任期満了に伴う長野県大町市長選挙は6月24日、告示された。投開票は7月1日。立候補者はともに無所属で、4選を目指す現職の牛越徹氏(67)と、市民団体理事で新人の太谷優子氏(60)の2人。選挙戦は2010年以来、8年ぶり。大町市長選挙の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。
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目次
大町市長選挙2018の開票速報・投票率速報・当選予想
牛越 徹氏〇 得票数9077 当選
太谷 優子氏△ 得票数4777
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率59.33%
大町市長選は、現職の牛越徹氏が新人の太谷優子氏を破り、4選を決めた。
【候補者のスコアリング】(P=ポイント)
▽牛越 徹氏
①公約や主張=2.5
②経歴=3.5
③支持基盤=3.5
=合計9.5P
▽太谷 優子氏
①公約や主張=3.5
②経歴=2
③支持基盤=2
=合計7.5P
※候補者のスコアリングは5 段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「9P~=〇」「7P~=△」
※採点は当サイト独自調査による
大町市長選挙2018の有権者や投票、大町市の詳細
7月1日の投票は、7~20時に市内23カ所の投票所で行い、21時から「大町市運動公園総合体育館大アリーナ」で即日開票する。6月23日現在の選挙人名簿登録者数は2万3996人(男1万1678人、女1万2318人)。任期満了日は7月13日。
▽期日前投票
期間:6月25日~30日
時間:8時半~20時
投票所:3カ所
- 大町市役所東庁舎2階
- 八坂支所(8時半~19時)
- 美麻支所(8時半~19時)
大町市の市制施行は1954年7月1日。大町、平村、常盤村、社村が合併して誕生した。2006年1月1日には八坂村、美麻村を編入し、現在の市域に至る。
急峻(しゅん)な山々に囲まれ、北アルプスの麓(ふもと)にあるまちとして知られる。豪雪地帯で冬季の気温は氷点下10度以下に冷え込むことも珍しくない。
黒部ダムの立山黒部アルペンルートの長野県側の玄関口だが、同ダムの所在地は富山県。市内の高瀬渓谷には「七倉ダム」「高瀬ダム」「大町ダム」を擁している。青木湖、木崎湖、中綱湖「仁科三湖」はレジャー施設として、市内外から訪れる人も多い。
▽大町市メモ
位置 | 長野県北西部 |
面積 | 565.15㎢ |
隣接 | 長野市、松本市、安曇野市、池田町、松川村、白馬村、生坂村、小川村、富山県富山市、立山町、黒部市、岐阜県高山市 |
人口 | 2万7842人(2018年5月31日現在) |
観光地 | 立山黒部アルペンルート(長野県側の入り口)、大町温泉郷 |
名産品 | 黒部ダムカレー |
有名人 | 鉄拳(お笑いタレント、漫画家)、奥原希望(女子バドミントン選手) |
大町市長選挙2018の争点や情勢、予想を解説
大町市長選の争点は、市政のリーダーとして3期12年にわたって市政運営した牛越氏の評価。継続か太谷氏への刷新かが問われる。
不透明な会計処理や双方代理などの是非をめぐる北アルプス国際芸術祭、赤字経営が続く市立大町総合病院の再建問題も重要なポイントだ。
情勢を予想すると、現職の牛越氏の4選が有力だ。8年ぶりの市長選となったが、陣営では地元経済界、商工関係団体などの組織票を確保。3期12年の市政運営で一定のネームバリューもある。太谷氏は支持基盤の弱さが否めず、草の根活動を展開して浸透を図っている。
大町市長選挙2018の立候補者のプロフィールや主な経歴など
牛越 徹 (うしこし・とおる)氏
生年月日:1950年11月23日
出身地 :長野県大町市
出身校 :早大政経学部
主な経歴 :大町市長 (3期)、長野県職員
1974年3月に早大政経学部を卒業し、同年4月に長野県に採用された。98年長野五輪では白馬ジャンプ会場の責任者を務めた。企画局情報政策課長、生活環境部生活文化課長、土木部監理課長などを歴任。2006年大町市長選に無投票で初当選、10年に再選、14年に無投票で3選した。
太谷 優子(おおたに・ゆうこ)氏
生年月日:1958年5月7日
出身地 :長野県大町市
出身校 :山梨大工学部
主な経歴 :市民団体理事、民宿経営
山梨大工学部を卒業後、東京都内の環境技術研究所に勤務し、環境分析業務に従事。その後、大町市へ帰郷し、民宿を経営しながら環境問題に取り組んできた。「菜の花ステーション」執行役員を務め、市民団体の理事も務めている。長野県温暖化防止推進員など環境関連の団体で活動。
大町市長選挙2018の立候補者の主な公約・政策、主張
牛越 徹氏
- 北アルプス国際芸術祭の継続開催
- 市立大町病院の計画的な再生に向けて財政支援の実行
- 高校3年生までの医療を無料化
- 松本糸魚川連絡道路の整備の推進
- 信州花フェスタに多くの来場者を迎え、市街地のにぎわいを創出
太谷 優子氏
- 市立大町総合病院の経営改善に向けて市に「地域医療推進室」を設置
- 市立大町病院が2年連続黒字になるまで市長給与は4割減
- 北アルプス国際芸術祭は、東京の業者に不透明な巨費が流れているので見直す
- 市幹部職員の女性比率を増やす
- 高校生までの医療費無料化
2018年7月1日投開票の注目選挙一覧
当サイトでは大町市長選挙以外にも、7月1日に投開票されるそのほかの注目選挙も掲載している。
・芽室町長選挙2018開票結果速報 吉田氏vs手島氏の新人対決の情勢
・鴻巣市長選挙2018開票結果速報 原口和久氏vs細川英俊氏の情勢予想