任期満了に伴う宮城県角田(かくだ)市長選挙は7月5日、告示された。投開票は同12日。立候補を届け出たのはともに無所属の新人で、元角田市議の黒須貫氏(55)=自民、公明推薦=、元角田市議の武田暁氏(45)、元角田市総務部長の木村伸一氏(67)の3人。角田市長選の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。
スポンサーリンク

道の駅 かくだ
【関連記事】
目次
角田市長選2020の開票速報・投票率速報・当選予想
黒須 貫氏〇 得票数6485 当選
武田 暁氏△ 得票数5869
木村 伸一氏△ 得票数2746
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率62.50%=確定
角田市長選は、新人の黒須貫氏が新人2氏を破り、初当選を果たした。
【前回2016年角田市長選の状況】
▽7月31日執行=投票率60.70%
大友 喜助氏(65)=現 得票数8124 当選
木村 伸一氏(63)=新 得票数7311
※年齢は当時
【候補者のスコアリング】(=ポイント)
▽黒須 貫氏
①公約や主張=3
②経歴=3
③支持基盤=3
=合計9.0P
▽武田 暁氏
①公約や主張=3
②経歴=3
③支持基盤=2.5
=合計8.5P
▽木村 伸一氏
①公約や主張=3
②経歴=2.5
③支持基盤=2.5
=合計8.0P
※候補者のスコアリングは5段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「9P~=〇」「7P~=△」「6.5以下=対象外」
※採点は当サイト独自調査による
角田市長選挙2020の有権者や投票、角田市の詳細
7月12日の投票は、7~20時に角田市内26カ所の投票所で行い、20時から「かくだ田園ホール」で即日開票する。7月4日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数は2万4697人(男1万2184人、女1万2513人)。
▽角田市長選に投票できる人
- 日本国籍を有している人
- 2002年7月13日以前に生まれた人
- 2020年4月4日以前に角田市へ転入届を出し、引き続き住所を有する人
▽角田市長選の期日前投票
期 間:7月6日~11日
時 間:8時半~20時
投票所:角田市役所東庁舎1階市民ホール
▽角田市メモ
位置 | 宮城県の南部にある |
面積 | 147.53㎢ |
隣接 | 白石市、亘理、山元、柴田、大河原、丸森各町 |
人口 | 2万8452人(2020年6月30日現在) |
市長報酬 | (月額)74万円=減額中。減額前は92万5000円 |
観光地 | 角田宇宙センター、高蔵寺阿弥陀堂(国の重要文化財) |
名産品 | 角田産ひとめぼれ(米)、角田地酒、角田産大豆 |
有名人 | 熊原健人(プロ野球選手)、伊藤真一(オートレーサー) |
角田市長選2020の立候補者のプロフィールや主な経歴
◇黒須 貫(くろす・とおる)氏
生年月日:1964年7月22日
出身地 :宮城県角田市
出身校 :国学院大法学部
主な経歴:角田市議(2期)、社会福祉法人職員
国学院大を卒業。2015年の角田市議選で初当選して連続2選を果たした。市内の熱日高彦神社を含む4神社の宮司を務める。市内のPTA連合会会長なども務めた。
◇武田 暁(たけだ・あきら)氏
生年月日:1974年10月31日
出身地 :宮城県角田市
出身校 :東北学院大文学部
主な経歴:角田市議(2期)、団体職員
東北学院大を卒業。2015年の角田市議選で初当選して連続2選を果たした。青年海外協力隊員、日本国際協力センター職員、衆院議員秘書などを務めた。
◇木村 伸一(きむら・しんいち)氏
生年月日:1953年4月1日
出身地 :宮城県角田市
出身校 :東北大経済学部
主な経歴:学習塾経営、角田市総務部長、地域振興課長
東北大を卒業。1978年に角田市に採用された。企画課長、地域振興課長、総務部長危機管理監などを務めた。退職後は市内で学習塾を経営している。
角田市長選挙2020の立候補者の主な公約・政策、主張
▽黒須 貫氏
【政策・公約】
- 新型コロナウイルス感染症の対策、市民生活や経済の回復
- 台風19号の被害からの早期の復旧、防災対策の推進
- 病院や福祉施設、行政や地域が連携した地域包括ケアシステムの充実
- 保育料、子ども医療費、学校給食の無償化を実現
- みやぎ産業振興機構と連携し、地場産業のバックアップ
▽武田 暁氏
【政策・公約】
- 新型コロナウイルス感染症の対策、市民生活や経済の回復
- 子ども医療費の完全無償化、小児科と産科医療の確保
- テレワークの推進、空き施設への企業誘致による雇用づくり
- 台風19号被害からの早期復旧、治水対策を強力に推進
- 硬直した市の借金財政を見直し、財政を健全化に導く
▽木村 伸一氏
【政策・公約】
- 新型コロナウイルス感染症の対策、市民生活や経済の回復
- 給食費、水道料基本料金の無料化
- 妊婦を対象にタクシー券の配布
- 新型コロナウイルス終息後の角田の営業活動の強化
- loT化を進めて発展する都市を目指す
角田市長選2020の争点や情勢、予想を解説
角田市長選の争点は、新型コロナウイルス感染症対策やこれに伴う市民生活や経済の回復策。さらに、2019年10月の台風19号被害からのまちの早期の復興や災害に強いまちづくりも関心深いテーマだ。3候補とも政策や主張の中心に据えている。健全な財政に向けた取り組み策も、まちを取り巻く課題である。
持続可能な都市を目指すのに立ちはだかるのが少子高齢化。1990年をピークに人口が減少の一途をたどり、現在は2万8000人余り。このまま現状が進めば、まちの活性化が失われ、産業も衰退していく。子育て支援策など、住みやすいまちづくりへのアプローチも各候補が重要なテーマに挙げている。
情勢を予想すると、自民と公明の政党推薦を受けている黒須貫氏がややリードかと思われる。これを追うのが40代の若さをアピールしている武田暁氏。ともに角田市議を2期務めており、一定数の支持者を抱えている。前回2016年の角田市長選で、現職に800票差で敗れた木村伸一氏は2度目の出馬で、どこまで票を獲得できるのか微妙なところだ。
角田市長選以外の2020年7月12日執行の注目選挙
当サイトでは角田市長選以外にも、7月12日執行のその他の注目選挙も掲載している。