任期満了に伴う東京都あきる野市長選挙は9月29日、告示された。投開票は10月6日。立候補を届け出たのは共に無所属で、再選を目指す現職の沢井敏和氏(70)=自民、公明推薦=と、新人で元あきる野市議の村木英幸氏(62)の2人。あきる野市長選挙の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。
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目次
あきる野市長選2019の開票速報・投票率速報・当選予想
沢井 敏和氏〇 得票数13698
村木 英幸氏△ 得票数13786 当選
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率41.78%
あきる野市長選は、新人の村木英幸氏が88票差で現職の沢井敏和氏を破り、初当選を果たした。
【2015年あきる野市長選の状況】
▽10月4日執行=投票率44.42%
沢井 敏和氏(66)=新 得票数12169 当選
村木 英幸氏(58)=新 得票数11955
松本 由紀子氏(64)=新 得票数 3829
立沢 晴美氏(47)=新 得票数 393
※年齢は当時
【候補者のスコアリング】(=ポイント)
▽沢井 敏和氏
①公約や主張=3
②経歴=3
③支持基盤=3
=合計9.0P
▽村木 英幸氏
①公約や主張=3.5
②経歴=2.5
③支持基盤=2.5
=合計8.5P
※候補者のスコアリングは5段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「9P~=〇」「7P~=△」
※採点は当サイト独自調査による
あきる野市長選挙2019の有権者や投票、あきる野市の詳細
10月6日の投票は、7~20時にあきる野市内23カ所の投票所で行い、21時から「秋川体育館」で即日開票する。9月28日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数は6万7475人。
▽あきる野市長選に投票できる人
- 日本国籍を有している人
- 2001年10月7日以前に生まれた人
- 2019年6月28日までにあきる野市へ転入届を出し、引き続き同市に住所がある人
▽あきる野市長選の期日前投票
期 間:9月30日~10月5日
時 間:8時半~20時
投票所:2カ所
・あきる野市役所1階コミュニティホール
・五日市出張所1階会議室
▽あきる野市メモ
位置 | 東京都の多摩地域西部にある |
面積 | 73.47㎢ |
隣接 | 八王子、福生、羽村、青梅各市、日の出、奥多摩両町、檜原村 |
人口 | 8万686人(2019年10月1日現在) |
市長報酬 | (月額)86.0万円 |
観光地 | 秋川渓谷 |
名産品 | トウモロコシ、秋川牛、だんべえ汁 |
有名人 | 木村沙織(元バレーボル女子日本代表)、優香(タレント) |
あきる野市長選2019の立候補者のプロフィールや主な経歴
◇沢井 敏和(さわい・としかず)氏
生年月日:1949年9月24日
出身地 :東京都あきる野市
出身校 :日大農獣医学部
主な経歴 :あきる野市長(1期)、あきる野市議(3期)、学校法人理事
日大を卒業後、1973年に武蔵野市役所に採用された。05年のあきる野市議選に初当選し、連続3選を果たした。市議会議長などの要職も歴任している。現職が引退し、新人4人が乱立した15年のあきる野市長選では、214票差で初当選した。
◇村木 英幸(むらき・ひでゆき)氏
生年月日:1957年
出身地 :東京都あきる野市
出身校 :慶大
主な経歴 : 社会福祉法人理事長、あきる野市議(4期)、秋川市議(3期)
慶大を卒業。1987年に秋川(現あきる野市)市議選に初当選した。05年のあきる野市議に初当選し、連続4選を果たした。00年には社会福祉法人を設立した。前回2015年あきる野市長選では214差の僅差で沢井敏和氏に敗れている。
あきる野市長選挙2019の立候補者の主な公約・政策、主張
▽沢井 敏和氏
「(武蔵引田駅の区画整理について)企業の誘致が決まっている。雇用創出の機会が増え、まちの活性化や発展につながる。1期4年間で数々の事業を確実に実行に移すことができた。ここで立ち止まるわにはいかない」
【政策・公約】
- 武蔵引田駅の区画整理事業で企業誘致を加速させる
- 高齢化社会を見据えた市民の健康寿命の延伸
- 高齢者や障害者に対応した秋川駅のバリアフリー化を推進
- 人口減少対策として子育て支援、空き家の有効活用
- 財政の健全化を進め、公共施設の経費の削減
▽村木 英幸氏
「今の市政には、さまざまな課題がある。明るい未来を切り開くため、全力で取り組まなければならない。武蔵引田駅の区画整理事業は全面的に見直す。市長の退職金、公用車を廃止して市民サービスの向上を図る」
【政策・公約】
- 市長の退職金、公用車を廃止
- 小中学校の体育館にエアコンを設置
- 旧秋川高校跡地に特別養護老人ホームを建設
- 開発優先から市民生活優先の市政へ転換を図る
- あきる野市の財政破綻を食い止め、借金を次世代に残さない
あきる野市長選2019の争点や情勢、予想を解説
あきる野市長選の争点は、現市政がJR武蔵引田駅北口で進める区画整理事業の是非。巨額の事業費を投じる一大プロジェクトだ。現職の沢井敏和氏はまちの活性化、雇用創出に伴う発展を主張。一方の村木英幸氏は、重い財政負担の面から見直しを訴えている。
あきる野市をめぐる諸課題として、少子高齢化に伴う人口減少対策なども争点に挙げられる。子育て環境の充実、高齢者にや優しいまちづくりなども市民にとって重要なテーマになる。両候補とも激しい舌戦を連日、展開している。
あきる野市長選は、争点が明確になっており、有権者にとっても賛否の判断がつきやすい。情勢を予想すると、現職の沢井氏が支持基盤の固さから一歩リードしている状態。共産党が自主支援する村木陣営は、組織票の取り込みがカギになりそうだ。
あきる野市長選以外の2019年10月6日執行の注目選挙
当サイトではあきる野市長選以外にも、10月6日執行のその他の注目選挙も掲載している。