任期満了に伴う大阪府豊中市長選挙は4月15日、告示された。投開票は同22日。立候補者はいずれも無所属新人で、元同市議の松岡信道氏(37)、元副市長の長内繁樹氏(59)=自民、立憲、希望、公明 自由、社民、民進推薦=、元府議で大阪維新の会の中川隆弘氏(58)の3人。現職の浅利敬一郎氏(72)は3期目で引退する。豊中市長選挙の立候補者の公約や経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。
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松岡 信道氏△ 得票数26114
長内 繁樹氏〇 得票数49863 当選
中川 隆博氏△ 得票数43152
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率30.92%
新人の三つどもえとなった豊中市長選は、長内氏が2氏を破り、初当選を決めた。
【候補者のスコアリング】
▽松岡氏
①公約や主張=3
②経歴=3
③支持基盤=2.5
=合計8.5ポイント
長内氏
①公約や主張=3
②経歴=3
③支持基盤=4
=合計10ポイント
▽中川氏
①公約や主張=3.5
②経歴=3
③支持基盤=3
=合計9.5ポイント
※候補者のスコアリングは5段階評価で当サイト独自調査による
4月22日の投票時間は7~20時で、市内66カ所の投票所で行い、21時15分から「豊中市立豊泉家千里体育館」で即日開票する。4月14日現在の選挙人名簿登録者数は33万4681人(男15万6892人、女17万7789人)。任期満了日は5月14日。
▽期日前投票
期間:4月16日~4月21日
時間:8時半~20時
投票所:4カ所
・豊中市役所第2庁舎 1階ロビー
・庄内文化センターロビー
・千里文化センター「コラボ」2階多目的スペース
・大阪大学会館1階スタジオ(4月18・19日 正午~19時)
▽豊中市メモ
位置:大阪府中央部の北側
面積:36.39㎢
隣接:大阪市、吹田市、池田市、箕面市
人口:39万8206人(2018年3月1日現在)
観光地:「服部天神宮」は少彦名命と菅原道真を主祭神として祀り関西では「足の神様」として知られている
名産品: 白球もなか、あすなろ麺
有名人:火野正平(俳優)、矢井田瞳(歌手)、遠藤章造(芸人)、田中直樹(芸人)
豊中市長選の争点は、子育て支援策の実現性、行財政改革など。まちの活性化に向けた、次期リーダーの施策に市民の注目が集まる。
豊中市は、学校法人「森友学園」への国有地売却問題で脚光を浴びた地域だが、各候補とも直接、話題に触れることはない。ただ、松岡氏は、ダーティーなイメージが定着した「豊中市の名誉をばん回したい」と4月15日の第一声で口にした。
情勢を予想すると、7政党の推薦を受けている長内氏が有力で、組織票固めを入念に行っている。これを中川氏と松岡氏が必死で追いかけている状況だ。
◇松岡 信道(まつおか・あきみち)氏
生年月日:1980年5月26日
出身地 :大阪府豊中市
出身校 :同志社大法学部政治学科
主な経歴 : 豊中市議(3期)、市議会副議長
同志社大を卒業後、JAバンク大阪で勤務。2006年に退職後、07年の豊中市議選で初当選して、連続3選を果たした。市議会副議長などの要職も歴任している。
◇長内 繁樹(おさない・しげき)氏
生年月日:1958年8月11日
出身地 :大阪府豊中市
出身校 :関西学院大経済学部
主な経歴 : 豊中市副市長(1期)、豊中市職員
1981年3月に関西学院大を卒業。83年4月に豊中市に採用される。08年健康福祉部次長兼地域福祉課長、10年に健康福祉部長、14年10月に副市長に就任。
◇中川 隆弘(なかがわ・たかひろ)氏
生年月日:1960年4月4日
出身地 :大阪府府中市
出身校 :近畿大学
主な経歴 :大阪府議(4期)、住友ゴム社員
近畿大を卒業。会社員を経て2003年の大阪府議選で初当選後、連続4選を果たした。豊中市長選出馬のため、3月23日に府議の辞職願を提出した。
▽松岡氏
「市長が若返れば、変化が生まれる。将来を担える責任世代に市政を託してほしい」
・市政を刷新しなければ、まちはどんどん停滞していく
・市政運営には感覚の優れた若い世代が必要
・若者世代の定住化促進
▽長内氏
「改革は唱えるだけではなく、自ら実行していくもの。その中で豊中を成長させる」
・子育て政策をしっかり行い、まちの活力を引き出す
・赤ちゃんからお年寄りまで光り輝く豊中を目指す
・現市政を継続させ、さらに発展させていく
▽中川氏
「公務員改革は、ぬるま湯体質から汗をかく体質に変えていかないといけない」
・市長報酬のカット、市職員の適正化
・市の人口増のために子育て支援策の拡充
・地域振興のためにも企業誘致を積極的に推進
前回2014年の豊中市長選は2014年4月20日に告示され、浅利氏以外に立候補の届け出がなく、無投票で3選が決まった。