任期満了に伴う鳥取県倉吉市長選挙は3月18日、告示された。投開票は同25日。立候補者はいずれも無所属で、3選を目指す現職の石田耕太郎氏(68)と、新人で自営業の岡本義範氏(66)の2人。2010年と同じ顔ぶれで、8年ぶりの選挙戦となった。立候補表明者の詳細や情勢予想、追加情報などを順次、伝える。
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石田 耕太郎氏◎ 得票数14072 当選
岡本 義範氏 得票数 1340
※情勢予想で◎=有力、〇=やや有力、△=やや苦戦、無印=評価対象外
※投票率39.46%
倉吉市長選は、現職の石田氏が大差で岡本氏を破り、3選を果たした。
3月25日の投票日は投票時間が7~20時で、22カ所の投票所で行い、即日開票する。3月1日現在の選挙人名簿登録者数は4万194人(男1万8701人、女2万1493人)。任期満了日は4月10日。
▽期日前投票
期間:3月19日~3月24日
時間:8時半~20時(投票所によって異なる)
投票所:倉吉市役所第2会議室(本庁舎3階)ほか2カ所
▽倉吉市メモ
位置:鳥取県中部に位置し、周辺は関金など4つの温泉地に囲まれている
人口:4万7691人(2018年3月1日現在)
特色:観光スポットの「白壁土蔵群」で知られる
名産品:二十世紀ナシ、打吹公園だんご、陶芸など
倉吉市長選の争点は、2016年10月に発生した地震で被災した復興支援が中心になる。建物の損壊、地震によって人口減少になった地域の活性化策など。白壁土蔵群、4月にオープンするフィギュアの展示施設などの観光資源の有効活用にも注目が集まる。
情勢を予想すると、現職の石田氏の3選が濃厚だ。地震の復興事業継続しており、2期8年の市政運営には一定の評価が出ている。岡本氏は支持基盤や行政手腕について、未知数な要素が大きく、市民の判断材料に乏しいのが実情だ。
◇石田 耕太郎(いしだ・こうたろう)氏
生年月日:1949年8月8日
出身地 :鳥取県倉吉市
出身校 :大阪市立大法学部
主な経歴 : 倉吉市長(2期)、鳥取県職員
1973年に大阪市立大を卒業。79年に鳥取県に採用された。00年境港管理組合事務局長、09年県営病院事業管理者などを歴任。10年の倉吉市長選で初当選し、14年は無投票で再選した。
◇岡本 義範(おかもと・よしのり)氏
生年月日:1952年2月25日
出身地 :鳥取県倉吉市
出身校 :関西学院大商学部
主な経歴 : 企画事務所経営、旧東郷町職員
関西学院大商学部を卒業。旧東郷町(現湯梨浜町)職員などを経て、企画事務「龍企画」を立ち上げ、社主に就任した。2010年に倉吉市長選に初出馬したが、石田氏の得票数の約6分の1以下で完敗。
▽石田氏
「解決していない課題がある。市政を担わせていただき、解決に向けて取り組みたい」
・地震からの早期復興、少子高齢化のよる人口減少対策
・財政再建に向けた各施策を推進させる
・JR倉吉駅周辺の活性化
▽岡本氏
「防災担当職員を増やし、地震から早期復興を目指す。若本と倉吉を結び付けたい」
・地震からの復興と行政運営の効率化を図る
・国際交流事業の推進
・企業誘致や保育料の軽減で子育て支援を拡充
前回2014年の倉吉市長選は石田氏が無投票で再選した。2010年は石田氏と岡本の一騎打ちで詳細は次の通り。
▽2010年3月28日=投票率45.39%
石田 耕太郎氏 得票数15612 当選
岡本 義範氏 得票数 2410