明人氏(48)と、住職の長谷川隆法氏(70)、元同町議で製材業の松浦敬治氏(53)の3人。現職の川原義朗氏(68)は4選不出馬を表明している。東みよし町長選挙の立候補者の公約や主張、情勢予想、投票・開票状況を伝える。
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松浦 明人氏〇 得票数3797
長谷川隆法氏 得票数 458
松浦 敬治氏△ 得票数4975 当選
※情勢予想で◎=有力、〇=やや有力、△=やや苦戦、無印=評価対象外
※投票率53.40%
新人同士の戦いとなった東みよし町長選は、松浦敬氏が2候補を破り、初当選を決めた。
4月8日の投票は、7~20時(一部投票所で繰り上げ)までで、町内17カ所の投票所で行い、21時20分から「東みよし町役場三加茂庁舎2階多目的ホール」で即日開票する。4月1日現在の選挙人名簿登録者数は1万2434人(男5853人、女6581人)。任期満了日は4月15日。
▽期日前投票
期間:4月4日~4月7日
時間:8時半~20時
投票所:町内2カ所
・東みよし町役場三加茂庁舎2階会議室
・東みよし町役場三好庁舎1階相談室
▽東みよし町メモ
位置:徳島県西部に位置し、香川県に隣接
人口:1万4577人(2018年2月1日現在)
特色:国の特別天然記念物に指定されたクスノキの「加茂の大クス」が有名
名産品:桐下駄
東みよし町長選の争点は、3期目で勇退する現職の川原町政の継承を町民がどのように判断するのかがポイントだ。町政の継続は松浦明、松浦敬両候補が明らかにしている。長谷川氏は態度を明らかにしていない。今回も大きな争点がない選挙戦になりそうだ。
情勢を予想すると、松浦両候補の事実上の一騎打ちになる公算が大きい。長谷川氏は前回2014年の町長選挙に続き、2回目の出馬。前回は川原氏に4000以上の得票差をつけられ、大敗している。
◇松浦 明人(まつうら・あきひと)氏
生年月日:1969年9月23日
出身地 :徳島県
出身校 :徳島県立脇町高
主な経歴 : 東みよし町議(2期)、建設会社社員
徳島県立脇町高を卒業。1992年から建設会社の社員で、10年の東みよし町議選で初当選して14年に再選した。日本青年会議所(JC)徳島ブロック協議会長も歴任した。
◇長谷川 隆法(はせがわ・りゅうほう)氏
生年月日:1947年8月21日
出身地 :滋賀県
出身校 :京都産業大法学部
主な経歴 : 福性寺名誉住職
京都産業大学法学部を卒業。高野山専修学院を卒業し、1980年~2015年まで福性寺の住職を務めた。16年1月から名誉住職に就任した。
◇松浦 敬治(まつうら・けいじ)氏
生年月日:1965年1月24日
出身地 :徳島県東みよし町
出身校 :徳島県立池田高
主な経歴 : 東みよし町議(2期)、町議会副議長
徳島県立池田高を卒業。2010年の東みよし町議選で初当選し、14年に再選した。16年5月から町議会副議長を務めていた。町体育協会長、町教育委員などを歴任した。
▽松浦明氏
「安定した現職の町政を継続し、時流に合わせた町政運営を担っていきたい」
・合併前の2町(三加茂、三好)の統一感を深め、堅実な行財政運営の実現
・民営認定こども園の整備、不妊治療の支援
・行政のスリム化、民間の力を生かした指定管理者制度の積極導入
▽長谷川氏
「人口減少の解消策として働く場所をつくり、若者の流出に歯止めをかけたい」
・第三セクターの木質バイオマス発電会社の設立
・町長や議員報酬の大幅な減額
・介護、教育ボランティアの活動の対価として地域通貨の発行
▽松浦敬氏
「住民と対話して合併前の2町(三加茂、三好)のバランスを取った町政運営をする」
・3期目で勇退する川原町政の路線を引き継ぐ
・子育て支援、雇用の確保、農林畜産業の活性化
・吉野川ハイウェイオアシスを物流と観光の拠点にする
▽2014年4月13日執行=投票率71.13%
川原 義朗氏 得票数6484 当選
長谷川隆法氏 得票数2239
川原氏が、住職で新人の長谷川氏を大差で破り、3選を果たした。2006年に旧三加茂、旧三好両町の合併後、初の選挙戦となった。大きな争点がない選挙戦で、川原町政の2期8年を評価する選挙戦に終始した。