任期満了に伴う青森県平川市長選は1月21日、告示された。投開票は同28日。立候補者は、再選を目指す現職の長尾忠行氏(68)=自民、公明推薦=、元同市議で新人の山口金光氏(68)の2人。立候補者の詳細や情勢予想などを伝える。
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平川市長選挙速報
◎長尾 忠行氏 得票数9954 当選
△山口 金光氏 得票数5486
※情勢予想で◎=有力、○=やや有力、△=苦戦、無印=評価対象外
※1月28日確定=投票率57.26%
立候補者のプロフィルや主な経歴など
長尾氏は東京農大農学部を卒業。1995年の平川市議選に初当選して1期務めた。98年に青森県議選に初当選し、5期連続で務めた。10年には県議会議長を務めた。元自民青森県連副会長。保守分裂で大きな話題となった14年平川市長選で初当選した。
山口氏は防衛大学校を卒業。航空自衛隊の幹部自衛官として任官し、基地司令などの要職を経験した。退官後はIHI(旧石川島播磨重工)の顧問を務めた。その後、出身地の平川市に戻り、2015年の同市議選に初出馬し、初当選を果たしている。
◇長尾 忠行(ながお・ただゆき)氏
生年月日:1949年3月10日
出身地 :青森県竹館村(現平川市)
出身校 :東京農大農学部
主な経歴 : 平川市長(1期)、青森県議(5期)、平川市議(1期)
◇山口 金光(やまぐち・かねみつ)氏
生年月日:1949年6月24日
出身地 :青森県旧尾上町(現平川市)
出身校 :防衛大学校
主な経歴 : 平川市議(1期)、IHI顧問、航空自衛官
立候補者の主な公約や主張など
▽長尾氏
・子育て支援などの一定の成果を挙げた1期目の実績
・市民と行政の力を合わせて、さらに元気な平川を築く
・市役所新庁舎、新体育館の整備事業を推進させていく
▽山口氏
・市の新本庁舎、新体育館の建設規模の縮小
・大型事業で縮小した予算を人口減少対策に充てる
・新婚住宅補助金を大胆に引き上げ、若者の結婚・定住の促進
長尾、山口両氏の公約で異なっているのは、大型公共事業のあり方をめぐる点になる。各候補の主張を市民がどのように審判を下すのか、これに注目される。
選挙の争点や情勢、予想などを解説
平川市長選は、大型公共事業の規模縮小の是非になる。人口減少対策もあり、2006年の合併時から約4000人口が減少し、現在は3万1000人ほど。魅力あるまちをいかにアピールし、移住・定住人口を増加させていくかが選挙戦のカギになる。
前回2014年の市長選では、長尾氏の対立候補が現金を渡し、票の取りまとめを市議15人に依頼。この候補や市議15人が逮捕され、全国的な注目を集めた。クリーンな選挙戦を市民が求めている。現状では自民、公明推薦の長尾氏の支持基盤が手厚く、再選が濃厚になっている。
1月21日の投票時間は7~20時(一部投票所は19時まで)で、21時から「平賀体育館」で即日開票する。1月20日現在の選挙人名簿登録者数は2万7327人。