任期満了に伴う千葉県東金市長選挙は4月15日、投開票を迎える。立候補者はともに無所属の新人で、元市議で会社役員の前嶋里奈氏(54)=自民推薦=と、元千葉市職員で行政書士の鹿間陸郎氏(67)の2人。志賀直温市長(69)は5期目で引退する。東金市長選挙の立候補者の公約や主張、情勢予想、投票・開票速報を伝える。
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前嶋 里奈氏〇 得票数 9142
鹿間 陸郎氏△ 得票数11145 当選
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率42.53%
新人の一騎打ちとなった東金市長選は、元千葉市職員の鹿間氏が初当選した。
【候補者のスコアリング】
▽前嶋氏
①公約や主張=3
②経歴=3
③支持基盤=3.5
=合計9.5ポイント
▽鹿間氏
①公約や主張=3
②経歴=3
③支持基盤=3
=合計9ポイント
※候補者のスコアリングは5段階評価で当サイト独自調査による
4月15日の投票は、7~20時に市内27カ所の投票所で行い、21時から「東金アリーナ」で即日開票する。4月7日現在の選挙人名簿登録者数は4万9744人。任期満了日は4月24日。
▽東金市メモ
位置:千葉県中東部
面積:89.12㎢
隣接:千葉市、山武市、八街市、白里町、九十九里町
人口:5万9258人(2018年3月1日現在)
観光地:八鶴湖(桜の開花で有名)、東金ぶどう郷、本末寺のシダレザクラ
名産品:くずもち、ゆずようかん、金山寺みそ
有名人:永田克彦(レスリング五輪銀メダリスト)
東金市長選の争点は、東千葉メディカルセンター(MC)の経営安定化策。さらに、子育て支援策、地域産業の振興、財政の健全化なども挙げられる。東金市民が各候補の公約や政策をどのように判断するのか注目される。
選挙戦の情勢は、接戦を展開している。議員と民間のバランス感覚を持つ前嶋氏へ期待の声も大きく、自民推薦という支持基盤で若干のリードか。一方で鹿間氏は前回2014年の市長選では、現職の志賀氏に1239票差まで迫る健闘を見せた。
選挙戦最終日を迎え、最後の遊説に前嶋、鹿間両氏のアピールに気合が入る。当落を分析するのが難しいほどの接戦を両候補が繰り広げている。前嶋氏の遊説先に現職の志賀氏も応援に駆けつけた。
◇前嶋 里奈(まえじま・りな)氏
生年月日:1964年7月22日
出身地 :千葉県東金市
出身校 :フェリス女学院大
主な経歴 :東金市議 (3期)、飲食店取締役
フェリス女学院大を卒業後、米ボストン・キャサリンギブスクールに留学。米シリコンバレーの半導体関連企業に就職した。帰国後、飲食店を経営した。2010年の東金市議選で初当選後、3選した。現在はフランス料理店の運営会社で取締役を務めている。
◇鹿間 陸郎(しかま・りくろう)氏
生年月日:1950年
出身地 :千葉県東金市
出身校 :青山学院大経営学部
主な経歴 : 行政書士、千葉市職員、東金日中友好協会理事
1973年3月に青山学院大経営学部を卒業、政令市の千葉市役所に採用された。行政マンとして38年のキャリアを持ち、中央官庁との折衝などに従事。11年に同市役所を退職後、現在は行政書士として活動。前回14年の東金市長選は、現職の志賀氏に惜敗した。
▽前嶋氏
「東金を発展させるためには、柔軟な発想と思い切った改革が必要。働きながらの子育て、経営のノウハウ、国際ネットワーク、市議8年の経験が大きな強みになっている」
・子育て支援
・MC(東千葉メディカルセンター)の安定経営を図る
・JIU(城西国際大)との緊密な連携で官学の相互発展
・女性の生涯をサポート
・災害や犯罪に強いまち
・未来への投資
▽鹿間氏
「東金は山武地域をリードしてきた存在感が希薄になっている。前回の市長選から気持ちを切り替えた。38年の地方行政に携わった即戦力の私に東金の未来を託してほしい」
・子育て、教育環境の充実
・バスターミナルを整備し、東京、千葉、成田を結ぶ拠点に
・MCの経営の健全化、充実した医療体制の確保
・市民参加型の地域資源を生かした人や仕組みづくり
・地域産業振興と経済活性化
・農業人口の確保や担い手育成など地域の環境を守るまちづくり
▽2014年4月20日執行=投票率47.40%
志賀 直温氏(65)=現 得票数11155 当選
鹿間 陸郎氏(63)=新 得票数 9916
結城 武光氏(59)=新 得票数 1385
前回2014年東金市長選は、志賀氏が新人の鹿間氏らを破り、5選を果たした。