任期満了に伴う福島県相馬市長選は、12月17日告示・同24日投開票で行われる。立候補したのはともに無所属で、5選を目指す現職の立谷秀清氏(66)と、元相馬市議で新人の荒川五郎氏(69)の2人。前回2013年市長選と同じ顔ぶれとなった。
スポンサーリンク
相馬市長選速報
立谷 秀清氏 得票数10272 当選
荒川 五郎氏 得票数 7820
※12月24日20時現在=投票率61.80%(確定)
両候補のプロフィルや主な経歴など
立谷氏は福島県立医大を卒業後、1977年に医師免許を取得。気仙沼総合病院、東北大医学部付属病院、相馬総合病院勤務などを経て、83年に立谷内科医院を開業。相馬中央病院長を務め、95年の福島県議選で初当選した。01年相馬市長選に初当選し、4期連続で当選している。
荒川氏は札幌大経済学部を卒業。2003年4月の相馬市議選に初当選し、3期務めた。2013年の相馬市長選でも立候補したが、現職の立谷氏に敗れている。市文化団体連絡協議会長などの要職も歴任。前回市長選では275差で惜敗し、この4年間は草の根活動で政策を訴えてきた。
◇立谷 秀清(たちや・ひできよ)氏
生年月日:1951年6月
出身地 :福島県相馬市
出身校 :福島県立医大
主な経歴 : 相馬市長(4期)、福島県議(1期)、内科医
◇荒川 五郎(あらかわ・ごろう)氏
生年月日:―
出身地 :福島県南相馬市
出身校 :札幌大経済学部
主な経歴 : 相馬市議(3期)、市文化団体連絡協議会長
両候補の主な公約や主張など
▽立谷氏
・復興へ向けた整備や事業の継続と推進
・多選批判は甘んじて受けいれる(01年初当選時に自身で多選に批判的な見解だった)
・4期16年の実績や震災復興への手腕
▽荒川氏
・子どもの育成に携わる人、仲人など将来に備えた人材の育成
・県とのパイプを太くし、復興に携わる企業を積極的に誘致する
・現職の多選による弊害からの脱却し、新鮮な風を市政に送る
選挙の争点や情勢などを解説
相馬市長選の争点は、5選を狙う立谷氏の多選を市民がどのように判断するのか。立谷氏は01年の初当選時に、多選による弊害などを強調していた。ところが、自身も多選となり、次第に市民感情にも変化が出ている。
その表れが前回2013年の市長選で、立谷氏がわずか275票という小差で荒川氏をかろうじて振り切ったことに集約される。投票率は63.9%で過去最低だった。2017年市長選も継続か刷新かで非常に注目される。現状では接戦になる可能もある。
12月24日の投票時間は7~18時で、20時から「スポーツアリーナそうま」で開票が行われる。12月1日現在の選挙人名簿登録者数は29,876人(男14,711人、女15,165人)。