北海道天塩(てしお)町(浅田弘隆町長)は1月26日から、主婦力を生かした「天塩町公認インスタグラマー」の募集を開始した。同町の食材を使った素材や料理をインスタグラムで発信する企画で主婦が対象。年間報酬が50万円で、地方創生が目的だ。
スポンサーリンク
年間報酬額が50万円で天塩の食材を発信
天塩町が食をテーマに、SNSで世界発信を目指す。同町の食材を料理で広くPRするのが狙い。インスタグラムを普段から利用している主婦が対象で、食材を生かした料理を作って魅力を発信してもらう。
今回の企画を通じて、天塩町の認知度を高めることも目的の一つ。最終的に全国各地から来町してもらうのが目標で、そのために主婦力を生かして、同町の食材で料理を通して魅力をインスタグラムで発信していく。
2017年の流行語大賞は「インスタ映え」とあって、センスの良い料理写真を展開することによって、注目度を高める作戦だ。現在、価値観の多様化もあり、「モノ消費」から「コト消費」へトレンドがシフトしているのも今回の企画の背景にある。
インスタグラムでは、町内の食材や観光地を画像で紹介しているケースが多い。天塩町では、インスタグラムを通して新たな付加価値をつけることに着目。同町の食材を使って料理をしていく過程やストーリーを通して、より身近に感じることで思いを共有できる。町を新たな角度からブランディングすることによって、注目度を高めていく。
北海道の中でも全国に誇れる食材の宝庫
天塩町は本州最北端の稚内市まで車で約1時間の距離に位置している。天塩川などの自然環境に恵まれた土地だ。シジミが有名でサケやニシンも含めた豊富な魚介類の水揚げもある。肥よくな大地は酪農にも適しており、人口(3179人=2017年11月末現在)の3倍近くの乳牛が飼育されている。
【天塩町の主な旬の食材】
▽4~5月
・ハマボウフラ、ワラビ(以上山菜)
・サクラマス
▽6~7月
・シジミ
・ワタリガニ
・ヒラメ
▽9~10月
・サケ(イクラ)
・ホッケ
▽冬期間
・アンコウ
・カスベ(エイ)
・カジカ
▽通年
・乳製品(牛乳、バター、ミルクパウダー)
・サフォーク(ラム肉)
【天塩町公認インスタグラマーの公募概要】
募集期間:2018年1月26日から(採用が決まり次第終了)
募集概要:
年4回以上、インスタグラムを使って天塩町をPRする。同町から年に4回送られる食材を使って自由に料理して、料理している過程や料理画像も含めてインスタグラムに投稿する。首都圏で開催予定のイベントへの協力や参加も予定
採用人数:1人
報酬(委託費):年間50万円
委託期間:2019年3月31日まで
雇用形態:業務委託
応募条件:①給与所得を受けていない主婦
②個人事業主(自営も含む)でないこと
③インスタグラムのフォロワーが1000人以上
④地方創生や料理による地域食材の活用に興味があること
応募方法:https://jp.stanby.com/ats/teshio/jobs/0000002から申し込み