任期満了に伴う滋賀県愛荘町長選挙は2月20日、告示された。投開票は同25日。立候補者はいずれも無所属で、新人で会社役員の有村国知氏(43)=自民、公明推薦=、再選を目指す現職の宇野一雄氏(71)の2人。選挙戦は現職と新人の一騎打ちとなった。立候補者の詳細や情勢予想などを伝える。
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有村 国知氏〇 得票数5046 当選
宇野 一雄氏△ 得票数4177
※情勢予想で◎=有力、〇=やや有力、△=やや苦戦、無印=評価対象外
※投票率57.95%=確定
愛荘町長選の争点は、地域産業の活性化、企業誘致などによるまちの経済促進になる。さらに高齢者を中心とした健康づくりや福祉・子育て支援策も、関心が高いポイントだ。両候補の公約や訴えを町民がどのように判断するのか注目される。
情勢を予想すると、若さのある有村氏が自公の推薦を受け、票固めを積極的に展開している。参院議員の姉の治子氏(47)=比例、自民=らの応援も受けている。宇野氏は1期4年の実績を前面に出し、町を取り巻く課題解決に向けて積極的なアピールを展開している。
2月25日の投票時間は7~20時で、即日開票する。2月19日現在の選挙人名簿登録者数は1万6362人。
◇有村 国知(ありむら・くにとも)氏
生年月日:―
出身地 :滋県県愛荘町
出身校 :青山学院大
主な経歴 : 倉庫会社役員、参院議員秘書
青山学院大を卒業。2003年から姉・治子参院議員の秘書を9年務めた。12年に夫人の実家が経営する倉庫会社の役員に就任。13年滋賀県彦根市長選に出馬したが、落選。江戸末期の同市は井伊直弼が領主であり、これを暗殺した有村家の末えいとして、当時の現職候補が批判して話題になった。この現職候補も落選している。
◇宇野 一雄(うの・かずお)氏
生年月日:1946年7月20日
出身地 :滋賀県愛荘町
出身校 :滋賀県立彦根西高
主な経歴 : 愛荘町長(1期)、同副町長、滋賀県職員
1965年に滋賀県立彦根西高を卒業。滋賀県職員に採用され、人事課主席参事、湖北地域振興局副局長、県民文化生活部管理監などを歴任した。県職員として40年のキャリアを持つ。2006年に2町の合併によって誕生した愛荘町の副町長に就任。前回14年の新人同時の戦いになった町長選で初当選を果たした。
▽有村氏
「商売してよし、農業してよし、暮らしてよし、子育てしてよし。大事な仲間、家族とより多くのよしを重ねる愛荘町を皆さまと築いていきたい」(2月20日の第一声)
・国や県と連携を深めながら、経済活動を活性化させていく
・町民との対話が重要で定期的な意見交換会の開催を実現させる
・住民の声を町政に生かしたまちづくりを実現させる
▽宇野氏
「雇用対策、非常に難しいが企業誘致の問題、高齢者の問題、介護保険の問題などに果敢に挑戦していきたい。愛荘町に住みたいと思う人を増やす」(2月20日の第一声)
・高校生までの医療の完全無償化
・経済を活性化させるため、積極的な企業誘致を目指す
・今後もさらに活力のあるまちづくりを推進していく
▽2014年2月23日執行=投票率58.42%
宇野 一雄氏 得票数4733 当選
平元 真氏 得票数4359