任期満了に伴う沖縄県与那原(よなばる)町長選挙は4月17日、告示された。投開票は同22日。立候補者はいずれも無所属の新人で、前同町議の仲里司氏(46)=自民推薦=、前副町長の照屋勉氏(55)の2人。選挙戦は2006年以来、12年ぶりとなった。現職の古堅(ふるげん)國雄氏(75)は3期目で引退する。与那原町長選挙の立候補者の公約や経歴、情勢予想、投票・開票状況を伝える。
スポンサーリンク
仲里 司氏△ 得票数3447
照屋 勉氏〇 得票数4881 当選
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率56.94%
新人の一騎打ちとなった与那原町長選は、照屋氏が仲里氏を破り、初当選を決めた。
【候補者のスコアリング】
▽仲里氏
①公約や主張=3
②経歴=3
③支持基盤=3
=合計9ポイント
▽照屋氏
①公約や主張=3
②経歴=3
③支持基盤=3.5
=合計9.5ポイント
※候補者のスコアリングは5段階評価で当サイト独自調査による
4月22日の投票は7~20時で、与那原町役場1階ロビーで行い、即日開票する。4月16日現在の選挙人名簿登録者数は1万5171人(男7283人、女7888人)。任期満了日は5月1日。
▽期日前投票
期間:4月18日~21日
時間:8時半~20時
投票所:2カ所
・与那原町選挙管理委員室(与那原町役場敷地内プレハブ)
・マリンプラザあがり浜(ATMコーナー付近=19~21日・14~19時)
▽与那原町メモ
位置:沖縄県本島の東海岸南部、那覇市から9㎞
面積:5.18㎢(沖縄本島で一番小さい町)
隣接:南城市、南風原町、西原町
人口:1万9594人(2018年2月末日現在)
観光地:シーサー公園、あがりはま市場、与那原大網曳倉庫
名産品:与那原ひじき
有名人:儀武ゆう子(声優)、金城久美子(旧姓・久保田=歌手)
与那原町長選の争点は、3期12年の古堅町政の「継続」か「刷新」となる。仲里氏は「刷新」を前面に掲げている。照屋氏は古堅氏から後継指名を受けて「継続」の立場。これが対決の構図となる。
多くの集客が見込まれるビジネスイベントを開催する施設「大型MICE」の誘致が決まり、まちの活性化に向けた取り組みなども注目が集まる。
情勢を予想すると、仲里氏が自民推薦を得ており、支持基盤を確保。一方で照屋氏は現職の古堅氏の後継指名を受けた。
古堅氏が過去10年、14年を無投票で再選と3選を果たしている。町民が町政に大きな不満を持っていなかったことが推測され、選挙戦は照屋氏の優勢が予想される。
◇仲里 司(なかざと・つかさ)氏
生年月日:1971年12月22日
出身地 :沖縄県与那原町
出身校 :沖縄県立南部商高
主な経歴 : 与那原町議(5期)、町議会議長
沖縄県立南部商高を卒業。2001年に与那原町議選で初当選し、連続5選を果たした。09年から1期4年間、町議会議長を務めた。
◇照屋 勉(てるや・つとむ)氏
生年月日:1962年4月26日
出身地 :沖縄県与那原
出身校 :順天堂大
主な経歴 : 与那原副町長、教育長
順天堂大を卒業。1985年に与那原町に採用された。財政課長、総務課長、教育長などを歴任。14年に副町長に就任した。
▽仲里氏
「現職が2回無投票で再選し、選挙戦を望む町民の声を受け止めた」
・町政の刷新を図り、行政改革を推進
・協働のまちづくりを推進していきたい
▽照屋氏
「古堅町政を継続して、理想の自治を目指して町政運営にあたりたい」
・教育環境を整え、未来の担い手を育成
・少子高齢化が進む現状を見据え、福祉性政策の拡充
前回の2014年与那原町長選は、2014年4月15日に告知され、現職の古堅氏以外に立候補の届け出がなく、無投票で3選が決まった。