任期満了に伴う香川県さぬき長選挙は4月22日、投開票を迎える(告示は4月15日)。立候補者はともに無所属で、4選を目指す現職の大山茂樹氏(67)と、新人で社会福祉法人理事長の樫村正員氏(88)の2人。88歳の新人が挑む、さぬき市長選挙の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。
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大山 茂樹氏◎ 得票数12225 当選
樫村 正員氏 得票数 3204
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率37.22%
さぬき市長選は、現職の大山氏が新人の樫村氏を破り、4選を決めた。
【候補者のスコアリング】(P=ポイント)
▽大山氏
①公約や主張=3.5
②経歴=4
③支持基盤=3.5
=合計11P
▽樫村氏
①公約や主張=1.5
②経歴=3
③支持基盤=1.5
=合計6P
※候補者のスコアリングは5 段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「 9P~=〇」「 7P~=△」
※採点は当サイト独自調査による
4月22日の投票は、7~20時に市内35カ所の投票所で行い、21時から「ツインパルながお」で即日開票する。4月14日現在の選挙人名簿登録者数は4万2571人(男2万290人、女2万2281人)。任期満了日は5月11日。
▽さぬき市メモ
位置:香川県東部の瀬戸内海に面している
面積:158.63㎢
隣接:高松市、東かがわ市、三木町、徳島県美馬市、阿波市など
人口:4万9222人(2018年3月31日現在)
観光地:津田の松原(日本の白砂青末100選)、ドルフィンセンター
名産品:讃岐うどん、イカナゴしょうゆ
有名人:大社義規(日本ハム創業者)、白井一幸(元プロ野球選手、コーチ、解説者)
さぬき市長選の争点は、少子高齢化の影響による深刻な人口減少対策になる。若者やファミリー層の定住・移住に向け、まちの活性化、雇用促進などの各施策が挙げられる。地元産業の振興策も有権者の関心が高い。
情勢を予想すると、大山氏の4選が確実だ。今回のさぬき市長選は2010年以来、8年ぶりとなった。この間、対立候補の擁立がなかったのは、現職の大山氏に一定の評価があったことの裏付け。市政に対する大きな不満がなかったともいえる。
樫村氏は旧志度町長を4期務め、首長としてのキャリアもある。しかし、仮に当選しても任期中に90歳を迎えることから、人口5万人近くの自治体の首長に就くのは現実的ではない。
◇大山 茂樹(おおやま・しげき)氏
生年月日:1950年9月
出身地 :香川県津田町(現さぬき市)
出身校 :京大法学部
主な経歴 : さぬき市長(3期)、香川県農政水産部長
1975年3月に京大法学部を卒業後、同年4月に香川県に採用された。長寿社会対策課長、人事課長、商工労働部次長、農政水産部長などを歴任。06年2月の退職後、同5月のさぬき市長選で初当選し、連続3選を果たしている。
◇樫村 正員(かしむら・まさかず)氏
生年月日:1930年1月18日
出身地 :香川県志度町(現さぬき市)
出身校 :―
主な経歴 : 社会福祉法人理事長、旧志度町長(4期)
▽大山氏
「市長にさせていただいてから12年がたった。第1期の総仕上げとして今回の選挙に臨み、市政を継続したい」
・3期12年の市政運営の実績と成果を強調
・少子高齢化対策、人口減少に歯止めをかけてまちを活性化
・安心、安全、快適に暮らせるさぬき市をつくる
・健全な心身と思いやりを育むさぬき市をつくる
・市民協働による、持続可能な自主自立を目指す
▽樫村氏
「現在の大山市政は住民に開かれたものではない。無投票当選を防ぐためにも、88歳の高齢だが、出馬を決意した」
・病院の経営診断と改革
・議員定数の削減
・住民協議会設置(旧町ごと総員200人)
・職員定数の見直し(ロボットの導入)
・外部監査制度導入(公認会計士による)
前回2014年のさぬき市長選は2014年4月20日に告示され、現職の大山氏以外に立候補の届け出がなく、無投票で3選を決めた。