任期満了に伴う埼玉県久喜市長選挙は4月15日、告示された。投開票は同22日。立候補者はいずれも無所属で、3選を目指す現職の田中暄二氏(72)と、新人で元同市議の梅田修一氏(44)の2人。現職と新人の一騎打ちとなった久喜市長選挙の立候補者の公約や経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。
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田中 暄二氏〇 得票数29541
梅田 修一氏△ 得票数33153 当選
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率50.03%
久喜市長選は、新人の梅田氏が現職の田中氏を破り、初当選を決めた。
【候補者のスコアリング】
▽田中氏
①公約や主張=3
②経歴=4
③支持基盤=4
=合計11ポイント
▽梅田氏
①公約や主張=3.5
②経歴=3.5
③支持基盤=3
=合計10ポイント
※候補者のスコアリングは5段階評価で当サイト独自調査による
4月22日の投票時間は7~20時で、市内40カ所の投票所で行い、21時から「久喜市総合体育館(第1体育館)」で即日開票する。4月14日現在の選挙人名簿登録者数は13万316人。任期満了日は4月24日。
▽期日前投票
期間:4月16日~21日
時間:8時半~20時
投票所:6カ所
・久喜市役所4階 第6会議室
・菖蒲コミュニティセンター(菖蒲総合支所4階)第1集会室
・栗橋総合支所2階 第1会議室
・鷲宮総合支所3階 庁議室1
・モラージュ菖蒲3階モラージュホール(10時~20時)
・クッキープラザ5階(12時~21時※21日は20時まで)
▽久喜市メモ
位置:埼玉県東部
面積:82.41㎢
隣接:加須市、幸手市、桶川市、鴻巣市
人口:15万3714人(2018年4月現在)
観光地:「八坂神社」は狛犬(こまいぬ)ならぬ狛鯉(こまこい)像がある
名産品:ナシ、イチゴ、愛宕最中、提灯祭りせんべい
有名人:武重聖一(俳優)、小林孝司 (NHKアナウンサー)、折原一(作家)
久喜市長選の争点は、2期8年の現職の市政運営の評価だ。新久喜市は、2010年に久喜市と菖蒲、栗橋、鷲宮3町の合併に伴って誕生。同年から田中氏がトップとして、市政のかじ取りを担ってきた。
子育て支援策、医療や福祉政策も重要なポイントで、地域振興策としてまちを活性化させる方策なども選挙戦の論点になっている。
情勢を予想すると、現職の田中氏は支持層が多く、選挙戦を優位に進めている。梅田氏は多選による市政の弊害などを訴え、若年層や無党派層への食い込みを見せ、票の掘り起しを狙っている。
◇田中 暄二(たなか・けんじ)氏
生年月日:1945年6月18日
出身地 :埼玉県久喜市
出身校 :早稲田大商学部
主な経歴 : 久喜市長(新旧通算6期)、埼玉県議(2期)、久喜市議(1期)
1969年に早稲田大を卒業後、三菱石油に入社。73年に家業の商店を継ぎ、87年の久喜市議選で初当選。91年に埼玉県議選で初当選して2期務めた。97年の久喜市長選で初当選して連続4選、10年に合併に伴う新久喜市長に就任し、14年に再選した。
◇梅田 修一(うめだ・しゅういち)氏
生年月日:1974年4月23日
出身地 :埼玉県久喜市
出身校 :慶応大法学部
主な経歴 : 久喜市議(2期)、旧鷲宮町議(2期)
慶応大を卒業後、銀行や保険会社で計5年間の勤務後、保険代理店を設立。旧鷲宮町議を2期務めたあと、合併後の2010年新久喜市議選で初当選し、14年に再選を果たした。鷲宮町議会、久喜市議会でともに副議長の要職を歴任している。
▽田中氏
「久喜の将来を左右する子育て支援策は、非常に需要だ。全国ナンバーワンを目指して取り組んでいきたい」
・子育て「日本一」のまちを目指す
・健康寿命と住みやすさ「日本一」のまちを目指す
・効率的かつ先進的な行政運営の推進
▽梅田氏
「合併して良かったという声が聞こえてこない。地域の医療体制の再構築、均衡のとれた発展が必要になる」
・久喜駅東西口、東鷲宮駅前の再開発で活性化を図る
・若者の定住人口増に向けた魅力あるまちづくり
・東京理科大の跡地の有効活用、東京五輪のキャンプ地の招致
▽2014年4月20日執行=投票率52.59%
田中 暄二氏(68)=現 得票数36339 当選
上条 哲弘氏(46)=新 得票数28160
※年齢は当時
前回2014年の久喜市長選は、現職の田中氏が新人で元市議の上条氏を破り、再選を決めた。