任期満了に伴う神奈川県厚木市長選挙は2月10日、告示された。投開票は同17日。立候補者はいずれも無所属で、元県議で新人の佐藤知一氏(49)=神奈川県ネット推薦=、4選を目指す現職の小林常良氏(69)、元市議会議長で新人の石射正英氏(65)=自民推薦=の3人。厚木市長選挙の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。
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目次
厚木市長選挙2019の開票速報・投票率速報・当選予想
佐藤 知一氏△ 得票数20241
小林 常良氏△ 得票数28712 当選
石射 正英氏〇 得票数25179
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率40.60%
厚木市長選は、現職の小林常良氏が新人2候補を破り、4選を果たした。
【前回2015年厚木市長選挙の状況】
▽2015年2月15日執行=投票率42.60%
小林 常良氏(65)=現 得票数40001 当選
石射 正英氏(61)=新 得票数35801
※年齢は当時
【候補者のスコアリング】(=ポイント)
▽佐藤 知一氏
①公約や主張=3
②経歴=3
③支持基盤=2.5
=合計8.5P
▽小林 常良氏
①公約や主張=2.5
②経歴=3.5
③支持基盤=2
=合計8.0P
▽石射 正英氏
①公約や主張=3
②経歴=3
③支持基盤=3
=合計9.0P
※候補者のスコアリングは5 段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「9P~=〇」「7P~=△」
※採点は当サイト独自調査による
厚木市長選挙2019の有権者や投票、厚木市の詳細
2月17日の投票は、7~20時に市内43カ所の投票所で行い、20時50分から「荻野運動公園体育館サブアリーナ」で即日開票する。2月9日現在の選挙人名簿登録者数は18万5432人(男9万5976人、女8万9456人)。
▽期日前投票
期間:2月11日~16日
時間:8時半~20時
投票所:9カ所
- 厚木市役所本庁舎
- 依知北公民館(9~20時)
- 荻野運動公園(同)
- 南毛利公民館(同)
- 厚木シティプラザ(同)
- 神奈川工科大(12~14日、10~19時)
- 相川公民館(13日9~20時)
- 玉川公民館(14日同)
- 緑ケ丘公民館(15日同)
▽厚木市メモ
位置 | 神奈川県のほぼ中央にある |
面積 | 93.84㎢ |
隣接 | 海老名、伊勢原、相模原、座間、秦野、平塚各市、愛川町、清川村、寒川町 |
人口 | 22万5080人(2019年2月1日現在) |
観光地 | 飯山温泉、若宮公園 |
名産品 | ピーナツ、鮎せんべい、鮎の甘露煮 |
有名人 | 榊原郁恵(タレント)、小泉今日子(歌手、女優)、前田亘輝(TUBE) |
厚木市長選挙2019の立候補者のプロフィールや主な経歴など
◇佐藤 知一(さとう・ともかず)氏
生年月日:1970年1月12日
出身地 :神奈川県厚木市
出身校 :早大院
主な経歴 :神奈川県議(2期)、厚木市議(2期)、市議会副議長
30歳で慶大に入学し、早大大学院を卒業。2003年厚木市議選に初当選、07年に再選、09年に市議会副議長に就任。11年神奈川県議選で初当選し、15年に再選。
◇小林 常良(こばやし・つねよし)氏
生年月日:1948年4月28日
出身地 :神奈川県厚木市
出身校 :日大農獣医学部
主な経歴 : 厚木市長(3期)、神奈川県議(1期)、厚木市議(3期)
日大農獣医学部を卒業後、1972年に厚木市役所に採用された。91年厚木市議選に初当選して3選。03年神奈川県議選で初当選。07年厚木市長選で初当選し、連続3選。
◇石射 正英(いしい・まさひで)氏
生年月日:1954年月日
出身地 :神奈川県厚木市
出身校 :東京薬大
主な経歴 : 厚木市議(2期)、市議会議長、北里大助教授
1976年に東京薬科大を卒業。北里大学病院などで薬剤師として勤務。03年厚木市議選で初当選、07年再選して副議長、09年に議長に就任し、要職を務めてきた。
厚木市長選挙2019の立候補者の主な公約・政策、主張
▽佐藤 知一氏
「長い市政運営でしがらみが生まれている。税金の無駄遣で、将来の子どもたちにつけが回る。市庁舎の本厚木駅前の移転は多くの市民が反対している」
- 明るく楽しい厚木のまちづくりを目指す
- 市役所庁舎の本厚木駅前の移転を撤回する
- 子育て支援や高齢者支援の充実
- 福祉のまちづくりの推進に取り組む
▽小林 常良氏
「市長として12年にわたって積み上げてきた事業を仕上げていきたい。それが今回の仕事。実績と経験に加え、智恵と努力で市民の先頭に立ち続けたい」
- 市総合計画第4期実施計画の推進
- 自然災害対策や企業誘致に向けた土地基盤整備
- 学校給食費無料、固定資産税無料
- 市民協働の市政運営に取り組む
▽石射 正英氏
「今回の選挙は正義を問う選挙になる。現職が制定した(4選を禁止した)条例に反して出馬している。市民が安心・安全に暮らせるまちづくりを目指す」
- 市民が生き生きと暮らせるまちづくりの推進
- 健康長寿、医療、介護の各施策の充実
- 子育て支援や教育環境の充実
- 高齢化を見据えたまちづくりの実現
厚木市長選挙2019の争点や情勢、予想を解説
厚木市長選の争点は、現職の小林常良氏が制定した「多選」を禁止する条例についての是非。小林氏は自ら市長の任期を3期としているが、今回の選挙で4期目に向けた出馬となった。これに対して佐藤知一、石射正英両氏が猛反発している。
地方選挙では多選によるしがらみ、市政の硬直化などで3選(12年)を限度とした公約を掲げる首長も多い。自ら決めた条例に反して、4戦目の出馬となった現職の小林氏に、市民がどのような審判を下すのかに注目される。
情勢を予想すると、前回2015年の市長選で、5000票弱で敗れた石射氏が検討しているとの観測がある。一方で神奈川県議や厚木市議会副議長などの歴任した佐藤氏の若さに注目している有権者もいる。この2氏を中心とした選挙戦になりそうだ。
2019年2月17日執行の注目選挙一覧
当サイトでは厚木市長選挙以外にも、2月17日に執行されるそのほかの注目選挙も順次、掲載していく。
・吉川市長選挙2019開票・結果速報や立候補者の公約・経歴・情勢予想
・鳥栖市長選挙2019開票・結果速報や立候補者の公約・経歴・情勢予想
・御代田町長選挙2019開票・結果速報 立候補者の公約・経歴・情勢予想
・昭和町長選挙2019開票・結果速報 立候補者の公約・経歴・情勢予想