受託収賄罪などで有罪が確定し、藤井浩人前市長(33)の辞任に伴う岐阜県美濃加茂市長選挙は1月21日、告示された。投開票は同28日。立候補したのは、ともに新人で副市長の伊藤誠一氏(61)と、市内で喫茶店を経営する小野正勝氏(68)の2人。立候補者の詳細や情勢予想などを伝える。
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美濃加茂市長選挙速報
伊藤 誠一氏 得票数14022 当選
小野 正勝氏 得票数1819
※1月28日確定=投票率38.62%
美濃加茂市長選は伊藤氏が初当選した。
立候補者のプロフィルや主な経歴など
伊藤氏は名古屋大を卒業後、1979年に美濃加茂市役所に勤務。総務部長、経営企画部長などの主要ポストを歴任している。2017年10月に美濃加茂市の副市長に就任し、藤井前市長の辞職に伴い、12月から職務代理者を務めている。
小野氏は福岡県飯塚市出身で2014年から美濃加茂市在住。建築会社勤務などを経て、同市内で喫茶店を経営している。2017年1月の美濃加茂市長選に出馬表明したが、取りやめている。前市長の対立候補の新人の支援に回った。
◇伊藤 誠一(いとう・せいいち)氏
生年月日:―
出身地 :岐阜県美濃加茂市
出身校 :名古屋大
主な経歴 : 美濃加茂市副市長、市総務部長、市経営企画部長
◇小野 正勝(おの・まさかつ)氏
生年月日:―
出身地 :福岡県飯塚市
出身校 :―
主な経歴 : 喫茶店経営、建築会社勤務
立候補者の主な公約や主張など
現状では伊藤氏が藤井前市長の市政を継続する、と明言している。一方の小野氏は明確に市政の継続の可否を明らかにしていない。現状では両候補とも、抽象的な発言などに終始している。
▽伊藤氏
・もっと輝く続けられるまちにするため立候補した
・前市長と進めた施策を大きく育てていく責任がある
・市長不在の市政を早く終わらせ、市政を通常体制に戻したい
▽小野氏
・選挙は競い合うことが必要
・自分が描くまちのイメージを実現させたい
・現市政を精査して、必要なものを実現していきたい
選挙の争点や情勢、予想などを解説
美濃加茂市長選の争点は、一刻も早い市のトップの就任へ向け、行政経験が豊富な安定感のある候補者が必要だ。伊藤氏は出馬にあたって、市議会の保守系3会派から出馬要請を受けている。
伊藤氏は市の中枢で仕事をしてきたキャリアも豊富で、市政運営の計算もでき、安定感があるといえる。さまざまな情報を統合すると、伊藤氏の初当選が確実視されている。
1月28日の投票時間は7~20時で、20時50分から「プラザちゅうたい」で即日開票する。2017年12月1日現在の選挙人名簿登録者数は4万2391人(男2万862人、女2万1529人)。