任期満了に伴う岡山県備前市議会議員選挙(定数16)は5月13日、告示された。投開票は同20日。19人が立候補者を届け出た。備前市議選の立候補者の結果速報、投票率や開票状況、情勢予想を伝える。
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備前市議選速報
定数16人に対し、立候補者は19人。現職12人、元職3人、新人4人で、党派別では公明2人、共産2人、無所属が15人となっている。男性18人、女性1人。
※投票率64.88%
▽備前市議選立候補者
番号 | 結果 | 得票数 | 氏名 | 年齢 | 性別 | 党派 | 新旧 | 主な肩書 |
1 | 当 | 1000 | 薮内 靖 | 57 | 男 | 無所属 | 新 | 自営業 |
2 | 当 | 1078 | 中西 裕康 | 65 | 男 | 共産 | 元 | 無職 |
3 | 当 | 968 | 土器 豊 | 72 | 男 | 無所属 | 元 | 無職 |
4 | 当 | 978 | 星野 和也 | 35 | 男 | 無所属 | 現 | 無職 |
5 | 当 | 1241 | 青山 孝樹 | 63 | 男 | 無所属 | 新 | 無職 |
6 | 当 | 995 | 立川 茂 | 66 | 男 | 無所属 | 現 | 市議 |
7 | 落 | 611 | 山本 成 | 53 | 男 | 無所属 | 現 | 備前焼桐箱製造業 |
8 | 当 | 1262 | 森本 洋子 | 51 | 女 | 公明 | 現 | 主婦 |
9 | 当 | 1418 | 石原 和人 | 51 | 男 | 無所属 | 現 | 市議 |
10 | 当 | 1477 | 守井 秀龍 | 67 | 男 | 無所属 | 現 | 農業 |
11 | 当 | 1297 | 沖田 護 | 66 | 男 | 無所属 | 元 | 空手師範 |
12 | 当 | 687 | 田口 豊作 | 69 | 男 | 共産 | 新 | 鉄工所経営 |
13 | 当 | 1104 | 西上 徳一 | 55 | 男 | 無所属 | 現 | 食品卸、小売業 |
14 | 当 | 1061 | 掛谷 繁 | 67 | 男 | 公明 | 現 | 無職 |
15 | 落 | 599 | 内田 敏憲 | 64 | 男 | 無所属 | 新 | 無職 |
16 | 落 | 572 | 山本 恒道 | 76 | 男 | 無所属 | 現 | 農業 |
17 | 当 | 795 | 川崎 輝通 | 66 | 男 | 無所属 | 現 | 無職 |
18 | 当 | 907 | 尾川 直行 | 73 | 男 | 無所属 | 現 | 市議 |
19 | 当 | 1248 | 橋本 逸夫 | 67 | 男 | 無所属 | 現 | 無職 |
有権者や投票、備前市の詳細
5月20日の投票は、7~18時に市内30カ所の投票所で行い、19半時から「備前市役所本庁 3階大会議室」で即日開票する。5月12日現在の選挙人名簿登録者数は3万396人(男1万4328人、女1万6068人)。任期満了日は5月31日。
▽期日前投票
期間:5月14日~19日
時間:8時半~20時
投票所:3カ所
- 備前市役所本庁
- 日生総合支所
- 吉永総合支所
備前市の市制施行は備前町と三石町の合併で1971年4月1日。2005年3月22日に日生、吉永両町と合併して、「新備前市」が誕生した。
市域には中部に片上湾、西端に岡山県三大河川の吉井川が流れている。市の総面積の75%が山林で平地が少ない。このため、人口の集中した集落が点在している都市形成が特徴になっている。
明治初頭に耐火れんがの開発によって、1970年代まで地域の産業の中心を担ってきた。
同市の象徴ともいえる陶芸の「備前焼」は、絵付けや釉薬(ゆうやく)を使わず、土味を素朴に表現し、日本六古窯の一つとして有名だ。
水産業のカキ養殖業が岡山県内一の生産量を誇り、ブドウやイチジクなどの果樹栽培も盛ん。備前焼に加え、世界遺産登録を目指している「旧閑谷学校」など、豊富な観光資源がある。
▽市町村メモ
市長 | 田原隆雄(たはら・たかお)1944年7月13日生=1期目 |
位置 | 岡山県南東部 |
面積 | 258.14㎢ |
隣接 | 岡山市、瀬戸内市、赤磐市、美作市 |
人口 | 3万4979人(2018年4月末日現在) |
観光地 | 「伊部備前焼のふるさと」は日本六古窯のひとつで窯跡めぐりはもちろん、窯元見学やゆかりの社寺訪問など、備前焼一千年の歴史など郷土の伝統文化に触れることができる |
名産品 | マスカット・オブ・アレキサンドリア、いちじく、焼きあなご |
有名人 | 岡千秋(作曲家) |
備前市の最近の情勢や課題は?
備前市は少子高齢化の深刻な影響を受けている。日本創生会議によると、備前市を含む岡山県内で14市町村が2040年の「消滅可能性都市」とされている。人口増へ向けた対策を進めていくことが、急務の課題になっている。
備前市議選の候補者は、小中学校の給食費無償化など、子育て支援の公約を打ち出しているケースが多い。しかし、2017年4月に初当選した田原市長は、市財政の見直しで第2子以降を対象とする内容を市議会に提案し、可決された。
子育て支援の拡充策は、人口減少に悩む自治体の基本的な方策だ。問題は財源の確保で、今回の市議選で各候補者の具体的な施策に注目される。さらに、備前市の人口集積地が点在している地域問題もあり、高齢者を含む買い物弱者への対策も関心が高い。
ブドウを含む地域の特産品の6次産業化、ブランディングなど、まちを活性化させるための各候補者の施策にも注目される。
前回2014年の備前市議選の状況
前回2014年の備前市議選は、定数16に対して今回と同じく19人が立候補した。投票率は70.08%だった。
- 告示日=2014年5月11日
- 投開票日=2014年5月18日
- 有権者数=3万908人
- 投票率=70.08%
- 定数/候補者数=16/19