任期満了に伴う京都府与謝野町長選挙は4月3日、告示された。投開票は同8日。立候補者はいずれも無所属で、再選を目指す現職の山添藤真氏(36)、新人で元同町議の小牧義昭氏(55)の2人。山添氏は前回2014年町長選で初当選し、32歳の全国最年少町長となった。与謝野町長選挙の立候補者の公約や主張、情勢予想、投票・開票状況を伝える。
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山添 藤真氏〇 得票数8190 当選
小牧 義昭氏△ 得票数4223
※情勢予想で◎=有力、〇=やや有力、△=やや苦戦、無印=評価対象外
※投票率67.83%
与謝野町長選は、現職の山添氏が新人の小牧氏を破り、再選を決めた。
4月8日の投票時間は7~20時で、即日開票する。4月2日現在の選挙人名簿登録者数は1万8942(男8945人、女9997人)。任期満了日は4月15日。
▽期日前投票
期間:4月4日~7日
時間:8時半~20時
投票所:与謝野町役場の各庁舎
▽与謝野町メモ
位置:京都府北部の丹後半島の付け根にある
面積:108.38㎢
隣接:福知山市、宮津市、京丹後市、兵庫県豊岡市
人口:2万2036人(2018年3月末現在)
観光地:ちりめん回廊
名産品:丹後ちりめん織物
有名人:糸井嘉男(プロ野球)
2017年4月29日に文化庁から「300年を紡ぐ絹が織り成す丹後ちりめん回廊」が、日本遺産に認定された。
与謝野町長選の争点は、現職の山添氏の1期4年の評価になる。2017年4月に文化庁の日本遺産に認定された「丹後ちりめん回廊」を観光資源として、さらに発展させる具現化なども関心がもたれる。06年の3町合併後、旧町に分散している行政機能の集約化も懸案事項だ。
情勢を予想すると、現職の山添氏の再選が有力だ。若い首長の機動力ある町政運営には一定の評価がある。一方の小牧氏は町民目線を主眼とした公約を掲げ、どこまで有権者に浸透するかが大きなポイントだ。
◇山添 藤真(やまぞえ・とうま)氏
生年月日:1981年12月23日
出身地 :京都府与謝野町
出身校 :フランス国立建築大パリ・マラケ校
主な経歴 : 与謝野町長(1期)、同町議(1期)
2000年3月に京都府立宮津高を卒業後、フランス国立建築大パリ・マラケ校などに留学。09年に帰国し、家業の織物会社役員を務めた。10年に与謝野町議選、14年同町長選で初当選した。
◇小牧 義昭(こまき・よしあき)氏
生年月日:1963年3月11日
出身地 :京都府与謝野町
出身校 :近畿大短期大学部
主な経歴 : 与謝野町議(1期)、社会保険労務士
近畿大短期大学部商経科を卒業。近畿大法学部に進学した後、中退している。1991年に社会保険労務士事務所を開業した。前回2014年の与謝野町議選で初当選し、今回の町長選は初出馬となる。
▽山添氏
「町民と一緒に進めてきた各種事業への期待が高まってきた。今後は取り組んできた各施策を着実に根付かせたい」
・地場産業の振興、中小企業の支援を拡充
・福祉政策をさらに充実させる
・観光拠点を整備し、行財政改革の推進
▽小牧氏
「現在の町政はまちづくりの構想が見えない。町民目線という最も重要な点も感じられない。町財政の見直しも必要」
・企業誘致や教育施策の拡充
・町財政の立て直し
・保育料の無償化、介護保険料の引き下げ
▽2014年4月6日執行=投票率73.00%
山添 藤真氏(32)得票数5135 当選
赤松 孝一氏(63)得票数4839
野村 生八氏(61)得票数3407
※年齢は当時
新人3候補による選挙戦を山添氏が制して初当選を果たした。当時、32歳の町長は全国の自治体で最年少。赤松氏が自民、野村氏が共産からそれぞれ推薦を受けていた。