任期満了に伴う山形県尾花沢市長選挙は7月8日、告示された。投開票は同15日。立候補者はともに無所属の新人で、元防衛省職員の結城裕氏(61)=自民、公明推薦=と、元同市議で学習塾経営の菅根光雄氏(67)=国民民主、共産、社民推薦=の2人。尾花沢市長選挙の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。
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目次
尾花沢市長選挙2018の開票速報・投票率速報・当選予想
結城 裕氏〇 得票数5188
菅根 光雄氏△ 得票数5414 当選
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率76.08%
新人同士の対決となった尾花沢市長選は、菅根光雄氏が結城裕氏を破り、初当選を決めた。
【前回2014年の尾花沢市長選挙の状況】
▽2014年7月14日執行=投票率65.54%
加藤 国洋氏(67)=現 得票数8461 当選
有路 豊治氏(72)=新 得票数1173
※年齢は当時
【候補者のスコアリング】(P=ポイント)
▽結城 裕氏
①公約や主張=3
②経歴=2.5
③支持基盤=3.5
=合計9.0P
▽菅根 光雄氏
①公約や主張=3
②経歴=3
③支持基盤=2.5
=合計8.5P
※候補者のスコアリングは5 段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「9P~=〇」「7P~=△」
※採点は当サイト独自調査による
尾花沢市長選挙2018の有権者や投票、尾花沢市の詳細
7月15日の投票は、7~19時で市内35カ所の投票所で行い、20時から「尾花沢市文化体育施設アリーナ」で即日開票する。7月8日現在の選挙人名簿登録者数は1万4289人(男6965人、女7324人)。任期満了日は8月11日。
▽期日前投票
期間:7月9日~14日
時間:8時半~20時
投票所:共同福祉施設1階視聴覚室
▽尾花沢市メモ
位置 | 山形県北東部 |
面積 | 42.80㎢ |
隣接 | 東根市、村山市、最上町、舟形町、大石田町、宮城県仙台市、加美町、色麻町 |
人口 | 1万6444人(2018年5月1日現在) |
観光地 | 銀山温泉、新鶴子ダム、おばなざわ花笠まつり |
名産品 | 尾花沢牛、スイカ |
有名人 | 佐々木則夫(元サッカー日本女子代表監督)、古瀬絵理(元NHK山形キャスター) |
尾花沢市長選挙2018の争点や情勢、予想を解説
尾花沢市長選は、現職の加藤国洋氏(71)が体調不良のため、3選目の出馬を断念した。このため、結城、菅根両氏の新人による一騎打ちとなった。
尾花沢市は山形県内13市のうち、人口が最も少ない約1万6000人。人口の多い町並みの規模で、人口がこの5年間で10%以上も減少している。深刻な少子化を抱えており、人口減少の防止策が尾花沢市長選の争点になっている。
まちの大きな課題として、豪雪地帯による雪害対策がある。深刻な少子高齢化とあって、高齢者宅の除雪問題も大きい。ボランティア組織による高齢者宅への除雪を組織的に行っているが、大雪になれば追いつかない状況。住みよいまちづくりを実現するため、除雪の問題も大きくのしかかる。
出荷量が全国トップレベルのスイカ、尾花沢牛のブランディングを高めて、農業所得の向上につなげていくことも、選挙戦のキーワードになってくる。
情勢を予想すると、各候補者の推薦政党では、与党vs野党の対立の構図になっている。自民、公明の推薦を受けている結城氏が若干優位かと思われる。
ただし、市議として6選を果たした菅根氏は広く有権者に周知されおり、混戦になることも予想される。両者の政策や公約に大差はなく、主張についての対立軸が明確になっていない。このため、接戦も予想される。
尾花沢市長選挙2018結城氏と菅根氏のプロフィールや主な経歴
結城 裕(ゆうき・ひろし)氏
生年月日:1956年
出身地 :山形県尾花沢市
出身校 :東洋大(2部)
主な経歴 :防衛省職員
1977年3月に山形県立楯岡高校(現東桜学館中学・高校)を卒業後、旧防衛庁(現防衛省)職員となった。在職中に東洋大法学部2部に通学して卒業した。2018年3月に防衛庁を定年退職し、都内の民間企業で再就職後、17年11月に尾花沢市に帰郷した。
菅根 光雄(すがね・みつお)氏
生年月日:1951年6月1日
出身地 :山形県新庄市
出身校 :法政大法学部
主な経歴 : 尾花沢市議(6期)、市議会議長、学習塾経営
法政大法学部を卒業。学習塾の経営のほか、運送会社の社長も務めている。1995年の尾花沢市議選で初当選後、連続6選を果たし、市議会議長も務めた。このほか、議会運営委員長、都市計画審議会委員などの要職を歴任。市議歴は23年にも及ぶ。
尾花沢市長選挙2018の立候補者の主な公約・政策・主張
結城 裕氏
- 小児科や産婦人科の医師を確保し、子育て環境の拡充
- 利便性を高めた生活環境の整備
- 子どもから大人を含む教育環境の充実
- 農業所得向上に向けた施策を実現させる
- 地元の就職者に給付型の奨学金を創設
菅根 光雄氏
- 保育園と小学校の一体的な整備を推進
- 宅地を整備・供給し、若者の定住促進を図る
- 国道347号を生かした観光振興の施策を実現
- 高齢者の居場所、生きがいづくり
- 雪害対策として流雪溝の設置を推進