任期満了に伴う群馬県伊勢崎市長選挙は1月10日、告示された。投開票は同17日。立候補したのは、元伊勢崎市議の栗原真耶氏(36)、元自民党の群馬県議の臂(ひじ)泰雄氏(68)=自民、公明推薦=、学習塾経営の蓬沢博亮氏(39)の新人3人。現職の五十嵐清隆氏(68)は今期限りの引退を表明している。伊勢崎市長選の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。
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伊勢崎オート(引用:httpswww.city.isesaki.lg.jpsoshikikoueijigyoujigyou7085.html)
目次
伊勢崎市長選2021の開票速報・投票率速報・当選予想
栗原 真耶氏△ 得票数16331
臂 泰雄氏〇 得票数31491 当選
蓬沢 博亮氏 得票数 2149
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率30.35%=確定
伊勢崎市長選は、新人の臂泰雄氏が新人2氏を破り、初当選を果たした。
【前回2017年伊勢崎市長選の状況】(年齢は当時)
前回の伊勢崎市長選は2017年1月8日に告示され、現職の五十嵐清隆氏(64)以外に立候補の届け出がなく、無投票で4選を決めた。
【候補者のスコアリング】(P=ポイント)
▽栗原 真耶氏
①公約や主張=3.5
②経歴=2.5
③支持基盤=2.5
=合計8.5P
▽臂 泰雄氏
①公約や主張=3
②経歴=3
③支持基盤=3
=合計9.0P
▽蓬沢 博亮氏
①公約や主張=2
②経歴=2
③支持基盤=2
=合計6.0P
※候補者のスコアリングは5段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「9P~=〇」「7P~=△」「6.5P以下=対象外」
※採点は当サイト独自調査による
伊勢崎市長選挙2021の有権者や投票、伊勢崎市の詳細
1月17日の投票は、7~19時に伊勢崎市内72カ所の投票所で行い、即日開票する。1月9日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数は16万8465人(男8万4156人、女8万4309人)。
▽伊勢崎市長選に投票できる人
- 日本国籍を有している人
- 2003年1月18日以前に生まれた人
- 2020年10月9日以前に伊勢崎市へ転入届を出し、引き続き住所を有する人
▽伊勢崎市長選の期日前投票
期 間:1月11日~16日
時 間:8時半~20時
投票所:カ所
- 伊勢崎市役所東館市民ホール
- 赤堀支所
- あずま支所
- 境支所
- 豊受公民館
- 伊勢崎駅前インフォメーションセンター(9~20時)
- 市民サービスセンター宮子(いせさきガーデンズ内、10~20時)
▽伊勢崎市メモ
位置 | 群馬県の南部にある |
面積 | 139.44㎢ |
隣接 | 前橋、桐生、太田、みどり各市、玉村町/埼玉県本庄、深谷両市 |
人口 | 21万3285人(2020年12月1日現在) |
市長報酬 | (月額)96万4000円 |
観光地 | 伊勢崎オートレース場、華蔵寺公園、五色温泉、今村城 |
名産品 | 焼き饅頭、いせさき絣 |
有名人 | あだち充(漫画家)、ミスター・ポーゴ(プロレスラー) |
伊勢崎市長選2021の立候補者のプロフィールや主な経歴
◇栗原 真耶(くりはら・まや)氏
生年月日:1984年3月24日
出身地 :埼玉県
出身校 :埼玉県立熊谷商高
主な経歴:伊勢崎市議(2期)、埼玉イトマンスイミングスクール
埼玉県立熊谷商高を卒業。民間企業などの勤務を経て。2017年の伊勢崎市議補選で初当選し、18年に再選を果たした。市議会経済市民常任委委員長などを務めた。
◇臂 泰雄(ひじ・やすお)氏
生年月日:1952年12月11日
出身地 :群馬県伊勢崎市
出身校 :筑波大第一学群
主な経歴:伊勢崎市議(2期)、群馬県議(3期)
筑波大を卒業。環境カウンセラーとして、技術士として活動した。伊勢崎市議を2期務め、2011年の群馬県議選で初当選し、連続3選を果たした。
◇蓬沢 博亮(よもぎさわ・ひろふさ)氏
生年月日:1981年12月24日
出身地 :群馬県伊勢崎市
出身校 :中央大文学部
主な経歴:学習塾・予備校経営市進ホールディングス
中央大を卒業後、2006年に市進ホールディングスに契約社員として入社。11年に伊勢崎市内に学習塾を立ち上げた。16年から本格的に稼働し、清掃事業なども始めた。
伊勢崎市長選挙2021の立候補者の主な公約・政策、主張
▽栗原 真耶氏
【政策・公約】
- 新型コロナウイルス感染症対策として、対応力の向上とスピード感を持つ
- 新型コロナウイルス感染症に対する積極的な情報発信
- LINEアプリなどを通じた市長や行政とのコミュニケーションで市政を身近に
- 各行政区、団体、世代別に対話集会を開き、市政に参加する場を創出
- 1期2000万円の市長退職金を廃止し、子育て支援などに回したい
▽臂 泰雄氏
【政策・公約】
- 最後まで関わる「総合窓口」、市民のための「声を聴く場」を設置
- 市内各支所のあり方を見直し、行政区の適正な再編を検討
- 副市長に国の人材の起用を検討
- 補助金や助成金を見直し、施設や事業のスクラップ&ビルド化を行う
- さまざまな企業のマッチングによる連携強化策の実現
▽蓬沢 博亮氏
【政策・公約】
- 性別、婚姻関係にとらわれないパートナーシップ制度の創設
- 全世代が交流できるような学びの場をつくる
- 人口の約5%を占める外国籍の人が参加できる体制づくり
- 既得権益をなくし、公平・公正な社会の実現を目指す
- 清掃リサイクルセンター21の敷地に温泉プールの設置
伊勢崎市長選2021の争点や情勢、予想を解説
伊勢崎市長選の三つどもえは、伊勢崎、赤堀、佐波東、境の旧4市町村の合併後の2005年以来、16年ぶりとなる。争点は健康を理由に4選不出馬を表明した現職の五十嵐清隆氏の市政継続か刷新か。当初、五十嵐氏の4選出馬を群馬県議として支援する予定だった臂泰雄氏に対し、栗原真耶、蓬沢博亮両氏が刷新の方向を示しており、選挙戦の構図も固まっている。
市政運営の大きな課題は、世界的に猛威を振るう新型コロナウイルス感染症に関する拡大防止策になる。市民への迅速・丁寧な情報提供の体制づくりなどが必至。市内の感染拡大に備えた病床の確保、近隣自治体と連携するなど、医療提供体制の強化が必要だ。落ち込んだ市内経済の回復策とした行政の財政支援も含めて、新たな市政のかじ取り役に課せられた仕事は山積している。新型コロナウイルス感染症に関する対策が、直面する課題の中心になる。
情勢を予想すると、群馬県議3期と伊勢崎市議2期のキャリアを持つ臂泰雄氏が優勢かと思われる。自民系の支持層からの集票が期待され、市内の経済・労働などの各団体とも、県議時時代から培った幅広い人脈・ネットワークを構築している。市民目線という点では、元伊勢崎市議(2期)の栗原真耶氏も侮れない存在になりそうだ。政治経験のない蓬沢博亮氏は、苦戦が予想される。
伊勢崎市長選以外の2021年1月17日執行の注目選挙
当サイトでは伊勢崎市長選以外にも、1月17日執行のその他の注目選挙も掲載している。