菓子製造メーカーの六花亭(帯広市)が製造するチョコレートが、世界的な問題になっているシリア難民を救う。国際NGO団体「AAR Japan」(難民を助ける会)は、同団体で販売するチャリティーチョコレートをバレンタインに向け、多くの人に購入してほしいと呼びかけている。
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2011年11月に開始後、累計販売枚数が9万枚に
チャリティーチョコレートは、2011年10月に人道的支援から発売を開始した。これまで累計販売枚数が9万枚を超え、数多くのシリア難民を救ってきた。今年もバレンタインが近づき、生活が困窮しているシリア難民に役立てたいと、AARではPR活動を展開している。
チョコレートは、北海道を代表する六花亭が製造するミルクチョコとホワイトチョコの2種類。4枚入り550円(税込み)で、販売に伴う純益の約200円がAARの支援活動に充てられる。購入はAARのサイトで受け付けている。
【チャリティーチョコレート概要】
▽チャリティーチョコレート・ホワイト
・北海道のミルクをたっぷり使用し、滑らかな口どけが特徴
サイズ :縦5cm×横5cm×高さ1cm
重さ :20g(4枚入り)
▽チャリティーチョコレート・ミルク
・甘さを控えめにし、香り豊かで万人受けする定番チョコレート
サイズ :縦5cm×横5cm×高さ1cm
重さ :20g(4枚入り)
10箱で家族3~4人の1週間分の食料になる
国政不安なシリア情勢下で、難民の暮らしもままならない状況に置かれている。チャリティーチョコレート10箱分の純益で、シリア難民の避難生活家族(3~4人)に1週間分の食料を届けることができる。3箱でバングラデシュのキャンプで暮らすミャンマー避難民に毛布1枚を届けられる。チャリティーチョコレートの純益は、AARが世界16カ国で展開している支援活動に充てられる。
シリア難民は、2011年3月以降に起きた独裁政権のアサド大統領に反発する組織による内戦で、22万人以上が犠牲になったとされる。人口2200万人の国民のうち、400万人以上が国外で避難生活を送っている非常事態に陥っている。難民の多くはドイツやトルコなどに逃れて避難生活を送っている。
国民の多くは、シリアを捨てて第三国での生活を希望している。AARではトルコで避難生活を送っているシリア難民の子どもに教育を施し、食料などの物資の支援も行っている。
チャリティーチョコレートは、今年で8回目となる。バレンタインでは、大切な人に贈るチョコレートに加え、異国地の地で不安な毎日を過ごす人たちにも、思いをめぐらせることが平和へ向けた礎になる。1人の善意で多くの難民を救う手助けができる。