任期満了に伴う千葉県印西市長選挙は7月12日、告示された。投開票は同19日。立候補を届け出たのは、無所属で3選を目指す現職の板倉正直氏(73)、NHKから国民を守る党(N国)の新人で動画配信業の新藤加菜氏(27)の2人。印西市長選の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。
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「千葉ニュータウン中央駅」の北総線の電車
目次
印西市長選2020の開票速報・投票率速報・当選予想
板倉 正直氏◎ 得票数26752 当選
新藤 加菜氏 得票数 2633
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率37.05%
印西市長選は、現職の板倉正直氏が新人の新藤加菜氏を破り、3選を果たした。
【前回2016年印西市長選の状況】
▽7月10日執行=投票率49.71%
板倉 正直氏(69)=現 得票数23592 当選
中沢 俊介氏(49)=新 得票数20954
※年齢は当時
【候補者のスコアリング】(=ポイント)
▽板倉 正直氏
①公約や主張=3
②経歴=3.5
③支持基盤=3
=合計9.5P
▽新藤 加菜氏
①公約や主張=2
②経歴=1.5
③支持基盤=1.5
=合計5.0P
※候補者のスコアリングは5段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「9P~=〇」「7P~=△」「6.5P以下=対象外」
※採点は当サイト独自調査による
印西市長選挙2020の有権者や投票、印西市の詳細
7月19日の投票は、7~20時に印西市内23カ所の投票所で行い、21時から「松山下公園体育館」で即日開票する。7月11日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数は8万2716人。
▽印西市長選に投票できる人
- 日本国籍を有している人
- 2002年7月20日以前に生まれた人
- 2020年4月11日以前に印西市へ転入届を出し、引き続き住所を有する人
▽印西市長選挙の期日前投票
期 間:7月13日~18日
時 間:8時半~20時
投票所:5カ所
- 印西市役所3階大会議室
- 中央駅前地域交流館1号館2階会議室
- ふれあいセンターいんば3階会議室
- 本埜支所1階住民相談室
- イオンモール千葉ニュータウンモール棟3階イオンホール
(17~18日、10~20時)
▽印西市メモ
位置 | 千葉県北西部の印旛地域にある |
面積 | 123.79㎢ |
隣接 | 柏、我孫子、白井、八千代、佐倉、成田各市、栄、酒々井両町/茨城県利根町 |
人口 | 10万2191人(2020年6月1日現在) |
市長報酬 | (月額)85万円 |
観光地 | BIGHOPガーデンモール印西、千葉県立北総花の丘公園、松虫姫公園 |
名産品 | 手焼きせんべい、スイカ、梨 |
有名人 | 真木よう子(女優)、小林直己(3代目J Soul Brothersメンバー) |
印西市長選2020の立候補者のプロフィールや主な経歴
◇板倉 正直(いたくら・まさなお)氏
生年月日:1946年8月5日
出身地 :千葉県印西市
出身校 :成田高
主な経歴:印西市長(2期)、印西町議・市議(10期)
成田高を卒業。1975年の印西町(現印西市)町議選で初当選し、印西市議も含めて合わせて10期務めた。2012年の印西市長選で現職との一騎打ちを制して初当選した。16年には元印西市議の新人を下して再選を果たした。
◇新藤 加菜(しんどう・かな)氏
生年月日:1993年5月15日
出身地 :東京都
出身校 :早大法学部
主な経歴:NHKから国民を守る党職員
女子学院高(東京都千代田区)から、カナダに単身留学。帰国子女枠で早大法学部に進学し、2019年3月に6年かけて卒業した。高校時代から「ゆづか姫」で動画を配信。7月5日の東京都北区議補選では最下位の5番手ながら6125票を獲得した。
印西市長選挙2020の立候補者の主な公約・政策、主張
▽板倉 正直氏
【政策・公約】
・
- 新型コロナウイルス対策として、一人親家庭を支援
- 新型コロナウイルスに対応した避難所を各地域に整備
- 格差が生まれないよう教育環境の充実を推進
- 中学生の修学旅行費の支
- 第3子からの給食費を無
- 避難所の電源の多重化や防災井戸、災害用トイレの整備
- 防災拠点の松山下公園へのアクセス整備
- ICT(情報通信)教育の推進
- UR跡地を活用した中央駅圏複合施設の整備
- 北総線の利便性向上
▽新藤 加菜氏
【政策・公約】
- 政治によって迫害されている若者へ20代に一律1カ月1万6540円を支給
- 北総電鉄に乗った人を対象に運賃の半額を返金
- NHK集金人の戸別訪問を規制
- 電動アシスト付き自転車の購入費の半額助成
- 面倒くさいごみの分別を廃止
- ペットの生体展示販売を規制
- スマートフォンの購入費を半額助成
- 2週間に1回の定例記者会見の開催
- 若者の主張を選挙運動で伝えたい
- 高齢者を中心とした政治家による若者の権利の侵害を許さない
印西市長選2020の争点や情勢、予想を解説
印西市長選の争点は、新型コロナウイルス感染症対策、都心と結ぶ北総線の利便性向上など。東京のベッドダウンとして、人口増などまちの発展などで税収も増加し、さらに住みよいまちづくりへの推進も重要なテーマになる。現職の板倉正直氏の2期8年の市政運営の評価も、有権者の関心の高いテーマだ。情勢予想では、現職の3選がほぼ確実とみられている。
印西市長選挙は当初、現職の無投票当選の公算が大きかったが、「ゆづか姫」として動画を配信している27歳の新藤加菜氏が急きょ、出馬することになり選挙戦に突入した。東京都北区議補選では、アベノマスクをブラジャーに見立てた選挙ポスターで一躍有名になった。5候補中、最下位で落選したが、6000以上の得票数を獲得し、供託金の没収を免れた。
選挙戦では板倉正直氏が2期8年間の市政運営の実績を強調する一方、新藤加菜氏が若者の権利や社会的な地位向上に向けた独特な政策を訴えている。両者の政策・公約はほぼ共通点がないものの、北総線の高運賃や利便性の向上については一致している。動画配信で高学歴ニート「ゆづか姫」として、地方の首長選に出馬した新藤加菜氏がどこまで得票できるのか興味深い。
印西市長選以外の2020年7月19日執行の注目選挙
当サイトでは印西市長選以外にも、7月19日執行のその他の注目選挙も掲載している。