任期満了に伴う茨城県龍ケ崎市長選は、12月17日告示・同24日投開票で行う。立候補したのは、3選を目指す現職の中山一生氏(55)と、元市議で土産物店を経営する新人の藤木妙子氏(64)の2人。
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龍ケ崎市長選速報
中山 一生氏 得票数16281 当選
藤木 妙子氏 得票数 4376
※12月24日20時現在=投票率32.69%(確定)
立候補者2人のプロフィルや主な経歴など
中山氏は日大法学部を卒業後、防衛庁長官を務めた衆院議員の父・利生氏の秘書を務めた。2005年の衆院選挙で茨城3区から無所属で出馬したが、落選。06年茨城県議選で初当選した。09年に任期途中で辞職し、新人3候補による龍ケ崎市長選に出馬して初当選した。10年には特別職も育児休業ができる条例案を提出して可決された。
藤木氏は福岡県柳川市出身。同市の中学校で音楽教師として勤務後、結婚を機に1987年に龍ケ崎市に引っ越した。元音楽教師のキャリアを生かし、子どもたちを対象にしたオーケストラを主宰。2001年、05年の市長選にも立候補したが、ともに現職候補に敗れている。市民団体「龍ケ崎・伊達都祭りの会」の代表を務めている。
◇中山 一生(なかやま・かずお)氏
生年月日:1962年11月13日
出身地 :茨城県龍ケ崎市
出身校 :日大法学部
主な経歴: 龍ケ崎市長(2期)、茨城県議(2期)、衆院議員秘書
◇藤木 妙子(ふじき・たえこ)氏
生年月日:1953年7月7日
出身地 :福岡県柳川市
出身校 :―
主な経歴: 龍ケ崎市議(2期)、中学教員
両候補の主な公約や主張など
▽中山氏
・JRの駅名に市の名前を刻まれることで、市の魅力が高まる
・道の駅整備事業で市の魅力を発信していきたい
・給食センターの改築など大きな事業に道筋をつけたい
▽藤木氏
・JR常磐線の佐貫駅を「龍ケ崎市駅」に変更する関連費用3億円を批判
・中山市政には市民の声が届いていない
・財政規模に応じた行政の推進
選挙の争点や情勢などを解説
龍ケ崎市長選の争点は、JR佐貫駅の駅名改称によるまちのPR化の是非になる。駅名改称による費用が3億3000万円かかり、推進の中山氏と反対の藤木氏を市民がどのように捉えているかがポイントになる。同駅周辺の再開発事業に関しても推進の中山氏、反対の藤木氏で主張が割れている。
市の人口は2011年の約8万人をピークに減少に転じ、17年11月現在7万7000人。今後も少子高齢化による人口減少が加速し、移住・定住に向けた魅力あるまちづくりのかじ取り役が、市政のリーダーに求められる。
現時点では中山氏のまちづくりの改革に賛同する声が大きく、藤木氏の具体的な施策が見えづらい状況だ。中山氏の3選が手堅いとの観測がある。
12月24日の投票時間は7~20時で、即日開票する。10月9日現在の選挙人名簿登録者数は6万4984人。