任期満了に伴う愛知県長久手(ながくて)市長選挙は8月18日、告示された。投開票は同25日。立候補者はいずれも無所属で、3選を目指す現職の吉田一平氏(73)=自民、公明推薦=、新人で元長久手市議の佐野尚人氏(54)、新人で会社員の河合直人氏(57)の3人。長久手市長選の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。
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目次
長久手市長選2019の開票速報・投票率速報・当選予想
吉田 一平氏〇 得票数10693 当選
佐野 尚人氏△ 得票数 5408
河合 直人氏 得票数 568
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率37.72%
長久手市長選は、現職の吉田一平氏が新人2氏を破り、3選を果たした。
【前回2015年長久手市長選の状況】
▽2015年8月30日執行=投票率33.23%
吉田 一平氏(69)=現 得票数10868 当選
森岡 稔氏(62)=新 得票数 2493
※年齢は当時
【候補者のスコアリング】(=ポイント)
▽吉田 一平氏
①公約や主張=3
②経歴=3
③支持基盤=3
=合計9.0P
▽佐野 尚人氏
①公約や主張=3
②経歴=2.5
③支持基盤=2.5
=合計8.0P
▽河合 直人氏
①公約や主張=2.5
②経歴=2
③支持基盤=2
=合計6.5P
※候補者のスコアリングは5 段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「9P~=〇」「7P~=△」
※採点は当サイト独自調査による
長久手市長選挙2019の有権者や投票、長久手市の詳細
8月25日の投票は、7~20時に長久手市内12カ所の投票所で行い、21時から「長久手市役所西庁舎」で即日開票する。8月17日現在の選挙人名簿登録者数は4万5478人(男2万2409人、2万3069人)。
▽投票ができる人
・2001年8月26日以前に生まれた人
・2019年5月17日までに転入届を提出し、長久手市に住所を有している人
▽期日前投票
期間:8月19日~24日
時間:8時半~20時
投票所:長久手市役所西庁舎2階第7会議室
▽長久手市メモ
位置 | 愛知県北西部にある |
面積 | 21.55㎢ |
隣接 | 名古屋、尾張旭、瀬戸、豊田、日進各市 |
人口 | 5万9004人(2019年8月1日現在) |
観光地 | 愛・地球博記念公園、トヨタ博物館、熊野社 |
名産品 | 長寿の酒、米粉うどん・パン |
有名人 | 岩城あさみ(ミュージカル俳優)、田中優夏(タレント) |
長久手市長選2019の立候補者のプロフィールや主な経歴など
◇吉田 一平(よしだ・いっぺい)氏
生年月日:1946年4月1日
出身地 :愛知県長久手町(現長久手市)
出身校 :愛知県立愛知商高
主な経歴 :長久手市長(2期)
1964年に愛知商高を卒業し、商社の岡谷鋼機に入社。15年間、商社マンとして勤務し後、79年に退職した。81年に学校法人吉田学園を設立し、理事長として幼稚園を運営。福祉や看護の専門学校も設立した。11年の当時の長久手町長選で初当選、12年の市政施行によって、初代市長になった。15年に再選した。
◇佐野 尚人(さの・なおと)氏
生年月日:1965年7月13日
出身地 :愛知県長久手町(現長久手市)
出身校 :日本福祉大
主な経歴 : 長久手市議(3期)、長久手町議(1期)
日本福祉大を卒業。2007年に長久手町議選に初当選し、1期務めた。その後、同町の市政施行に伴い、11年の長久手市議選で初当選。15年に再選、19年に無投票で3選を果たしている。当時の長久手町などが会場になった愛知万博では、商工会青年部として児童養護施設の子どもたちを招待するなどイベントに携わった。
◇河合 直人(かわい・なおと)氏
生年月日:1961年12月19日
出身地 :名古屋市瑞穂区
出身校 :豊田工業高専建築学科
主な経歴 : 建築会社社員、一級建築士、
1982年に豊田工業高専建築科を卒業後、同年4月に戸田建設に入社。98年に退社後、中小建設関連会社に3回転職した。正社員、非正規雇用などの経験がある。一級建築士を取得し、中小企業診断士1次試験に2回合格している。19年4月の愛知県日進市議選(定数20)は28人の立候補者の中で最下位だった。
長久手市長選挙2019の立候補者の主な公約・政策、主張
▽吉田 一平氏
「子どもたちや若い世代に、素晴らしい長久手のまちをしっかりつないでいきたい。誰もが魅力あふれるまちづくりを目指していく」
- 2期8年の市政運営の実績
- 市民が主役として、小さい単位のまちづくりの推進
- ジブリパーク擁する地元としてふさわしいまちづくり
▽佐野 尚人氏
「長久手市議として3期12年間の経験、実績を市長として生かしていきたい。新旧交代でまちを刷新して、新たな歩みを進めていきたい」
- リニモテラス、古民家保存、古戦場公園再整備を中止か縮小、財政の健全化
- 2022年秋オープンの「ジブリパーク」を振興策に生かす
- 待機児童ゼロ、プレイパークを各小学校区に整備
▽河合 直人氏
「10月の消費増税は、庶民の生活に対する影響が大きすぎる。見過ごすはできず、地方から声を挙げて是非を問いかけていきたい」
- 10月の消費増税の是非をもう一度、有権者に問う
- 直接民主主義の導入
- 住民全員にIDとパスワードを発行し、議題の賛否を問う
長久手市長選2019の争点や情勢、予想を解説
長久手市長選の争点は、市内の公園で整備が着々と進んでいる「ジブリパーク」開業に向けた新たなまちづくり。同市の振興に向けた起爆剤にもなり、市としてどのよう方向で発展させていくのかが、市民が大きな関心を持つポイントになる。
全国の地方自治体では、少子高齢化による人口減少が切実な問題として、クローズアップされている。長久手市の場合は、全国的にも珍しい人口が増加しているまちだ。名古屋市のベッドタウンとして近年、都市化が急速に進み、2005年の愛知万博でも脚光を浴びた。
長久手市長選は、現職の吉田一平氏と新人で元長久手市議の佐野尚人の事実上の一騎打ちになる公算が大きい。争点は吉田氏の2期8年の市政運営の評価もある。吉田市政の継続か、佐野氏による刷新かについて有権者が審判を下す。
情勢を予想すると、組織票を手堅く取り込んでいる吉田氏の3選が有力との観測がある。佐野氏も豊富な市議のキャリアがあり、若さで刷新を望む有権者も少なくない。
2019年8月25日執行の注目選挙一覧
当サイトでは長久手市長選挙以外にも、8月25日に執行されるそのほかの注目選挙も掲載している。