任期満了に伴う千葉県松戸市長選挙は6月3日、告示された。投開票は同10日。立候補者は▽無所属で3選を目指す現職の本郷谷健次氏(69)▽新人で共産党地区委員のミール計恵氏(48)=共産=▽無所属で元県議の川井友則氏(41)▽新人で元飲食店員の中村典子氏(40)=NHKから国民を守る党=の4人。松戸市長選挙の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票などをNHKの出口調査も交え、結果速報を伝える。
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目次
松戸市長選挙2018の開票速報・投票率速報・当選予想
本郷谷 健次氏〇 得票数66498 当確
ミール 計恵氏 得票数15867
川井 友則氏△ 得票数28013
中村 典子氏 得票数 5902
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率29.33%
松戸市長選は、現職の本郷谷健次氏が新人3氏を破り、3選を決めた。
【前回2014年松戸市長選挙の状況】
▽6月15日執行=投票率35.56%
本郷谷 健次氏(65)=現 得票数47560 当選
杉浦 誠一氏(64)=新 得票数44236
川井 敏久氏(71)=元 得票数32076
伊藤 余一郎氏(72)=新 得票数 1130
※年齢は当時
【候補者のスコアリング】(P=ポイント)
▽本郷谷 健次氏
①公約や主張=3
②経歴=3.5
③支持基盤=3.5
=合計10.0P
▽ミール 計恵氏
①公約や主張=1.5
②経歴=1.5
③支持基盤=1.5
=合計4.5P
▽川井 友則氏
①公約や主張=2.5
②経歴=3
③支持基盤=2.5
=合計8.0P
▽中村 典子氏
①公約や主張=1
②経歴=1.5
③支持基盤=1
=合計3.5P
※候補者のスコアリングは5 段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「9P~=〇」「7P~=△」
※採点は当サイト独自調査による
松戸市長選挙2018の有権者や投票、松戸市の詳細
6月10日の投票時間は7~20時で、市内97カ所の投票所で行い、21時15分から「松戸運動公園体育館」で即日開票する。6月2日現在の選挙人名簿登録者数は40万9709人(男20万3746人、女20万5963人)。任期満了日は7月2日。
▽期日前投票
期間:6月4日~9日
時間:8時半~20時
投票所:13カ所
- 松戸市役所本館2階大会議室
- 常盤平市民センター1階第1会議室
- 小金支所3階待合室
- 小金原市民センター2階会議室
- 六実市民センター別館2階第2会議室
- 馬橋集会所1階集会室
- 新松戸市民センター3階第2会議室
- 総合福祉会館1階ロビー
- 東部クリーンセンター管理棟1階大会議室
- ダイエー新松戸店3階紳士服売場奥
(10時~20時※7~8日は10時~21時) - ザ・プライス五香店2階衣料品売場奥(10時~20時)
- イトーヨーカドー八柱店地下1階フードコート横催事場(10時~20時)
- プラーレ松戸6階パティオ(10時~20時)
松戸市の市制施行は戦中の1943年4月1日。54年に小金町の大半、56年に沼南村(現在の柏市)の一部を編入した。東京のベッドタウンとして発展し、千葉県内では千葉市、船橋市、市川市に次ぐ4番目の人口規模になる。
江戸川の渡船で演歌の曲名なって大ヒットした「矢切の渡し」が有名で、観光客が訪れるスポットになっている。江戸川を挟み、東京都葛飾区の柴又を結んでいる。自然環境に優しく、古い歴史もあり、環境省の「日本の音風景100選」にも入っている。
松戸市内には、小型モーターの世界シェア一を占めるマブチモーターの本社がある。ドラッグストア大手の「マツモトキヨシ」も本社を置き、創業者の松本清氏が2期(69~73年)市長を務めている。
▽松戸市メモ
位置 | 千葉県北西部 |
面積 | 61.38㎢ |
隣接 | 市川市、柏市、流山市、鎌ケ谷市、東京都:葛飾区、江戸川区、埼玉県三郷市 |
人口 | 49万62人(2018年5月1日現在) |
観光地 | 「野菊の墓文学碑」は小説家・伊藤左千夫の作品「野菊の墓」の舞台となった千葉県松戸市にある記念碑である |
名産品 | ピーナッツサブレー、ナシ、落花生 |
有名人 | 阿部サダヲ(俳優)、松本和那(マツモトキヨシ会長)、小保方晴子(元理化学研究所研究員) |
松戸市長選挙2018の争点や情勢、予想を解説
松戸市長選の争点は、2期8年の本郷谷氏に対する市政運営の評価。継続か刷新かを市民が判断することになる。300億円という巨額の建設費がかかった新市立病院の運営も、関心の高いポイントになりそうだ。
子育て支援策の拡充なども、将来の松戸の活性化に向け、欠かせない施策になる。待機児童ゼロを継続させるためにも、保育所などの整備を継続して取り組む必要がある。効率的な運営を実現するための方策も重要課題だ。
情勢を予想すると、本郷谷氏の3選が有力視されている。対立候補の公約や政策に目だった内容がなく、支持母体のぜい弱さが否めない。本郷谷氏に対し、県議経験者の川井氏が争いにかろうじて絡んでくることが予想される。
松戸市長選挙2018の立候補者のプロフィールや主な経歴
本郷谷 健次(ほんごうや・けんじ)氏
生年月日:1948年8月29日
出身地 :名古屋市
出身校 :東大経済学部
主な経歴 :松戸市長 (2期)、同市議(1期)
東大経済学部を卒業。新日鉄社員などを経て、中央青山監査法人職員、監査法人トーマツ職員で公認会計士として勤務。2006年松戸市議選に初当選。10年の同市長選で初当選し、14年に再選。
ミール 計恵(みーる・かずえ)氏
生年月日:1969年8月6日
出身地 :東京都
出身校 :都立大法学部
主な経歴 : 共産党地区委員会職員、法テラス職員
都立大(現首都大東京)法学部を卒業。日本司法支援センター(法テラス)千葉地方事務所松戸支部事務局長、同神奈川地方事務所総務課長。流通業や財団法人などにも勤務。共産党地区委員会職員。
川井 友則(かわい・とものり)氏
生年月日:1975年8月23日
出身地 :千葉県松戸市
出身校 :東京コミュニケーションアート専門学校
主な経歴 : 貿易会社社長、千葉県議(1期)、国会議員秘書
専門学校を卒業。国会議員秘書などを経て、2011年の千葉県議で初当選。再選を目指した15年の県議選では落選している。父の敏久氏は1994年から10年まで4期連連続で松戸市長を務めた。
中村 典子(なかむら・のりこ)氏
生年月日:1977年9月10日
出身地 :大阪府寝屋川市
出身校 :大阪あべの辻ホテル観光スクール
主な経歴 : 飲食店店員、新神戸オリエンタルホテル従業員
専門学校を卒業後、新神戸オリエンタルホテル、飲食店で勤務。松戸市長選の出馬に備え、2018年3月に同市に住所を移転。「NHKから国民を守る会」の立花孝志代表から出馬要請された。
松戸市長選挙2018の立候補者の主な公約・政策、主張
本郷谷 健次氏
- 駅前の小規模保育園の整備など3年連続待機児童ゼロの実績
- 北千葉道路の整備を促進させる、教育施設の充実
- 中央図書館を中心とした松戸駅周辺再開発事業の促進
ミール 計恵氏
- 通学路へのパチンコ出店を規制する条例を制定
- 小規模保育所に頼らず、公立保育所の充実が大事
- 現市長が投げ出した国保料の1世帯1万円の引き下げを実現
川井 友則氏
「現市政の借金体質、隠ぺい体質、金権体質を刷新しなければ松戸の未来はない。新陳代謝をし、8年間で失った活力を取り戻す」
- 旧市立病院跡地を総合コミュニティーセンターにする
- 常盤平団地、小金原団地の再開発事業を促進
- 市役所新庁舎は現地で建て替え
中村 典子氏
「シングルマザーになって9年、女性の1人の子育ては簡単ではない。女性にとって優しいまちづくりを目指していきたい」
- NHK集金人の戸別訪問規制条例の制定
- スマートフォン購入時の助成金支給
- 電動アシスト自転車購入時の助成金支給
2018年6月10日投開票の注目選挙一覧
当サイトでは松戸市長選挙以外にも、6月10日に投開票されるそのほかの注目選挙も掲載している。
・新潟県知事選挙2018年結果速報 立候補者の公約、経歴、情勢予想
・南島原市議会議員選挙2018結果速報-立候補者の当落、情勢予想
・南島原市長選挙2018結果速報 立候補者の公約や経歴、情勢や予想も
・中野区長選挙2018結果速報 5選を目指す現職に3新人が乱立する激戦