任期満了に伴う埼玉県上里町長選挙は4月17日、告示された。投開票は同22日。立候補者はともに無所属の新人で、元同町議の戸矢隆光氏(65)=自民推薦=と、元同町議の山下博一氏(70)の2人。現職の関根孝道氏(79)は4期目で引退する。新人の一騎打ちとなった上里町長選挙の立候補者の公約や経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。
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戸矢 隆光氏〇 得票数6649
山下 博一氏△ 得票数6816 当選
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率55.50%
新人の一騎打ちとなった上里町長選は、山下氏が戸谷氏を破り、初当選を決めた。
【候補者のスコアリング】
▽戸矢氏
①公約や主張=3
②経歴=2.5
③支持基盤=3.5
=合計9ポイント
▽山下氏
①公約や主張=3
②経歴=2.5
③支持基盤=3
=合計8.5ポイント
※候補者のスコアリングは5段階評価で当サイト独自調査による
4月22日の投票は、7~20時に町内11カ所の投票所で行い、21時から「多目的スポーツホール」で即日開票する。4月16日現在の選挙人名簿登録者数は2万5259人。任期満了日は5月10日。
▽期日前投票
期間:4月18日~21日
時間:8時半~20時
投票所:上里町役場1階町民ホール
▽上里町メモ
位置:埼玉県の最北端にある
面積:29.18㎢
隣接:本庄市、神川町、群馬県:高崎市、藤岡市、玉村町
人口:3万1083人(2018年3月末現在)
観光地:「ほたるの里(みちくさの道)」は毎夏、ホタルが美しく輝く
名産品:種子小麦、ナシ、キュウリ、ネギ
有名人:相川進也(元Jリーガー)、相原勝幸(元プロ野球選手)
上里町長選の争点は、地域振興策として若年層の定住や移住など、魅力あるまちづくりだ。そのため、雇用の創出や企業誘致によるまちの活性化などもポイントに挙げられる。
前回2014年の町長選に出馬した山下氏は6460票を獲得している。当選した関根氏は、7751票で1000票以上の得票差をつけられた。
戸矢氏は自民が推薦し、支持基盤が厚くなっている。連合埼玉と政策協定を結んでおり、推薦も受けた。
両氏とも政策に決定的な差異がない。となれば組織力の差で、政党支援などで支持基盤のある戸矢氏が優位とみられる。
◇戸矢 隆光(とや・たかみつ)氏
生年月日:1953年1月30日
出身地 :埼玉県上里町
出身校 :埼玉県立児玉農高(現児玉白楊高)
主な経歴 : 上里町議(1期)、同町総務課長
上里町職員を経て、2014年の同町議選で初当選した。1期目の途中で辞任し、同町長選に初出馬した。
◇山下 博一(やました・ひろかず)氏
生年月日:1947年9月16日
出身地 :埼玉県
出身校 :埼玉県立熊谷商工高電気科
主な経歴 : 上里町議(1期)
埼玉県立熊谷商工高電気科を卒業。旧国鉄(現JR)東京電気工事局助役、民間企業で情報システム関連の部署で勤務。2010年の上里町議選で初当選した。
▽戸矢氏
「ONE上里(上里が一丸となり)をスローガンに町政をすすめたい」
・道路整備を中心としたインフラ整備
・企業誘致を推進し、雇用の創出を図る
・人口減少に備えたまちの活性化による定住者の拡大
▽山下氏
「トップセールスで企業を誘致し、若者が集まるまちにしたい」
・積極的な企業誘致で町内の雇用を創出
・若年層に興味を持ってもらえるようなまちづくり
・女性が活躍できる場をどんどん増やしていきたい
▽2014年4月15日執行=投票率59.80%
関根 孝道氏(75)=現 得票数7751 当選
山下 博一氏(66)=新 得票数6460
※年齢は当時
前回2014年上里町長選は、現職の関根氏が山下氏を破り、4選を決めた。