任期満了に伴う福井県大野市長選挙は6月10日、告示された。投開票は同17日。立候補者はいずれも無所属の新人で、元同市職員の石山志保氏(43)=自民、公明推薦=と、元同市議の高田育昌氏(57)の2人。現職の岡田高大氏(59)は3期目で引退する。大野市長選挙の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。
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目次
大野市長選挙2018の開票速報・投票率速報・当選予想
石山 志保氏〇 得票数10316 当選
高田 育昌氏△ 得票数 7039
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率61.40%
新人の一騎打ちとなった大野市長選は、石山志保氏が高田育昌氏を破り、初当選した。北陸3県で女性の首長は初めて。
【前回2014年大野市長選挙の状況】
前回の大野市長選は2014年6月15日の17時に立候補の届け出が締め切られ、現職の岡田高大氏以外に届け出がなく、無投票で3選を決めた。
【候補者のスコアリング】(P=ポイント)
▽石山 志保氏
①公約や主張=3
②経歴=3
③支持基盤=3.5
=合計9.5P
▽高田 育昌氏
①公約や主張=3
②経歴=3
③支持基盤=2.5
=合計8.5P
※候補者のスコアリングは5段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「9P~=〇」「7P~=△」
※採点は当サイト独自調査による
大野市長選2018有権者や投票、大野市の詳細
6月17日の投票時間は7~20時(一部投票所で繰り上げ)で、市内27カ所の投票所で行い、21時15分から「多田記念大野有終会館・結とぴあ 多目的ホール」で即日開票する。6月9日現在の選挙人名簿登録者数は2万8833人(男1万3693人、女1万5140人)。任期満了日は7月6日。
▽期日前投票
期間:6月11日~16日
時間:8時半~20時
投票所:2カ所
- 大野市役所市民ホール
- 和泉支所(8時半~18時)
大野市の市制施行は1954年7月1日。大野町、下庄町、上庄村、五箇村、阪谷村、富田村、乾側村、小山村が合併して誕生した。大野市の面積は872.43㎢で、福井県内の自治体で最も広い。県の面積の約5分の1を占める。
1970年7月1日に西谷村、2005年11月7日に和泉村をそれぞれ編入し、現在の市域に至った。
かつての城下町の面影を残し、越前の小京都として有名。400年以上の歴史を持つ「七間(しちけん)朝市」は大野市を象徴し、市民のほか多くの観光客が訪れる。春分の日から大みそかまで、7~11時まで開催している。
▽大野市メモ
位置 | 福井県東部にある |
面積 | 872.43㎢ |
隣接 | 福井市、勝山市、池田町、石川県白山市、岐阜県高山市、郡上市、関市、本巣市、揖斐川町 |
人口 | 3万3670人(2018年6月1日現在) |
観光地 | 「大野城 (越前国)」は2014年に有志による「ラピュタの会」が結成され、「天空の城 大野城」の知名度向上に努めている |
名産品 | 上庄里芋、 ソバ、穴馬スイートコーン、九頭竜まいたけ、日本酒 |
有名人 | 竹内均(地球物理学者)、福田一(第62代衆議院議長)、清水国明(タレント・あのねのね) |
大野市長選挙2018の争点や情勢、予想を解説
大野市長選の争点は、小中学校の再編問題の是非。8年ぶりの選挙戦となり、両氏は見直しを明言。あらためて住民の意見を聞きながら、対応する方針を示している。現行では中学校を5校から1校、小学校を10校から2校に再編する計画だ。
人口減少対策や地域活性化も、市民の関心が高い。中部縦貫自動車道の開通によって、人の流れや物流が大きく変化する。石山氏は地域経済活性化の好機と捉え、高田氏も同様のスタンスを取り、関連施策を充実させていく。
情勢を予想すると、地元紙が行った世論調査では石山氏がリードと報じている。ただし、候補者を決めていない有権者も4割弱いるとしており、選挙戦の終盤の状況によっては激戦になる可能性もある。
石山氏は幅広い層からの支持を集め、40代以上が多くの関心を示している。高田氏は若年層の支持層が多い状況だ。
大野市長選挙2018の立候補者のプロフィールや主な経歴など
石山 志保(いしやま・しほ)氏
生年月日:1975年
出身地 :愛知県安城市
出身校 :東大工学部
主な経歴 :大野市職員、環境省官僚
東大工学部を卒業。環境省環境省に入省し、国立公園の自然環境保全の業務に従事し結婚を機に夫の出身地の大野市に移り、2005年に同市に採用された。総合政策課、文化財保護室次長などを務め、市長選出馬に向けて18年2月に退職した。
高田 育正(たかだ・やすまさ)氏
生年月日:1960年8月10日
出身地 :福井県大野市
出身校 :金沢経済大(現金沢星稜大)中退
主な経歴 :大野市議(1期)、IT企業役員、酒類販売業
金沢経済大経済学部(現金沢星稜大)を中退。家業の種類販売業やIT企業の役員などを経て、2015年の大野市議選に初当選した。市議会では最大会派の「天空おおの」に所属し、人口減少・若者定住対策特別委の委員長を務めた。
大野市長選挙2018の立候補者の主な公約・政策、主張
石山 志保氏
- 皆さんと一緒に取り組むチャンスを与えてほしい。大野市に新風を吹かせる
- 災害に強い防災や減災にむけたまちづくりを推進
- 伝統文化を伝える基盤整備、市の魅力発信や行財政改革
高田 育昌氏
- 借金が増え、地方交付税や貯金も減り、財政を健全化させる
- 学校の維持は人口減少対策としても有効
- ICTを活用した地域密着型の学校再編
2018年6月17日投開票の注目選挙一覧
当サイトでは大野市長選挙以外にも、6月17日に執行されるそのほかの注目選挙も掲載している。
・立川市議会議員選挙2018開票速報 立候補者43人の当落や情勢予想
・大竹市長選挙2018開票速報 立候補者の公約や経歴、情勢や予想も
・愛川町長選挙2018開票速報 現職・小野沢氏と新人・小島氏の一騎打ち
・綾町長選挙2018結果速報 新人の籾田氏がリード?現職の前田氏と対決
・奈半利町長選挙2018開票速報 竹崎和伸氏と伊藤隆氏の新人対決の結果