任期満了に伴う埼玉県川口市長選挙は1月28日、告示された。投開票は2月4日。立候補者は、再選を目指す現職の奥ノ木信夫氏(66)=自民、公明推薦=と、元埼玉県議で新人の奥田智子氏(49)=共産推薦、社民支持=の2人。立候補者の詳細や情勢予想などを伝える。
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川口市長選挙速報
奥ノ木 信夫氏〇 得票数71320 当選
奥田 智子氏 得票数32398
※情勢予想で◎=有力、〇=やや有力、△=苦戦、無印=評価対象外
※2月4日確定=投票率22.29%
川口市長選は奥ノ木信夫氏が再選した。
立候補者のプロフィルや主な経歴など
奥ノ木氏は1975年に早稲田大法学部を卒業。民間企業での会社役員などを経て、91年に川口市議選で初当選。95年に自民党公認で埼玉県議選に初当選し、連続で5選を果たした。5期目途中で川村幸四郎・川口市長の急逝で、同市長選の出馬を決め、14年2月に自民、公明の推薦を受けて初当選した。
奥田氏は東京家政大家政学部を卒業。民間企業での勤務を経て、1998年に旧鳩ケ谷市議選で初当選し、4選を果たした。2014年に埼玉県議補選で初当選し、3月から11月までの任期を務めた。同年12月の衆院選(埼玉2区、比例重複)、16年の参院選にも出馬したが、ともに落選している。
◇奥ノ木 信夫(おくのき・のぶお)氏
生年月日:1951年4月29日
出身地 :埼玉県川口市
出身校 :早稲田大法学部
主な経歴 : 川口市長(1期)、埼玉県議(5期)、同県議会議長、川口市議(1期)
◇奥田 智子(おくだ・ともこ)氏
生年月日:1968年12月21日
出身地 :埼玉県鳩ケ谷市(現川口市)
出身校 :東京家政大家政学部
主な経歴 : 埼玉県議(1期)、旧鳩ケ谷市議(4期)
立候補者の主な公約や主張など
▽奥ノ木氏
・公約に掲げている新庁舎、新市立高の事業が順調に進んでいる
・4月に中核市へ移行する市政運営の成果などを強調
・市民の目線に合わせた地方自治の実現を目指す
▽奥田氏
・学校給食費の無料化、医療費の無料化を18歳まで拡大、許可保育所の増設
・国民健康保険税の増税撤廃、介護保険や公共料金の値上げストップ
・中小企業の振興へ向け、全事業所を訪問し、声を市政に生かす
選挙の争点や情勢、予想などを解説
川口市長選の争点は、奥ノ木市政の1期4年間に市民がどのような審判を下すのかが、最大のポイントになる。
前回14年の市長選は、過去最低の27.32%という投票率で話題となった。投票率が低ければ、保守層の安定した得票により、自公推薦の奥ノ木氏の圧勝が予想される。奥田氏は浮動票をいかに取り込むかがカギになる。
2月4日の投票時間は7~20時で、20時半から「川口総合高第2体育館」で即日開票する。1月27日現在の選挙人名簿登録者数は47万9826人(男24万3574人、女23万6252人)。