任期満了に伴う宮崎県小林市長選挙は4月8日、告示された。投開票は同15日。立候補者はいずれも無所属の新人で元宮崎県議の宮原義久氏(55)=自民推薦=、元同市議の山口弘哲氏(50)の2人。現職の肥後正弘氏(72)は2期目で引退する。小林市長選挙の立候補者の公約や経歴、情勢予想、投票・開票速報を伝える。
スポンサーリンク
宮原 義久氏△ 得票数13517
山口 弘哲氏〇 得票数 8687
※投票率58.62%(前回より4.35ポイント上)
新人同士の対決となった小林市長選は、宮原氏が山口氏を破り、初当選を決めた。
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
【候補者のスコアリング】
▽宮原氏
①公約や主張=2.5
②経歴=3
③支持基盤=3
=合計8.5ポイント
▽山口氏
①公約や主張=3.5
②経歴=3
③支持基盤=2.5
=合計9ポイント
※候補者のスコアリングは5段階評価で当サイト独自調査による
4月15日の投票時間は7~18時で、市内47カ所の投票所で行い、20時から即日開票する。3月6日現在の選挙人名簿登録者数は3万8853人(男1万7924人、女2万929人)。任期満了日は4月22日。
▽期日前投票
期間:4月9日~14日
時間:8時半~20時
投票所:4カ所
・小林市役所
・野尻庁舎 玄関ロビー
・須木庁舎 玄関ロビー
・西小林出張所(4月13日~14日 9時~17時)
▽小林市メモ
位置:宮崎県南西部にある
面積:562.95㎢
隣接: 都城市、えびの市、高原町、鹿児島県霧島市
人口:4万5002人(2018年3月1日現在)
観光地:「生駒高原」は霧島山の麓に広がる高原で、毎年秋に一面に咲き誇る100万本のコスモスで知られる
名産品: 宮崎牛、チーズ饅頭、アールスメロン
有名人:森永 貞一郎(第23代日銀総裁)、斉藤慶子(女優)
小林市長選の争点は、人口減少や高齢化対策、基幹産業の農業や観光を中心とした産業振興など。企業誘致による移住の促進策も挙げられる。市立病院で不足している産婦人科や小児科の医師確保も重要なポイントになる。
情勢を予想すると、宮原、山口両氏の明確な差が現状では見当たらない。自民の推薦を得ているのが宮原氏だ。一方の山口氏は、前回2014年市長選で現職に997票差で惜敗。この4年間、こまめに政策を訴えるなどのアピールを草の根的に展開しており、やや優勢かと思われる。
◇宮原 義久(みやばら・よしひさ)氏
生年月日:1963年1月1日
出身地 :宮崎県小林市
出身校 :宮崎大農学部畜産別科
主な経歴 :宮崎県議(4期)、県議会副議長、小林市議(1期)
宮崎大農学部畜産別科を卒業。小林市議を経て、2003年に宮崎県議選で初当選し、連続4選を果たしている。自民党宮崎県連筆頭副幹事長などの要職を歴任した。
◇山口 弘哲氏(やまぐち・ひろあき)氏
生年月日:1967年8月1日
出身地 :宮崎県小林市
出身校 :久留米工大
主な経歴 : 小林市議(2期)
久留米工大を卒業。家業の水道工事業などを経て、2008年小林市議選で初当選し、12年に再選した。14年同市長選に出馬したが、997票差で現職の肥後氏に惜敗。
▽宮原氏
「小林が笑顔に、市民全体が笑顔になれるのを目標に掲げて、頑張っていきたい」
・企業誘致を積極的に行い、地域の活性化を目指す
・後世につけを回さぬよう行財政改革をしっかりやっていきたい
・魅力あるまちづくりを目指し、移住・定住の促進で人口減少に歯止めをかける
▽山口氏
「みなさんの負担を減らす政治をやらせていただき、新しい小林をつくっていく」
・行財政改革の推進や地域医療体制の拡充
・太陽光発電、河川や水路に小水力発電の設置、ごみの分別の簡素化
・医療費の助成を中学生まで拡大、小中学生の制服等の購入費補助
▽2014年4月20日執行=投票率54.27%
肥後 正弘(68)=現 得票数 10951 当選
山口 弘哲(46)=新 得票数 9974
※年齢は当時
現職の肥後氏が、新人の山口氏を997票差で振り切り、再選した。