任期満了に伴う千葉県山武(さんむ)市長選挙は4月15日、投開票を迎える(4月8日告示)。立候補者はいずれも無所属の新人で、元県議の松下浩明氏(57)=自民推薦、公明支持=と、元市議の小川一馬氏(63)の2人。現職の椎名千収氏(72)は3期目で引退する。山武市長選挙の立候補者の公約や経歴、情勢予想、投票・開票速報を伝える。
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松下 浩明氏〇 得票数11432 当選
小川 一馬氏△ 得票数 9797
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率48.10%
新人の一騎打ちとなった山武市長選は、元千葉県議の松下氏が元山武市議の小川氏を破り、初当選を決めた。
【候補者のスコアリング】
▽松下氏
①公約や主張=3
②経歴=3.5
③支持基盤=3.5
=合計10ポイント
▽小川氏
①公約や主張=3
②経歴=3
③支持基盤=3.5
=合計9.5ポイント
※候補者のスコアリングは5段階評価で当サイト独自調査による
4月15日の投票は、7~20時に市内28カ所の投票所で行い、21時から「山武市農村環境改善センター」で即日開票する。4月7日現在の選挙人名簿登録者数は4万5415人。任期満了日は4月22日。
▽山武市メモ
位置:千葉県東部にあり、太平洋に面している
面積:146.77㎢
隣接:東金市、八街市、富里市、九十九里町、芝山町、横芝光町
人口:5万2386人(2018年4月1日現在)
観光地:九十九里浜、蓮沼海浜公園、浪切不動院
名産品:イワシ、ハマグリなどの魚介、落花生、スイカ
有名人:鈴木孝政(元中日・プロ野球投手)、麻生久美子(女優)
山武市長選の争点は、地域医療体制、人口減少対策、地域振興などが挙げられる。小規模都市として持続可能なまちづくり、特色を生かした地域活性策など、まちの維持・発展につながる施策にも注目が集まる。
情勢を予想すると、2006年の合併前の山武町長や県議経験のある松下氏に期待が持たれる。自公による政党支援もあり、選挙戦を優位に展開していた。
前回2014年市長選で10233票を獲得した小川氏もあなどれない。市民有志を含めて大きな支持基盤がある。
◇松下浩明(まつした・ひろあき)氏
生年月日:1961年1月15日
出身地 :千葉県山武町(現山武市)
出身校 :千葉経済短大
主な経歴 : 千葉県議(3期)、旧山武町長(1期)、同町議(2期)
千葉経済短大を卒業。1999年に旧山武町議選で初当選し、連続2選を果たした。04年の山武町長選で初当選し、06年の合併に伴って失職。07年に千葉県議選に出馬して初当選し、連続3選を果たした。自民党県支部副幹事長などの要職も歴任している。
◇小川 一馬(おがわ・かずま)氏
生年月日:1954年12月1日
出身地 :千葉県山武市
出身校 :千葉県立東金商高
主な経歴 : 自民党支部幹事長、山武市議(2期)、蓮沼村議(1期)
千葉県立東金商高を卒業。2003年の旧蓮沼村議選で初当選。合併後の07年山武市議選で初当選し、11年に再選を果たした。13年に同市議を辞職し、14年の山武市長選に出馬した。10233票を獲得したが、3選を決めた椎名氏にわずか561票差で惜敗した。
▽松下氏
「いま一度、立ち止まって振り返る時期がきた。前市政を継続しながら、あらためて事業を推進させていきたい」
・教育環境の拡充、医療や福祉の充実、障害者支援策
・インフラ整備
・人口減少対策、少子高齢化対策
▽小川氏
「豊かな山武市の実現に向け、全力で市政運営に臨む。まちを取り巻く課題もあるが、地道に解決に向けて取り組む」
・人口減少に歯止めをかけ、少子化対策と子育て支援
・幹線道路の整備を含むインフラや住環境の整備
・地域資源を有効活用し、豊かで住みよいまちづくり
▽2014年4月20日執行=投票率46.66%
椎名 千収氏(68)=現 得票数10794 当選
小川 一馬氏(59)=新 得票数10233
※年齢は当時
前回2014年山武市長選は、現職の椎名氏が新人の小川氏を接戦の末に破り、3選を果たした。