任期満了に伴う秋田県三種(みたね)町長選挙は5月8日、告示された。投開票は同13日。立候補者はいずれも無所属で、新人で元国会議員秘書の田川政幸氏(46)と、3選を目指す現職の三浦正隆氏(65)の2人。三種町長選挙の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。
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三種町長選挙速報
田川 政幸氏△ 得票数5824 当選
三浦 正隆氏〇 得票数5677
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率77.74%
三種町長選は新人の田川氏が現職の三浦を破り、初当選した。
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三種市議会選挙2018結果速報 立候補者の当落や投票・開票情報
【候補者のスコアリング】(P=ポイント)
▽田川氏
①公約や主張=3
②経歴=2.5
③支持基盤=3
=合計8.5P
▽三浦氏
①公約や主張=3
②経歴=3
③支持基盤=3
=合計9P
※候補者のスコアリングは5 段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「 9P~=〇」「 7P~=△」
※採点は当サイト独自調査による
有権者や投票、三種町の詳細
5月13日の投票は、7~18時に町内21カ所の投票所で行い、19時から「八竜体育館」で即日開票する。3月1日現在の選挙人名簿登録者数は1万5291人(男7072人、女8219人)。任期満了日は5月17日。
▽期日前投票
期間:5月9日~12日
時間:8時半~20時
投票所:3カ所
・琴丘地域拠点センター
・山本総合支所
・八竜農村環境改善センター
▽三種町メモ
位置:秋田県北西部にあり、日本海に面している
面積:247.98㎢
隣接:能代市、上小阿仁村、男鹿市、八郎潟町、五代目町
人口:1万6981人(2018年3月31日現在)
合併:2006年に琴丘、山本、八竜の3町合併によって誕生
観光地:森岳温泉郷、釜谷浜海水浴場、石倉山公園
名産品:ジュンサイ、メロン、梅、ソラマメ、葉たばこ
有名人:三浦隆司(元ボクシング世界王者)、及位ヤヱ(女性パイロット)
選挙の争点や情勢、予想を解説
三種町長選は、現町政の継続か刷新かが争点の一つになる。旧町の出身候補による対立の構図もありそうだ。三種町は2006年3月に琴丘、山本、八竜の3町が合併して誕生している。
地方選では公約・政策の関心よりも、候補者の出身地区によって支持・不支持を決める有権者が多い。同じ地区出身の候補者に投票するという地域間の戦いになる。
10年の町長選は、旧八竜町出身の三浦氏が、旧山本町長の石井洋佑氏(76)と一騎打ちとなった。勝敗はわずが367票差で三浦氏が逃げ切った。
田川氏は旧山本町出身で、10年の町長選で石井氏の支持層から支援を受ける形になる。前回の選挙戦と同じような対立の構図になりそうだ。
情勢を予想すると、接戦の公算が大きい。ポイントは両氏の出身地域外の旧琴丘町の票をどこまで固められるか。
候補者のプロフィルや主な経歴など
◇田川 政幸(たがわ・まさゆき)氏
生年月日:1971年5月28日
出身地 :秋田県山本町(現三種町)
出身校 :秋田県立能代高
主な経歴 : 国会議員能代事務所事務局長、国会議員秘書
秋田県立能代高を卒業。国会議員秘書を26年間務めた。現在は、前法相の金田勝正氏の能代事務所事務局長を務めている。
◇三浦 正隆(みうら・まさたか)氏
生年月日:1952年11月21日
出身地 :秋田県八竜町(現三種町)
出身校 :東北大法学部
主な経歴 : 三種町長(2期)、八竜郵便局長、旧日興證券社員
東北大法学部を卒業後、旧日興證券に入社。1980年に秋田中央郵便局に勤務し、86年に八竜郵便局長に就任した。2010年に三種町長選に初当選し、14年に再選した。
候補者の主な公約や主張など
▽田川氏
「(合併前の旧3町で)各地域の均衡のとれた発展を目指す。町民の生活に寄り添う姿勢が不足しているとの声が聞かれる。魅力あるまちづくりをしてたい」
・農業分野を強化する施策を図る
・安定した雇用確保に向けた産業振興
・買い物弱者のための生活必需品を購入できる店舗の検討
▽三浦氏
「(2期8年の町政運営で)手掛けた事業の7割は実現し、今後はさらに発展させていきたい。地域資源を生かし、おもしろいと思えるまちづくりを目指す」
・二酸化炭素回収、貯留技術(CSS)関連施設の誘致
・産業振興や観光分野の充実
・2期8年の町政運営の実績
2014年の三種町長選の状況
前回の三種町長選は2014年5月13日が告示日だったが、三浦氏以外に立候補の届け出がなく、無投票で再選を決めた。