任期満了に伴う宮崎市長選は1月21日、告示された。投開票は同28日。立候補したのは、3選を目指す現職の戸敷正氏(65)、医師で前宮崎市健康管理部長の伊東芳郎氏(48)、医師で元宮崎県議の清山知憲氏(36)の現職と新人2人。立候補者の詳細や情勢予想などを伝える。
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宮崎市長選挙速報
戸敷 正氏 得票数64006 当選
伊東 芳郎氏 得票数21269
清山 知憲氏 得票数53710
※1月28日確定=投票率42.21%
宮崎市長選は戸敷氏が3選を果たした。
立候補者のプロフィルや主な経歴など
戸敷氏は1974年に宮崎県立農業大学校を卒業し、旧佐土原役場入り。98年佐土原町長選に初当選し、2選を果たした。2006年に宮崎市と合併し、同市長選に出馬するも現職に敗れた。10年に再度出馬して初当選し、前回14年に再選している。
伊東氏は宮崎医科大を卒業し、1994年に医師国家試験に合格。臨床医にはならず、医療行政の道に進み、官僚として厚生省(現厚労省)に入省。福岡県、宮崎県、長崎県佐世保市で勤務後、2009年に宮崎市に戻り、市健康管理部長を務めた。
清山氏は2006年に東京大医学部を卒業。内科医として宮崎大学医学部付属病院に入局。11年宮崎県議選に初出馬でトップ当選を果たした。15年の再選時にもトップ当選し、自民宮崎県連青年局長を務め、市内の診療所で副院長をしている。
◇戸敷 正(とじき・ただし)氏
生年月日:1952年8月31日
出身地 :宮崎市
出身校 :宮崎県立農業大学校
主な経歴:宮崎市長(2期)、旧佐土原町長(2期)
◇伊東 芳郎(いとう・よしろう)氏
生年月日:1969年12月
出身地 :宮崎市
出身校 :宮崎医科大
主な経歴:宮崎市健康管理部長、厚生省(現厚労省)、医師
◇清山 知憲(きよやま・とものり)氏
生年月日:1981年10月31日
出身地 :宮崎市
出身校 :東京大医学部
主な経歴:宮崎県議(2期)、医師
立候補者の主な公約や主張など
▽戸敷氏
・防災対策、企業誘致、青島再開発など3期目で事業を完成させる
・市政運営に尽力してきた2期8年の実績
・これまでの経験を生かし、粉骨砕身の覚悟で市長選に挑む
▽伊東氏
・義務教育を終える中学生まで医療費の完全無料化
・市街化区域、調整区域の見直しなど、未実現の7項目を最初の300日で取り組む
・子どもの貧困対策や市独自の児童相談所設置
▽清山氏
・スピード感のある政策を実施し、若者の定着を図る
・深刻な高齢化が進み、市としてしっかり対策をしていく
・子どもの貧困対策に取り組み、支援策を考えていきたい
選挙の争点や情勢、予想などを解説
宮崎市長選の争点は、戸敷市政の継続か刷新かが問われる。現職に医師の新人2氏が臨み、三つどもえの激しい選挙戦が予想される。連合宮崎は戸敷氏の推薦を発表している。戸敷、清山両氏が所属する自民は、自主投票を決めており、保守分裂の様相を呈している。
戸敷氏は現職の利点があるとはいえ、医師の伊東、清山両氏に浮動票が流れ込む可能性もある。清山氏は県議時代に培った自民中枢とのパイプも持ち、河野太郎外相との親交もあり、選挙戦に大きな影響を与える可能性も出てくる。
1月28日の投票時間は7~20時(一部投票所は18時まで)で即日開票する。2017年12月1日現在の選挙人名簿登録者数は33万3434人(男15万4586人、女17万8848人)。