任期満了に伴う東京都町田市長選挙は2月18日、告示された。投開票は同25日。立候補者はいずれも無所属で、新人で元同市議の河辺康太郎氏(38)、4選を目指す現職の石阪丈一氏(70)、新人で元小学校教諭の木原信義氏(68)の3人。立候補者の詳細や情勢予想などを伝える。
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河辺康太郎氏△ 得票数26956
石阪 丈一氏〇 得票数81677 当選
木原 信義氏 得票数36187
※情勢予想で◎=有力、〇=やや有力、△=やや苦戦、無印=評価対象外
※投票率42.34%
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町田市長選の争点は、子育て世代の中心となる30代世帯の定着が挙げられる。市内には桜美林大、玉川大があるが、卒業とともに市外へ転出するケースが圧倒的。100億円の多額な予算を注ぎ込む市内の公園整備事業などの是非も争われる。
情勢を予想すると、支持基盤の強さもある現職の石阪氏が優勢とみられる。これを追うのが河辺氏で、民進票や反保守票をどこまで獲得できるかがカギになる。選挙戦は事実上、この両氏の一騎打ちになりそうだ。
2月25日の投票時間は7~20時で、即日開票する。2017年12月1日現在の選挙人名簿登録者数は35万6759人(男17万3483人、女18万3276人)。
◇河辺 康太郎(かわべ・こうたろう)氏
生年月日:1979年3月25日
出身地 :東京都町田市
出身校 :中央大経済学部
主な経歴 : 町田市議(3期)、会派代表、民進党総支部幹事長
2001年3月に中央大経済学部を卒業。2006年町田市議選に旧民主党公認で初当選し、連続3選を果たした。会派の代表や現民進党総支部幹事長などを歴任し。今回の市長選の出馬のため、2017年12月28日に民進党を離党し、無所属で出馬した。
◇石阪 丈一(いしざか・じょういち)氏
生年月日:1947年6月29日
出身地 :東京都町田市
出身校 :横浜国大経済学部
主な経歴 : 町田市長(3期)、横浜市港北区長、横浜市職員
1971年3月に横浜国大経済学部を卒業後、横浜市職員に採用された。79年総合研究開発機構(NIRA)出向、96年横浜国際平和会議場出向、2002年市総務局緊急改革推進本部理事。06年に町田市長選で初当選後、連続3選を果たしている。
◇木原 信義(きはら・のぶよし)氏
生年月日:1949年3月11日
出身地 :福岡県
出身校 :横浜国大
主な経歴 :元小学校教諭
横浜国大を卒業。町田の市立小で40年間、教諭として勤務してきた。退職後は都教組町田支部副委員長、町田の教育をすすめる市民の会事務局長、町田退職教職員の会事務局長などを歴任。前回2014年同市長選に続く、2回目の出馬となった。
▽河辺氏
「町田には愛着を持っているが、衰退していく危機感がある。市民の目線に立った町田の未来の活力になりたい」
・市内3公園100億円をかける整備事業を民間委託などへの見直し
・医療や介護の充実と健康を増進させる環境整備
・少子高齢化社会への課題解決へ向けた仕事や暮らしなど、市民生活を守る
▽石阪氏
「行財政改革の中でも企業会計方式を採用した新公会計制度の導入、職員の始業時間変など行政改革を推進させた」
・2019年度をめどに小規模保育所を整備し、待機児童をゼロに
・町田駅前の交通は飽和場状態で交通広場新設、モノレール延伸事業を具体化させる
・文化芸術ホールの整備、町田駅、南町田駅の再整備事業の推進
▽木原氏
「安倍政権から憲法9条を守っていく。憲法を生かして、核兵器の廃絶など町田市の市民生活を守る」
・保育料、中学3年までの医療費、中学校の全員給食化と無償化
・年金で入れる特養ホームを増設、国保税の連続値上げを中止し、引き下げる
・ハコモノ行政を見直し、市職員の削減を止めて市民サービス向上を図る
前回の町田市長選は次の通り。
▽2014年2月23日=投票率41.33%
石阪 丈一氏 得票数76869 当選
斎藤 祐善氏 得票数31583
木原 信義氏 得票数22909
仲 政江氏 得票数 5004