任期満了に伴う上川管内剣淵町長選は11月28日に告示され、12月3日に投開票が行われる。立候補しているのはいずれも無所属で、再選を目指す現職の早坂純夫氏(64)、コンビニエンスストアの経営者で新人の加藤秀樹氏(55)の2人。前回2013年と同じ顔ぶれとなった。
スポンサーリンク
【関連記事】
剣淵町長選速報
早坂純夫氏 得票数1692 当選
加藤秀樹氏 得票数 571
※12月3日21時14分最終=投票者数2295人、投票率82.94%
早坂氏が加藤氏を大差で破り、再選を果たした。
立候補した2人のプロフィルや主な経歴など
早坂氏は引退した佐々木智雄前町長の後継指名を受け、町総務課長から2013年の町長選に出馬して初当選した。民間企業勤務を経て1975年に役場入り。税務課、耕地課、教育委員会、議会事務局などで38年間勤務した。
加藤氏は北海道自動車短大を卒業。現在はコンビニエンスストアを経営している。前回2013年町長選にも出馬しているが、早坂氏に約2倍の差をつけられて敗戦している。今回は2度目の出場で前回の無念を晴らす。
【両候補の主な公約や主張など】
▽早坂氏
・町民のみなさんとともに剣淵の発展に尽力していきたい
・協働のまちづくり、起業化支援などを推進
▽加藤氏
・町政の刷新
・子育て支援策や高齢者が安心して暮らせるまちづくりの推進
◇早坂 純夫(はやさか・すみお)氏
生年月日:1953年
出身地 :―
出身校 :士別高
党派 :無所属
主な経歴: 剣淵町長(1期)、町総務課長、町議会事務局長
◇加藤 秀樹(かとう・ひでき)氏
生年月日:―
出身地 :―
出身校 :北海道自動車短大
党派 :無所属
主な経歴: コンビニエンスストア経営、農業
選挙の争点や情勢などを解説
人口約3199人(2017年10月末現在)の剣淵町は、「絵本の里」を前面に打ち出して、まちづくりをしている。基幹産業は農業で、担い手不足の解消や振興策などが争点となる。早坂氏の町政の継続が刷新かをめぐって、町民がどのような判断を下すのかにも注目が集まる。
町長選の情勢は早坂氏の再選が有力視されている、1期目は前町長の市政を引き継ぎ、堅実な町政運営に尽力。豊富な役場での職務経験もあり、行政に明るいのも大きな利点だ。町内から大きな不満や反発の声も聞かれない。加藤氏は現職を上回る政策を打ち出すことができず、今回も支持層が手薄で苦戦が予想される。
新人同士の一騎打ちとなった前回2013年町長選は、早坂氏が1489票で加藤氏が755票だった(投票率77.41%)。得票数にして早坂氏が約2倍の差をつける圧勝を見せた。
同町では併せて町議選も行われ、20年ぶりの町長選と町議選のダブル選挙となっている。町長選の開票は12月3日20時から町民センターで行われる。