任期満了に伴う広島県大竹市長選挙は6月10日、告示された。投開票は同17日。立候補者はいずれも無所属で、4選を目指す現職の入山欣郎氏(71)=自民、国民、公明推薦=と、前同市議で新人の日域究氏(66)の2人。前回2014年と同じ顔ぶれとなった。大竹市長選挙の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。
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目次
大竹市長選挙2018の開票速報・投票率速報・当選予想
入山 欣郎氏〇 得票数7231 当選
日域 究氏△ 得票数3939
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率49.70%
大竹市長選は、現職の入山欣郎氏が新人の日域究氏を破り、4選を果たした。
【前回2014年大竹市長選の状況】
▽6月15日執行=投票率54.18%
入山 欣郎氏(67)=現 得票数7814 当選
日域 究氏(62)=新 得票数4579
※年齢は当時
【候補者のスコアリング】(P=ポイント)
▽入山 欣郎氏
①公約や主張=2.5
②経歴=3.5
③支持基盤=3
=合計9.0P
▽日域 究氏
①公約や主張=3
②経歴=3
③支持基盤=2.5
=合計8.5P
※候補者のスコアリングは5段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「9P~=〇」「7P~=△」
※採点は当サイト独自調査による
有権者や投票、大竹市の詳細
6月17日の投票時間は7~20時(一部投票所で繰り上げ)で、市内18カ所の投票所で行い、21時から「小方学園講堂」で即日開票する。6月9日現在の選挙人名簿登録者数は2万3436人(男1万1350人、女1万2086人)。任期満了日は6月29日。
▽期日前投票
期間:6月11日~16日
時間:8時半~20時
投票所:4カ所
- 大竹市役所
- 農林振興センター
(14日10時~18時=第15~18投票区の方のみ) - 玖波公民館(15日10時~18時)
- 大竹会館(16日10時~18時)
大竹市は1954年9月1日に大竹町、小方町、玖波町、栗谷村に友和村の一部が合併して市制施行した。広島県と大竹市が大規模な工業都市計画を策定し、国内初の石油化学コンビナートが誕生した。
戦時中は旧日本海軍の潜水学校があった。戦後は日本の復興を支えた港の一つ、大竹港を中心に工業の発展をしてきた。瀬戸内海の豊富な水産資源で漁業も栄え、今日に至っている。養殖ハマチやマダイの漁獲量は広島県内で1位となっている。
海沿いの立地条件を生かし、三菱レイヨンなどの化学繊維、パルプなどの製紙業が盛んで多くの工業従事人口を抱える。大竹市は瀬戸内工業地域の拠点として発展してきた。
▽大竹市メモ
位置 | 広島県の南西部 |
面積 | 78.66㎢ |
隣接 | 廿日市市、山口県岩国市、和木町 |
人口 | 2万7355人(2018年6月1日現在) |
観光地 | 「錦龍公園」は錦龍の滝を中心に広がる森林公園で「市民憩いの森」となっており、四季折々の自然探索ができる。瀬戸内海の美しい島々が眺望できる展望台もあり、森林浴や家族そろってのハイキングに最適 |
名産品 | モロヘイヤうどん・手打ち包丁・大竹手漉(す)き和紙 |
有名人 | 二階堂和美(シンガーソングライター)、赤谷奈緒子(セブンティーン専属モデル)、ゴッホ向井ブルー(お笑い芸人) |
争点や情勢、予想を解説
大竹市長選の争点は、入山氏の3期12年の市政評価。加えて、定住人口減少や高齢化対策など。若年層の定住・移住促進によるまちの活性化策も重要なポイントになる。
もう一つの争点は、市有地の売却を巡る住民訴訟問題。鑑定評価額の半額以下で売却したことを問題視して訴訟に発展した。原告となった日域氏は、入山市政に対して批判を強めている。
住民訴訟では、広島高裁で違法との判決が出た。これを受け、大竹市が最高裁に上告している。日域氏は市に対する不信感を前面に出し、透明性のある市政の刷新を選挙戦で強く訴えている。
情勢を予想すると、自公などの政党推薦を受けている現職の入山氏の4選が有力視されている。日域氏が主張している住民訴訟問題は、どこまで市民に浸透しているかがポイントだ。
有権者の一部では、入山氏の多選を批判する声もある。前回の一騎打ちとは様相が変わり、激戦になる可能性も考えられる。
立候補者のプロフィールや主な経歴など
入山 欣郎(いりやま・よしろう)氏
生年月日:1946年9月15日
出身地 :広島県大竹市
出身校 :早大理工学部
主な経歴 :大竹市長 (3期)、会社社長
1969年3月に早大理工学部を卒業。三菱商事、泉産業を経て、2006年に大竹市長選に初当選した。10年に再選、14年に今回と同じく日域氏との一騎打ちを制して、3選を果たした。
日域 究(じついき・きわむ)氏
生年月日:―
出身地 :広島県大竹市
出身校 :東洋大経営学部
主な経歴 :大竹市議(4期)、学校法人理事長、幼稚園長
東洋大経営学部を卒業。学校法人大竹学園理事長、大竹中央幼稚園前園長などを務めた。2003年に大竹市議選に初当選し、連続4選している。14年の大竹市長選は、入山氏に大差で敗れた。
選挙2018の立候補者の主な公約・政策、主張
入山 欣郎氏
- 給食センターの完成を含む3期12年の実績
- 障害者福祉施設の拡充
- 第5次総合計画の推進
日域 究氏
- 市有地の違法売却で市長の品格や資質を問う
- 12年間も都市計画郎道路を造っておらず、是正したい
- 自らの市長報酬を半減して、情報をオープンにしていく
2018年6月17日投開票の注目選挙一覧
当サイトでは大竹市長選挙以外にも、6月17日投開票のそのほかの注目選挙も掲載している。
・立川市議会議員選挙2018開票速報 立候補者43人の当落や情勢予想
・大野市長選挙2018開票速報 石山志保氏リードか?候補者の情勢予想
・愛川町長選挙2018開票速報 現職・小野沢氏と新人・小島氏の一騎打ち
・綾町長選挙2018結果速報 新人の籾田氏がリード?現職の前田氏と対決
・奈半利町長選挙2018開票速報 竹崎和伸氏と伊藤隆氏の新人対決の結果