任期満了に伴う北海道芽室町長選挙は6月26日、告示された。投開票は7月1日。立候補者はいずれも無所属の新人で、前同町議の吉田敏郎氏(57)と、前同町農林課長の手島旭氏(51)の2人。現職の宮西義憲氏(73)は3期目で引退する。8年ぶりとなる芽室町長選挙の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。
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目次
芽室町長選挙2018の開票速報・投票率速報・当選予想
吉田 敏郎氏△ 得票数2106
手島 旭氏〇 得票数6528 当選
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率57.96%
新人の一騎打ちとなった芽室町長選は、手島旭氏が吉田敏郎氏を破り、初当選した。
芽室町長選は地元紙によると、手島旭氏が幅広い層の支持を固めており、優勢と報じている。吉田敏郎氏が追う展開という。手島氏は連合北海道の推薦も受け、農業者の6割、商工業者や主婦層の4割を固めていると伝えている。7月1日は22時ごろに大勢が判明する見込み。
【前回2014年芽室町長選挙の状況】
前回の芽室町長選は、2014年7月8日に立候補の届け出が締め切られ、現職の宮西義憲氏以外に届け出がなく、無投票で3選が決まった。
【候補者のスコアリング】(P=ポイント)
▽吉田 敏郎氏
①公約や主張=3
②経歴=3
③支持基盤=2.5
=合計8.5P
▽手島 旭氏
①公約や主張=3
②経歴=2.5
③支持基盤=3.5
=合計9.0P
※候補者のスコアリングは5 段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「9P~=〇」「7P~=△」
※採点は当サイト独自調査による
芽室町長選挙2018の有権者や投票、芽室町の詳細
7月1日の投票は、7~20時(一部投票所は繰り上げ)に町内17カ所の投票所で行い、即日開票する。6月1日現在の選挙人名簿登録者数は1万5386人。任期満了日は7月18日。
▽期日前投票
期間:6月27日~30日
時間:8時半~20時
投票所:芽室町役場
芽室町の町制施行は1942年。64年3月に89世帯が被災した「芽室大火」(死者はゼロ)から復興し、十勝管内で一早く近代化に向けて発展した。
同町は酪農王国・十勝を象徴するように畑作や酪農が盛んで、スイートコーンの作付面積と収穫量が全国1位を誇る。十勝管内で最大都市の帯広市に隣接しており、住宅整備も進んでいる。
▽市町村メモ
位置 | 北海道の道東にあり、帯広市の西側 |
面積 | 36.4㎢ |
隣接 | 帯広市、音更町、鹿追町、清水町、日高町 |
人口 | 1万8671人(2018年5月31日現在) |
観光地 | 新嵐山スカイパーク、花菖蒲園、芽室公園 |
名産品 | 十勝芽室コーン炒飯、スイートコーン、ジャガイモ |
有名人 | 大乃国(大相撲第62代横綱)、土井慎悟(スピードスケート五輪代表) |
芽室町長選挙2018の争点や情勢、予想を解説
芽室町長選の争点は、中心市街地の活性化、基幹産業の農業振興や観光振興など。2010年以来の選挙戦となり、町民がどのような審判を下すのか注目が集まる。
庁舎建て替えも大きなポイントで、吉田氏が検討課題として慎重な姿勢を見せ、手島氏が現在地での建て替えを主張している、農業振興では、吉田氏が基盤整備を最優先に掲げる一方、手島氏が労働支援体制の拡充を挙げた。
対立の構図として、現市政の刷新を打ち出すのが吉田氏で、継承を掲げるのが手島氏となっている。
情勢を予想すると、現職の宮西氏の後継指名を受けている手島氏が優位との観測がある。手島氏は4月7日に出馬表明し、着々と出馬に向けた準備を整えてきた。吉田氏が出馬の意向を固めたのが、5月28日で準備期間が短いのが難点になる。
芽室町長選挙2018の立候補者のプロフィールや主な経歴など
吉田 敏郎(よしだ・としろう)氏
生年月日:1960年
出身地 :旭川市
出身校 :日大
主な経歴 : 芽室町議(2期)、民宿経営
日大を卒業後、民間企業に勤務。2000年に芽室町に移住し、町内で民宿経営を始めた。11年の町議選で初当選、15年に再選した。町長選出馬のため、18年6月に辞職した。
手島 旭(てしま・あきら)氏
生年月日:1966年
出身地 :帯広市
出身校 :帯広三条高
主な経歴 :芽室町農林課長、産業振興課長
帯広三条高を卒業後、1985年に芽室町に採用された。企画財政課長、産業振興課長などを経て2012年から農林課長。町長選出馬のため、18年4月で役場を退職した。
芽室町長選2018の立候補者の主な公約・政策、主張
吉田 敏郎氏
- 健全財政の維持に努め、不要不急の事業をしない
- 法令や規則の順守など職員の意識改革
- 除雪体制の強化や中学生までの医療費無料化
- 公立芽室病院の改革、新庁舎建設場所の見直し
- 農業の6次産業化支援
手島 旭氏
- 農林業を中心とした労働支援体制の充実
- 新嵐山スカイパークを観光拠点化として再整備
- 地域の特色を生かした「食農教育」の充実
- 子育て支援策の拡充
- 公立芽室病院の健全経営に向けた取り組み
2018年7月1日投開票の注目選挙一覧
当サイトでは芽室町長選挙以外にも、7月1日に投開票されるそのほかの注目選挙も掲載している。
・大町市長選挙2018年開票結果速報 牛越徹氏vs太谷優子氏の情勢予想は
・鴻巣市長選挙2018開票結果速報 原口和久氏vs細川英俊氏の情勢予想