任期満了に伴う佐賀県鹿島市長選挙は4月22日、投開票される(告示は4月15日)。立候補者はいずれも無所属で、3選を目指す現職の樋口久俊氏(72)と、新人で元同市議の中村一尭氏(33)の2人。鹿島市長選挙の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。
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樋口 久俊氏〇 得票数7776 当選
中村 一尭氏△ 得票数7024
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率61.61%
鹿島市長選は、現職の樋口氏が新人の中村氏を振り切り、3選を決めた。
【候補者のスコアリング】(P=ポイント)
▽樋口氏
①公約や主張=3
②経歴=3.5
③支持基盤=3.5
=合計10P
▽中村氏
①公約や主張=3
②経歴=3
③支持基盤=2.5
=合計8.5P
※候補者のスコアリングは5 段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「 9P~=〇」「 7P~=△」
※採点は当サイト独自調査による
4月22日の投票時間は7~20時で、市内14カ所の投票所で行い、20時40分から「のごみふれあい学習館」で即日開票する。4月14日現在の選挙人名簿登録者数は2万4725人(1万1449人、女1万3276人)。任期満了日は5月11日。
▽期日前投票
期間:4月16日~4月21日
時間:8時半~20時
投票所:鹿島市民会館1階第4会議室
▽鹿島市メモ
位置:佐賀県西南部
面積:112.12㎢
隣接:嬉野市、石町、太良町、長崎県大村市
人口:2万9591人(2018年3月末現在)
観光地:「祐徳稲荷神社」は伏見稲荷大社、笠間稲荷神社と日本三大稲荷の一つ
名産品:海苔、みかん、稲荷ようかん
有名人:YUKI(BENNIE K シンガー)、川内将嗣(ボクシング選手)
鹿島市長選の争点は、少子高齢化による人口減少対策、地域の産業振興策など。子育て支援や高齢者福祉の拡充なども、有権者らの関心を集めている。
情勢を予想すると、2期8年で一定の公約を実現した樋口氏への評価は、低くない。選挙戦も全域で支持層の拡大を図っている。その一方で中村氏へは反樋口票、若年層らの支持も広がっている。
有権者の中には、樋口氏の高齢を気にする声があるのも事実。中村氏のまちづくりに対する若い感性に期待する声が、選挙戦終盤になって高まっている状況だ。
◇樋口 久俊(ひぐち・ひさとし)氏
生年月日:1946年2月12日
出身地 :佐賀県鹿島市
出身校 :東京大法学部
主な経歴 :鹿島市長(2期)、神田外語大客員教授、農林水産省官僚
東京大を卒業。1970年に農林水産省に入省し、01年に退職。02年から2年間、神田外語大の客員教授を務めた。03年の佐賀知事選で落選、10年の鹿島市長選で無投票で初当選し、14年に再選した。
◇中村 一尭(なかむら・かずたか)氏
生年月日:1984年6月16日
出身地 :佐賀県鹿島市
出身校 :九州工大大学院
主な経歴 :鹿島市議(2期)、ギフトショップひよ子勤務
九州工大から同大学院に進学して社会工学を学んだ。卒業後、広島市内の民間会社で勤務した。2011年の鹿島市議選で初当選した。15年の同市議選は、2番目に多い1196の得票数で再選を果たした。
▽樋口氏
「ふるさとの鹿島市の活性化、幸福度を感じられるまちづくりを進めていきたい」
・市民交流プラザを整備し、子育て支援の拡充をした実績
・産業振興や雇用促進を見据えた新たな工業団地nの造成
・地域資源を有効活用した地域全体の活性化
・道路などの交通網整備、高速道路網の整備
▽中村氏
「若さと行動力で現状を変え、子育て支援を充実させて若者の定住を促進させる」
・高齢者の交通対策として、タクシーチケットの配付
・高校生までの医療費の助成
・地域の交通網の拡充、ふるさと納税の推進
・財政の健全化を図り、後世にツケを残さない
▽2014年4月20日執行=投票率59.33%
樋口 久俊氏(68)=現 得票数7997 当選
谷口 良隆氏(64)=新 得票数6343
※年齢は当時
前回2014年の鹿島市長選は、現職の樋口氏が元同市議の谷口氏を破り、再選を決めた。