任期満了に伴う埼玉県小川町長選挙は5月22日、告示された。投開票は同27日。立候補者は、無所属で元同町議の新人・高瀬勉(33)、再選を目指す無所属で現職の松本恒夫氏(71)、諸派で政治団体代表の新人・柾木 鐘伍氏(87)の3人。小川町長選挙の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。
スポンサーリンク
目次
小川町長選挙2018の開票速報・投票率速報・当選予想
高瀬 勉氏 得票数4441
松本 恒夫氏〇 得票数6341 当選
柾木 鐘伍氏 得票数 212
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率42.25%
小川町長選は、現職の松本恒夫氏が新人2氏を破り、再選を決めた。
【前回2014年の小川町長選挙の状況】
▽2014年5月25日執行=投票率39.21%
松本 恒夫氏(67)=新 得票数9485 当選
柾木 鐘伍氏(83)=新 得票数 761
※年齢は当時
【候補者のスコアリング】(P=ポイント)
▽高瀬 勉氏
①公約や主張=1.5
②経歴=3
③支持基盤=2
=合計6.5P
▽松本 恒夫氏
①公約や主張=3
②経歴=3.5
③支持基盤=4
=合計10.5P
▽柾木 鐘伍氏
①公約や主張=3.5
②経歴=2
③支持基盤=1
=合計6.5P
※候補者のスコアリングは5 段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「9P~=〇」「7P~=△」
※採点は当サイト独自調査による
小川町長選挙2018の有権者や投票、小川町の詳細
5月27日の投票時間は7時~20時で、町内20カ所の投票所で行い、20時50分から「小川町役場 3階大会議室」で即日開票する。5月21日現在の選挙人名簿登録者数は2万7006人(男1万3311人、女1万3695人)。任期満了日は6月12日。
▽期日前投票
期間:5月23日~26日
時間:8時半~20時
投票所:小川町役場西会議室
小川町の町政施行は1889年4月1日。小川村、西大塚村、下里村、角山村の4村が合併して誕生した。1955年には大河村、竹沢村、八和田村の3村と合併した。
和紙のまちとして有名で、「小川和紙」の歴史は1300年前に由来するとされている。町の特産品である手漉(す)き和紙は、国の重要無形文化財の指定を受けている。町内の工房では手漉き和紙の体験ができ、観光客に人気がある。
町域は周囲を外秩父の山々に囲まれ、町の中心に槻川が流れる。和紙に加え、小川絹や建具、酒蔵も点在し、伝統的な産業が町の発展を支えてきた。小川町が武蔵野の「小京都」と言われるゆえんだ。
▽小川町メモ
位置 | 埼玉県の中央よりやや西にある |
面積 | 60.36㎢ |
隣接 | 嵐山町、ときがわ町、寄居町、東秩父村 |
人口 | 3万399人(2018年5月1日現在) |
観光地 | 「高見城」は武蔵国比企郡(現・埼玉県小川町高見)に存在した中世の日本の城(山城)で、四津山城ともいわれる |
名産品 | しゃくし菜 、小川和紙、アケビつる細工、のらぼう菜 |
有名人 | 安藤しげき(漫画家)、川野清三(ヤオコー創業者)、 島村恒俊(しまむら創業者) |
小川町長選挙2018の争点や情勢、予想を解説
小川町長選の争点は、松本氏の1期目の評価になる。継続か刷新かの対立の構図をめぐって、現職と新人2氏による三つどもえの戦いとなった。少子高齢化が加速する中、雇用の促進、地域経済の活性化策なども町民の関心が高い項目だ。
小川町長選をめぐって、不可解なことが起きている。4月29日の松本氏の町政報告会では、出席した高瀬氏が松本氏の再選へ向けた応援の言葉をかけている。しかし、5月19日付の新聞では高瀬氏の町長選への出馬表明を報じている。
町内では突然ともいうべき高瀬氏の町長選出馬という180度の方針転換に戸惑いを隠せない。大多数の町民にとって「理解に苦しむ」というのが本音のようだ。
情勢を予想すると、自公推薦の政党支援を得ている松本氏の再選が手堅い。4月の町政報告会では埼玉県知事や県議、地元選出の国会議員も駆けつけ、松本氏の1期目の町政運営を高評価している。
小川町長選挙2018の立候補者のプロフィールや主な経歴など
高瀬 勉(たかせ・つとむ)氏
生年月日: 1985年4月10日
出身地 :―
出身校 :立正大(中退)
主な経歴 : 小川町議(2期)、照明販売会社役員
2011年の小川町議選で初当選し、14年に再選した。今回の選挙戦は告示の1週間前に出馬を決意した。
松本 恒夫(まつもと・つねお)氏
生年月日:1947年5月18日
出身地 :埼玉県小川町
出身校 :中央大理工学部(中退)
主な経歴 : 小川町長(1期)、埼玉県議(3期)、県議会副議長、小川町議(3期)
民間会社に勤務後、1998年小川町議選に初当選して3期務めた。2004年埼玉県議選で初当選して3期務めた。14年の小川町長選で初当選。
柾木 鍾伍(まさき・しょうご)氏
生年月日:1930年7月15日
出身地 :新潟県
出身校 :新潟明訓高
主な経歴 : 政治団体「創建の会」代表
新潟明訓高を卒業。1987年の新潟市長選で落選。小川町議補選、2014年の小川町長でも落選している。これまで首長選、地方議員選で当選歴はない。
小川町長選挙2018の立候補者の主な公約・政策、主張
▽高瀬 勉氏
「とにかく突然の立候補。決意したのは告示の1週間前。なぜ、立候補を。その答えは選挙運動の中で」
・子育て支援の拡充
・新住民を含む住民参加の推進
・若い町長による町の総合的なPR活動
▽松本 恒夫氏
「町と県と国の協働で、小川町に新たな魅力が生まれるよう、決意を新たに一生懸命取り組んでいく」
・東武東上線小川町周辺再開発事業のプランの具体化
・1期4年間で着実に前進させた町政運営の成果
・町議や県議を務めた豊富な政治実績
▽柾木 鍾伍氏
「無投票阻止を掲げ、立候補を決意した。公約として町政刷新と、小川町の大改革を訴えていく」
・町長歳費の50%減、町政を刷新して町職員の意識改革
・東秩父村との合併の推進
・しがらみのない円滑な議会運営
2018年5月27日の注目選挙一覧
当サイトでは小川町長選挙以外にも、5月27日に執行されるそのほかの注目選挙も掲載している。
・防府市長選挙2018結果速報 立候補者の公約や経歴、情勢予想
・江津市議会議員選挙2018結果速報 立候補者の当落、情勢予想や投開票
・江津市長選挙2018結果速報 立候補者の公約や経歴、情勢や予想も
・鏡石町長選挙2018結果速報 立候補者の公約や経歴、情勢や予想も
・上ノ国町長選挙2018結果速報 立候補者の公約や経歴、情勢や予想も
・野田市議会議員選挙2018結果速報 立候補者の当落、情勢予想も
・鴨川市議会議員選挙2018結果速報 立候補者の当落、情勢予想や投開票