任期満了に伴う富山県滑川市長選挙は2月4日、投開票される。立候補者はともに無所属で、元同市議で副議長を務めた新人の水野達夫氏(54)と、3選を目指す現職の上田昌孝氏(74)の2人。現職と新人の一騎打ちの選挙戦を展開している。立候補者の詳細や情勢予想などを伝える。
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滑川市長選挙速報
水野 達夫氏△ 得票数7371
上田 昌孝氏〇 得票数7749 当選
※情勢予想で◎=有力、〇=やや有力、△=苦戦、無印=評価対象外
※2月4日確定=55.12%
滑川市長選は現職の上田昌孝氏が3選を果たした。
立候補者のプロフィルや主な経歴など
水野氏は新潟大工学部建築学科を卒業後、滑川市職員に採用された。都市計画やまちづくりの各種事業で、建築の専門知識を生かしてきた。2009年11月の同市議選出馬のため、21年務めた市役所を退職。社民党の推薦を得て、無投票で初当選した。2017年11月の市議選では3選を果たし、副議長に就任した。
上田氏は日大法学部を卒業。学生時代は円盤投げの選手で、チームメートに3大会連続で五輪に出場したマラソンの宇佐美彰朗氏、2年後輩にハンマー投げの鉄人・室伏重信氏がいる。滑川市議を5期務め、2010年の市長選では民主、自民、国民推薦の現職を破って初当選。14年は圧勝で再選を果たした。
◇水野 達夫(みずの・たつお)氏
生年月日:1963年2月14日
出身地 :富山県滑川市
出身校 :新潟大工学部
主な経歴 : 滑川市議(3期)、同市議会副議長、滑川市職員
◇上田 昌孝(うえだ・まさたか)氏
生年月日:1943年5月3日
出身地 :富山県滑川市
出身校 :日大経済学部
主な経歴 : 滑川市長(2期)、滑川市議(5期)、同市議会議長
立候補者の主な公約や主張など
▽水野氏
「これからの4年間、本当に大事な時期。1年でも早く1日でも早く財政を立て直したい。新しい世代で、新しい改革で、新しい滑川をつくりたい」
・公共施設の統廃合、稼ぐインフラ整備による歳入の増加
・人が集まる「まちなか再生」のための拠点づくり
・災害に強く、高齢者・障害者にやさしいまちづくり
▽上田氏
「協働のまちづくりは基本。市民のみなさんと一番近い距離でフェース・ツー・フェース(向かい合って)で頑張りたいと思う」
・2期8年の任期中、公約通り政策が形になり、目で確かめてもらえる
・行財政改革で職員改革、実質公債費比率を6%台にし、子どもにツケを回さない
・スポーツ施設、農業、漁業、教育などをさらに拡充させる
選挙の争点や情勢、予想などを解説
滑川市長選の争点は、上田市政の2期8年の評価、市の財政健全化に向けた施策、公共施設のあり方など。継続か刷新かを焦点に市民が判断を下す。
市長選の情勢は現職の上田氏が若干のリードをしている。現職市議の支援が多く、JAアルプスの伊藤孝邦組合長も告示日の第一声の出陣式に駆け付けた。市内の組織票を固めている。
清水氏は行動力を武器に、熱意を有権者に訴えている。現職の高齢化に対し、フレッシュ感のある清水氏に、まちの活性化を託す声も少なくない。
2月4日の投票時間は7~20時(一部投票所で繰り上げ)で、21時から「市民会館大ホール」で即日開票する。1月27日現在の選挙人名簿登録者数は2万7872人(男1万3408人、女1万4464人)。