北海道小樽市銭函の海岸で見つかった男性3人の遺体の身元が、8月27日に海水浴中に行方不明になっていた札幌南陵高校の生徒であることを28日、小樽署が発表した。3人は人気お笑いコンビのタカアンドトシのトシ(41)の高校の後輩だった。
小樽市の海で溺死した札幌南陵高に3人 タカ&トシの後輩だった

引用:北海道新聞社
身元が確認された3人は、いずれも札幌市南区の札幌南陵高校3年の長浜修治さん(18)、須藤哲平さん(18)、鶴賀雅矢さん(17)。死因はともに溺死だった。3人の遺体は28日午前に沖合付近に続く波消ブロック付近の水深5mの海底に沈んでいた。小樽海上保安部のダイバーによって発見され、その場で死亡が確認された。
3人が通学していた札幌南陵高校は、1980年4月に開校した道立校。全日制の普通科6クラスを擁し、1学年240人の男女共学校だ。偏差値は40前後で2016年は4年制大学に52人が進学している。専門学校と就職に進んだ生徒は、全体の半数以上にのぼる。
同校のOBでは、タカアンドトシのツッコミ役のトシ(本名・三浦敏和=みうら・としかず)がいる。ちなみのトシの妻のあゆみ夫人も札幌南陵高校で同級生だった。亡くなった3人とは、年齢が一回り以上も離れているため、タカアンドトシの公式サイトやSNS上では、コメントらしきものが発見できなかった。
今回の札幌南陵高校の3人が銭函の海で亡くなった痛ましい事故は、全国的なニュースとして、報道各社が取り扱っている。当然、トシも把握しているはずで、高校の後輩が3人も亡くなった事故に心を痛めているに違いない。
3人が通っていた学校では緊急全校集会で校長が状況説明
3人が通学していた札幌南陵高校では28日午前、緊急全校集会を開き、佐藤和英校長から生徒に状況を説明した。片桐清実教頭は佐藤校長が「『動揺することがないよう、自分たちを責めないように』と生徒に話した内容を明かした。生徒たちは言葉を発することなく、黙って聞いていたという。
事故は8月27日午前11時ごろ起き、近くにいた人から「高校生3人が溺れている」と通報があった。亡くなった3人は、高校の同級生10人と海水浴に来ていた。
3人が事故にあった海岸は、遊泳区域外になっている。遊泳禁止の看板も設置している。河川が海に注ぎ、波消ブロックが配置されている影響で潮の流れが複雑になっている。常に高波があり、事故の当日は約100m離れた海岸に位置する海水浴場は遊泳禁止だった。
周囲では今回の事故を除き、2012年以降、4件の事故があり、4人が死亡している。