任期満了に伴う栃木県小山市長選挙は6月28日、告示された。投開票は7月5日。立候補を届け出たのはともに無所属で、6選を目指す現職の大久保寿夫氏(71)=自民、公明推薦=と、新人で弁護士の浅野正富氏(63)の2人。小山市長選挙の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。
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おやまゆうえんハーヴェストウォーク
目次
小山市長選2020の開票速報・投票率速報・当選予想
大久保 寿夫氏△ 得票数26167
浅野 正富氏〇 得票数33060 当選
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率44.72%
小山市長選は、新人の浅野正富氏が現職の大久保寿夫氏の6選を阻み、初当選を果たした。
【前回2016年小山市長選の状況】
▽7月24日執行=投票率34.89%
大久保 寿夫氏(67)=現 得票数32188 当選
平野 正美氏(69)=新 得票数13169
※年齢は当時
【候補者のスコアリング】(=ポイント)
▽大久保 寿夫氏
①公約や主張=2.5
②経歴=3.5
③支持基盤=2.5
=合計8.5P
▽浅野 正富氏
①公約や主張=3
②経歴=2.5
③支持基盤=3.5
=合計9.0P
※候補者のスコアリングは5段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「9P~=〇」「7P~=△」「6.5以下=対象外」
※採点は当サイト独自調査による
小山市長選挙2020の有権者や投票、小山市の詳細
7月5日の投票は、7~19時に小山市内52カ所の投票所で行い、即日開票する。6月27日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数は13万5781人。
▽小山市長選に投票できる人
- 日本国籍を有している人
- 2002年7月6日までに生まれた人
- 2020年3月26日までに小山市へ転入届を出し、引き続き住所を有する人
▽小山市長選挙の期日前投票
期 間:6月29日~7月4日
時 間:8時半~20時
投票所:12カ所
- 小山市役所別館1階会議室1
- 小山東出張所
- 間々田市民交流センター(しらさぎ館)=8~17時
- 桑市民交流センター(マルベリー館)=同
- 小山城南市民交流センター(ゆめまち)=30日~7月4日、同
- 大谷公民館=29日~7月3日、同
- 生井公民館=同
- 寒川公民館=同
- 豊田公民館=同
- 中公民館=同
- 穂積公民館=同
- 絹公民館=同
▽小山市メモ
位置 | 栃木県の南部にある |
面積 | 171.76㎢ |
隣接 | 栃木、下野、真岡各市、野木町/茨城県結城、筑西、古河各市 |
人口 | 16万7369人(2020年6月1日現在) |
市長報酬 | (月額)97万円 |
観光地 | おやまゆうえんハーヴェストウォーク、小山温泉思川、小山市立博物館 |
名産品 | ビール麦、ハトムギ、かんぴょう |
有名人 | 神山雄一郎(競輪選手) |
小山市長選2020の立候補者のプロフィールや主な経歴
◇大久保 寿夫(おおくぼ・としお)氏
生年月日:1948年8月9日
出身地 :栃木県小山市
出身校 :東大大学院
主な経歴:小山市長(5期)、農林水産省官僚
1971年に京大を卒業し、73年に東大大学院を修了後、同年4月に農林水産省に入省。97年本省室長、99年関東農政局建設部次長などを歴任した。2000年の小山市長選に出馬して初当選し、連続5選を果たしている。
◇浅野 正富(あさの・まさとみ)氏
生年月日:1957年1月10日
出身地 :栃木県小山市
出身校 :早大法学部
主な経歴:弁護士
1981年に早大を卒業。88年に弁護士登録をし、92年に小山市内に弁護士事務所を開設した。2009年にNPO法人ラムサール・ネットワーク日本事務局長(現理事)として活動、環境問題に精通する弁護士として定評がある。
小山市長選挙2020の立候補者の主な公約・政策、主張
▽大久保 寿夫氏
【政策・公約】
- 人と企業を呼び込み、50万都市の実現
- 増収、減借金で財政の健全化を図る
- SDGs、スマート自治体、多文化共生などの社会を目指す
- 小山駅東口にコンベンション併設ホテルの誘致
- 企業誘致に向けた新規工業団地の造成
- 若者の定住に向けたUJIターンの促進
- 18歳までの医療費無料化や待機児童ゼロの実現
- 豊田中学区に小中一貫校の開設を目指す
- 児童生徒1人1台の学習用コンピューターを配備
- 新型コロナウイルス感染症の防止策と経済の回復
▽浅野 正富氏
【政策・公約】
- 徹底した市民との対話で協働する市政を実現
- 情報公開の徹底や「市民フォーラム」を開催し、議論の場を設ける
- 田園環境都市の素晴らしい環境を守り、持続可能なまちづくりを促進
- 県内14市で最下位の財政調整基金(残金)の見直しで不要不急の支出を削減
- 若年層を含む定住人口を増やすための子育て支援策の拡充
- 地元優先の経済や就業環境の整備を進める
- 医療、介護、福祉、自然環境保全のさらなる充実を図る
- 公共交通機関などの移動手段の確保
- 新型コロナウイルス感染症拡大の防止、経済回復の早急の実現
- 長期にわたる現市政を刷新し、新たな市政の転換でまちを活性化させる
小山市長選2020の争点や情勢、予想を解説
小山市長選の争点は、6選を目指している現職の大久保寿夫氏の多選を有権者がどのように判断を下すのか。さらに、世界中でまん延する新型コロナウイルス感染症の防止策や経済回復策など、難局が予想される市政運営の適任者を選ぶ。
大久保氏は農水官僚から地元の小山の活性化のため、市長として5期20年にわたって市政のかじ取り役を担ってきた。行政手腕に一定の評価はあるものの、多選について多くの市民が関心を持ち始めているのも事実だ。
現市政を刷新するために出馬したのが、弁護士の浅野正富氏。政党支援を受けず、草の根運動的な活動で政策や主張を訴えている。環境問題に詳しい弁護士として定評があり、新たな小山市のリーダーとして、まちの抱える問題や打開策を訴えている。
情勢を予想すると、大久保、浅野両氏の戦いは接戦になっている。中盤まで先行していた大久保氏に対し、終盤で浅野氏が猛追していると地元紙では報じている。組織票を固めている大久保氏だが、多選による硬直した市政に反対する浅野氏に共感する市民も数多い。
小山市長選以外の2020年7月5日執行の注目選挙
当サイトでは小山市長選以外にも、7月5日執行のその他の注目選挙も掲載している。