任期満了に伴う愛知県北名古屋市長選挙は4月8日、告示された。投開票は同15日。立候補者はともに無所属で、4選を目指す現職の長瀬保氏(77)=自民、公明、立憲民主推薦=と、新人で保険代理業の太田孝則氏(50)の2人。北名古屋市長選挙の立候補者の公約や経歴、情勢予想、投票・開票速報を伝える。
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長瀬 保氏△ 得票数15637 当選
太田 孝則氏〇 得票数15214
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率46.12%(過去最低)
北名古屋市長選は、現職の長瀬氏が新人の太田氏を破り、4選を決めた。
【候補者のスコアリング】
▽長瀬氏
①公約や主張=3
②経歴=3.5
③支持基盤=4
=合計10.5ポイント
▽太田氏
①公約や主張=4
②経歴=3.5
③支持基盤=3.5
=合計11ポイント
※候補者のスコアリングは5段階評価で当サイト独自調査による
4月15日の投票は時間が7~20時で、市内24カ所の投票所で行い、21時から「北名古屋市健康ドーム 2階アリーナ」で即日開票する。4月7日現在の選挙人名簿登録者数は6万9067人(男3万4522人、女3万4545人)。任期満了日は4月22日。
▽期日前投票
期間:4月9日~14日
時間:8時半~20時
投票所:北名古屋健康ドーム 2階ミーティング室
▽北名古屋市メモ
位置:愛知県北西部
面積:18.37㎢
隣接:名古屋市、一宮市、小牧市、岩倉市、清須市、豊山町
人口:8万5584人(2018年4月1日現在)
観光地:北名古屋市歴史民俗資料館
名産品:きたなごやの珈琲、烏森せんべい(ふるさと納税の返礼品から)
有名人:稲葉篤紀(元プロ野球選手)、渡辺美奈代(タレント)
北名古屋市長選の争点は、子育て支援策の一環とした医療費無償化の拡大について。中学までの拡大の是非、財源の根拠などが問われそうだ。将来的な名古屋市との合併についても、論戦が交わされそうだ。
選挙戦の構図は、合併前の「旧師勝町長・長瀬氏VS旧西原町長・太田氏」となる。長瀬氏は高齢がネックで、世代交代を問う声が議会の内外から出始めている。
太田氏は06年当時の最年少町長でもあり、北名古屋市議では議長も経験。行政運営のキャリアも豊富で、50歳になったばかりの若さが武器になる。
情勢を予想すると、支持基盤の固い長瀬氏だが、それに劣らず太田氏の市民レベルでの支持が拡大している。若年層や無党派層の取り込みが進めば、太田氏の勝利も見えてくる。
◇長瀬 保(ながせ・たもつ)氏
生年月日:1940年11月29日
出身地 :愛知県師勝町(現北名古屋市)
出身校 :日本福祉大社会福祉学部
主な経歴 : 北名古屋市長(3期)、旧師勝町長(3期)
日本福祉大社会福祉学部を卒業。1960年に旧師勝町役場に採用され、91年に助役に就任した。95年に師勝町長選で初当選して、連続3期務めた。師勝、西春両町の合併によって誕生した06年北名古屋市長選で初当選し、10年に再選を決め、14年に連続3選を果たしている。
◇太田 孝則(おおた・たかのり)氏
生年月日:1968年4月12日
出身地 :愛知県西春町(現北名古屋市)
出身校 :名城大法学部
主な経歴 : 北名古屋市議(3期)、西春町長(1期)、西春町議(2期)
1991年3月に名城大法学部を卒業し、東京海上火災保険に入社。94年に保険代理店を開業した。99年に旧西春町議選で初当選して2期務めた後、06年の同町長選で38歳の当時の全国最年少町長になった。同年4月に北名古屋市議に初当選して3期務め、09年に議長に就任。
▽長瀬氏
「市の魅力をさらに高めていきたい。働く世代が住みたくなるようなまちづくりを目指し、教育の充実に加え、女性が安心して働ける環境づくりが大切」
・子ども医療費の無償対象を拡大、小学校の教科担任制度の導入
・済衆館病院と健康ドームを災害時の拠点として整備
・名古屋市との合併を検討
▽太田氏
「世代ごとにしっかりと意見を聞き、まちづくりの参考にしたい。人材育成も重要で、義務教育の副担任制を復活させ、世界で羽ばたく子どもを育てる」
・中学生までの子ども医療費無料化を実現、副担任制度復活
・まちづくり研究会の創設、インターネットアンケートシステムの導入
・事業の検証と見直しによる財政改革
▽2014年4月20日執行=投票率47.81%
長瀬 保氏(73)=現 得票数24326 当選
吉田 祐貴氏(29)=新 得票数 4814
※年齢は当時
前回2014年の北名古屋市長選は、現職の長瀬氏が新人の吉田氏を破り、3選を果たした。