任期満了に伴う栃木県益子町長選挙は4月10日、告示された。投開票は同15日。立候補者はいずれも無所属で、新人で元同町議の長岡景介氏(52)と、4選を目指す現職の大塚朋之氏(52)=自民、公明推薦=の2人。前回2014年町長選と同じ顔ぶれとなった。益子町長選挙の立候補者の公約や主張、情勢予想、投票・開票速報を伝える。
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長岡 景介氏△ 得票数5010
大塚 朋之氏〇 得票数7006 当選
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率61.86%
益子町長選は、現職の大塚氏が新人の長岡氏を破り、4選を決めた。
【候補者のスコアリング】
▽長岡氏
①公約や主張=3
②経歴=2.5
③支持基盤=3
=合計8.5ポイント
▽大塚氏
①公約や主張=3
②経歴=3
③支持基盤3.5
=合計9.5ポイント
※候補者のスコアリングは5段階評価で当サイト独自調査による
4月15日の投票時間は7~20時で、町内14カ所の投票所で行い、即日開票する。3月1日現在の選挙人名簿登録者数は1万9864人(男9916人、女9948人)。任期満了日は4月19日。
▽期日前投票
期間:4月11日~14日
時間:8時半~20時
投票所:益子町役場
▽益子町メモ
位置:栃木県南東部の芳賀郡に位置している
面積:89.40㎢
隣接:真岡市、市貝町、茂木町、茨城県桜川市
人口:2万2595人(2018年3月1日現在)
観光地:「益子陶芸美術館」では人間国宝の濱田庄司、島岡達三らの作品を展示
名産品:陶芸の「益子焼」
有名人:大塚実(大塚商会創業者)、井上咲良(タレント)、広沢拓(ラグビー選手)
益子町長選の争点は、2019年春にオープン予定の「旧南間ホテル」の開業をめぐる是非。天皇陛下が皇太子時代に滞在され、終戦を告げる玉音放送を聞いたホテルで、奥日光から移築された。
町は宿泊機能に加え、平和や歴史教育の施設として有効活用を事業の一環として計画。終戦時の資料館としての利用も考え、18年度予算で約2億円の総事業費を計上した。
これに対して、長岡氏は将来的な採算が不透明で、将来的に町民負担の可能性もあるとして、撤回を求めている。
情勢を予想すると、前回2014年と同じ顔ぶれで、今回も大塚氏が自公の推薦を得ており、優勢と思われる。
ただ、15年の町議選で返り咲きを決めた長岡氏は、1291票の過去最多の得票数でトップ当選している。再び白熱した選挙戦になる可能性も秘めている。
◇長岡 景介(ながおか・けいすけ)氏
生年月日:1965年6月21日
出身地 :東京都東大和市
出身校 :成蹊大経済学部
主な経歴 : 益子町議(3期)、町議会副議長、不動産会社社長
成蹊大経済学部を卒業。民間企業勤務を経て、2003年に益子町に不動産会社を設立。07年に同町議選で初当選、11年再選、14年に同町長選に出馬したが、大塚氏に惜敗した。15年町議選で3選を果たした。
◇大塚 朋之(おおつか・ともゆき)氏
生年月日:1965年5月10日
出身地 :栃木県益子町
出身校 :明治大政治経済学部
主な経歴 : 益子町長(3期)、益子焼販売会社社長
明治大政治経済学部を卒業後、1995年に家業の益子焼販売会社の社長に就任した。06年に益子町長に初当選し、10年再選、14年に元同町議の長岡氏を770票差で振り切って、3選を果たした。
▽長岡氏
「現町政は町民の暮らしに重点を置いた政策の優先順位が低い」
・子どもの医療費を中学生まで現物給付
・インフラ整備として、道路の改修で生活の利便性向上
・旧南間ホテルの活用は収支の見通しが立たず、見直しを図る
▽大塚氏
「まちを取り巻く課題を希望に変えていくことが町政の使命」
・雇用の創出でまちの活性化を推進
・子ども医療費の中学生までの現物支給
・旧南間ホテルは平和学習など有効活用をしていく
▽2014年4月13日執行=投票率62.40%
大塚 朋之氏 得票数6507 当選
長岡 景介氏 得票数5737
前回の益子町長選は、大塚氏が新人の長岡氏を破り、3選を果たした。