任期満了に伴う東京都東久留米市長選が12月17日告示、24日投開票で行われる。立候補したのはともに無所属で、再選を目指す現職の並木克巳氏(48)=自民、公明推薦=と、元市議で新人の桜木善生氏(67)=自由、共産、社民推薦=の2人。現職と新人の一騎打ちとなった。
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東久留米市長選速報
並木 克巳氏 得票数18847 当選
桜木 善生氏 得票数16507
※12月24日20時=投票率37.05%(確定)
両候補のプロフィルや主な経歴など
並木氏は明治学院大経済学部を卒業。民間企業勤務、会社経営を経て2001年東久留米市議補選で初当選した。その後、市議を通算4期務めた。09年に市長選に初出馬したが、惜敗している。13年市長選で自民、公明支持で初当選を果たした。
桜木氏は立正大2部社会学部を卒業。重度障害者施設「東京くるめ園」などの勤務を得て、1983年の東久留米市議選に初当選している。市議を9期務めるベテラン議員の1人だ。5歳で父親と死別し、働きながら高校・大学を卒業した苦労人だ。
◇並木 克巳(なみき・かつみ)氏
生年月日:1969年4月3日
出身地 :東京都東久留米市
出身校 :明治学院大経済学部
党派 :無所属
主な経歴: 東久留米市長(1期)、東久留米市議(4期)
◇桜木 善生(さくらぎ・よしお)氏
生年月日:1950年4月9日
出身地 :大分県日田市
出身校 :立正大2部社会学部
党派 :無所属
主な経歴: 東久留米市議(9期)、重度障害者施設勤務
両候補の主な公約や主張など
▽並木氏
・少子高齢化社会の中で持続可能な市政運営を推進
・1期目の成果を前面に出し、2018年4月に待機児童がゼロになる
・上の原地区屋外多目的グラウンドを開設する計画を策定
▽桜木氏
・市政の刷新。憲法を守り、市民参加型の市政へ転換する
・市立中央図書館の指定管理者制度の導入の反対
・現市政の保育園の民間化の計画は反対
選挙の争点や情勢などを解説
東久留米市長選の争点は、1期目の並木市政の評価になる。市民が現体制にどのような判断を下すのかがポイントに挙げられる。並木は子育て支援策で、待機児童の減少などで一定の成果を挙げている。4年間の評価としては、決して低くない。
桜木氏は現行体制への強い批判を繰り広げている。ただし、独自の政策が薄く、共産党系の一部の支持者を除いて世論を形成するに至っていないのが現状。選挙戦は大差がつくとの見方が有力だ。
12月24日は7~20時まで市内20カ所で投票が行われ、21時からスポーツセンターで開票する。12月1日現在の選挙人名簿登録者数は9万7839人。